はじめに
みなさま、こんにちは(^^♪
大切な人にお迎えがくる時に、食べなくなる、眠りが長くなる、お迎えが見える、一時的に元気になる「中治り」。そして見送った人の手に宿るもの。看護師の物語から学ぶ、看取りの心構えをやさしく解説します。
母にお迎えの予兆が現れる
施設にいる母の担当看護師さんから「食事を食べられなくなりましたのでお迎えの心構えをお願いします」と連絡がありました。
前回、看取りの前に現れる「4つの体の変化」を紹介しました。すると夫が、似たテーマで、さらに深い内容の動画を見つけてくれました。「看護師が教えてくれた、亡くなる1ヶ月前から現れる体の7つの変化」というものです。
7つのうち4つは前回と同じでしたが、新しい3つの内容に、私は深く心を動かされました。母の世話を30数年続け、今は施設の介護士さんにもお世話になっている私にとって、とくに7つ目は、ずっと心の隅でかすかに思っていたことを言葉にしてもらったようでした。
※この動画は「AIによる生成を含む」と明記された物語(フィクション)の可能性があります。ここでは、物語から学べる心構えを、一般的な医療・介護の知識と照らして整理しています。(文末に動画名を紹介)

▲10月初旬の我が家の庭はアキノノゲシとピンクノウゼンカズラが満開です
「7つの体の変化」動画のあらすじ
語り手は72歳の「ふみ」さん。看護師長まで務めた79歳の姉が、膵臓がんで「家で最期を迎える」と決め、妹に「1ヶ月の授業」をします。姉は、人が亡くなる前の7つの変化を、自分の体で一つずつ確かめながら教えます。
ふみさんは3年前に夫を見送ったとき、「後でね」という言葉を最後に交わしてしまったことをずっと悔やんでいました。姉は穏やかに旅立ち、ふみさんは、姉の癖が自分の手に宿っていることに気づきます。
1. ご飯が入らなくなる(無理に食べさせない)
終末期の体は、食べ物を必要としなくなり、消化する力も落ちます。無理に食べさせると誤嚥の危険もあります。「食べさせたい」気持ちの半分は、家族が安心したいためでもあります。食べられないのはお料理のせいではありません。 自分を責めないでください。
2. 眠りが長くなる(起こさなくていい、でも声はかけて)
体が省エネの状態に入るためです。聴覚は最後まで残りやすいと言われているので、聞こえているつもりで、日常の出来事を話しかけてあげてください。
3. 昔話が増え、物を配り始める(遮らずに聞き役に)
人生の振り返り(ライフレビュー)です。同じ話を何度も繰り返すことがありますが、遮らず、聞き役になることが大切だと動画は伝えています。形見分けや生前整理もこの時期によく見られます。
私たち夫婦も最近、絵画や時計、大切な本を息子や娘に渡しました。迷惑だったかもしれないと思っていましたが、物と一緒に「どんな思い出があるか」を伝えると、受け取る側も嬉しいと思います。エンディングノートにまとめておくのもおすすめです。高額な品は、贈与税に注意してください。

4. 世界が内へ向かう(会わせたい人は早めに)
テレビや新聞への関心が薄れ、お見舞いも断るようになります。冷たくなったのではなく、体力が落ち、心が自分の内側の整理に向かっているためと説明されます。
- 会わせたい人がいるなら、この変化が出る前に
- 断られても傷つかない
- 話さなくても、そばにいるだけでよい
ただし、痛み、だるさ、うつ状態が原因のこともあるので、気になるときは医療者に相談してください。
5. 懐かしい人が迎えに見える(否定せず「来てくれたのね」と)
亡くなった親や友人の姿が見えたと話す「お迎え現象」です。日本の在宅看取りの調査では、遺族の約4割が体験を見聞きしたという報告があります。せん妄などで説明される場合もありますが、本人が穏やかな表情であることが多いため、否定せず、受け止めることが勧められています。
本人が怯えたり、強く興奮したりしているときは、遠慮なく医療者に相談してください。
6. 最後に一度だけ晴れの日が来ることがある(中治り)
急に元気になり、食べたがり、よく話す日があります。「中治り(なかなおり)」と呼ばれます(動画の文字起こしでは「仲直り」と誤変換されていました)。体が最後に用意してくれる、お別れの時間と言われます。
その日にすることは3つです。
- 好きなものを一口
- 会いたい人に一声
- そして、隣に座る
動画では、言い残しや伝えたいことは「後で」にせず、その日にと語られていました。
中治りは、すべての方に起こるわけではありません。起こらなかったからといって、何も見逃していません。
この日、治ったと思って喜ぶのは、家族として当たり前の気持ちです。動画の主人公は、夫のときは電話や手続きに追われ、肝心のそばに座ることができませんでした。それを3年間悔やみましたが、姉は「あなたは何も間違っていない。家族は必ず間違えるもの」と伝えます。後悔は、深く愛していた証拠です。

7. 見送ったあなたの手に「引っ越す」
この7つ目は、姉が40年の経験から「書くと嘘になる気がして」紙に書かなかった変化です。人は消えるのではなく、一番近くで見てくれた人の手に引っ越す。箸の持ち方、タオルの畳み方、お味噌汁の作り方、口癖……。長年一緒に暮らした人の癖は、気づかないうちに自分の中に宿っていて、それが証拠だというのです。
これは医学的な事実ではなく、物語の表現です。ただ、グリーフケアの世界には「継続する絆」という考え方があります。亡くなった人との絆を断ち切るのではなく、思い出や習慣、価値観として持ち続けることは、悲しみと向き合う自然で健全な形だとされています。
私の感想 ― 「外」ではなく「内」に
私はこの数年、神仏や価値観を「外」に置く考え方から、「内」に見出す考え方への転換を、肌で感じています。
母の世話をしてきた30数年、母の癖が私の癖として現れていると、うっすら感じていました。母は私の手の中で、大好きだった鯖の味噌煮を一緒に食べ、好きだった旅行に父と一緒に付いてきてくれるのかもしれない。そう思うと、とても嬉しくなりました。
「天に召される」と聞くと、どこか遠くへ行ってしまうようで寂しくなります。けれど、父母が私の心の中で生き続け、私も子や孫の心の中で一緒に生きていくと思うと、心が穏やかになります。
これはあくまで私の感じ方です。故人との関係は人それぞれで、複雑な思いを抱えている方もいらっしゃると思います。それでも、どんな形であれ、その人のことを思い出すたびに、心の中に居場所ができる。そう考えてもよいのではないでしょうか。

看取りの現実面 ― 動画から学べる実務
- 救急車を呼ぶ前に: 救急車を呼ぶと、原則として心肺蘇生や搬送が行われます。在宅や施設で穏やかな最期を望む場合は、事前に、かかりつけ医・訪問看護ステーションの夜間連絡先を確認し、目につく場所に貼っておきましょう。
- 亡くなった後: 慌てず、まずは落ち着いて、決めておいた先生に連絡します。事前に医師と段取りを確認しておくと安心です。
- 延命処置の意思表示: 動画では書面に署名する場面がありました。署名だけでなく、本人・家族・医療者が話し合う**ACP(人生会議)**が大切です。
- 費用: 動画では介護ベッドが月1,300円ほど、医療・看護の自己負担が月1万円台とありましたが、これは一例です。要介護度、所得、機種などで大きく変わります。地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してください。
- 体の最終段階のサイン: 手足が冷たくなる、膝や腕に網目状の紫の模様が出る、尿が減る、下顎で息をするような呼吸になる、といった変化があります。「あと何日」の目安は個人差が大きく、動画の数字はあくまで物語の中のものです。下顎呼吸は、家族には苦しそうに見えても、本人はあまり苦しくないと考えられていますが、気になるときは遠慮なく看護師に相談してください。
- 病院か在宅か: 動画でも、病院を勧めた息子さんが「どちらが正しいという話ではない」と描かれていました。大切なのは、本人の意思と家族の納得です。

おわりに
動画の最後は、こう締めくくられます。「あなたの一番の好物は何だったかね」と家族に聞いておく。そして自分の好物も伝えておく。いつか最後の時が来たとき、その一口がどんな薬よりも効く日があるかもしれない、と。
あなたの手に移ってきた、大切な人の癖はありますか?
【出典】 YouTube「AI歳月の足跡」『看護師が教えてくれた、亡くなる1ヶ月前から現れる体の7つの変化』(2026/7/16公開)※AI生成を含む動画です。
ありがとうございました。
See you(^^♪

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