みなさま、こんにちは(^^♪
私たちシニア夫婦(70代前半)は、今年の3月下旬、「ロンドン&パリ&モン・サン・ミシェル・4泊7日」ツアーに行きました。
コロナ禍のため、長らく旅を控えていましたが、一昨年は国内の5か所を旅行しました。
昨年は台湾、韓国、ハワイと海外に挑戦しました。
高齢者の旅行は、体力がある間しか行けないと言われます。
少しずつ遠隔地に広げて、念願であった欧州に旅行ができ、素晴らしい思い出の財産を作ることができました。
高齢者の旅行には、体力・食事・持病・歩行など注意点などが多々あります。
10名のツアーの内、年齢は上から3番目と4番目で、最高齢は74歳した。
私どもの体験が、シニアの方々の旅の参考になりましたら幸いです。
4日目:ベルサイユ宮殿観光、モン・サン・ミシェルへバス移動
パリでの宿泊ホテルは「メルキュール・ラ・デファンス・サンク」(MERCURE LA DEFENSE5)です。
早朝5時過ぎに起きて、散歩をしました。
空は厚い雲に覆われて、ひんやりとした湿気のある空気感でした。
6時にホテルの朝食を美味しくいただきました。
荷物を整理して、スーツケースはバスに預けて、リュックとショルダーバッグを持ち、ベルサイユに向けて出発しました。
パリから南西の、宮殿のあるベルサイユ市まで、22km、バスで30分かかるとのことでした。
ラッシュにかからないように、8時の出発でした。
美しく芸術的なパリの街並みを車窓から楽しみながら、世界一の宮殿と言われるベルサイユを目指しました。
大きなバス駐車場には、隅の方からたくさんのバスが並び、観光客が押し寄せてきました。
ミンクのコートを着た女性の専属ガイドさんが、ガイドヘッドホンを通じて親切に案内してくださいます。
バスの中で、ベルサイユ宮殿の概要、歴史、見どころ、見学の注意事項などを聞くことができました。
最初にトイレを済ませました。
先ず、左側の奥にある「庭園」を案内されました。
広大な敷地に、整備されて花などが植えてあり、彫刻が飾られていました。
真裏なのか真正面なのか大きな池と噴水があり、一直線に公園と人工の湖が地平線に近い遠くまで続きます。
ここでは皆さんが記念写真を撮っておられました。
水辺の先に一直線に太陽が上がる時は、何やら行事などがあるそうです。
正面玄関には、金の彫刻と柵で作られた門があります。
ヴェルサイユ宮殿は、1682年、フランスの国王である「ルイ14世」が建てた宮殿だそうです。
私たちは向かって右側の「B」入り口から決められた時間に入場できます。
トイレを済ませ、30分ぐらい待って入場しました。
5人に1人くらいの間隔で、抜き打ちの荷物検査があり、テロなどを警戒しているようです。
最初の部屋に入り、天井のフレスコ画や壁面の絵画や彫刻に圧倒されました。
300年ほど前の、芸術文化と保存状態にも驚くばかりでした。
入れば入るほど、驚きの連続でした。
全く息を呑まれるとはこのことでしょうか。
この写真は「鏡の間」と呼ばれ、庭園の美しさと光が窓から入り、反対側の鏡に映り、館内の絵画や彫刻と絡み合い、素晴らしい美しさを万華鏡のように満ち放っていました。
ベルサイユ宮殿を造った「ルイ14世」は、17世紀後半から18世紀初頭にかけて、フランス絶対王政全盛期の国王でした。
前半は宰相マザランが政治にあたりましたが、親政開始後は産業の保護、海外植民地の拡大につとめ、また盛んに侵略戦争を行って領土を拡大しました。
この絵画の国王像は有名で見たことがありましたが、怖ろしいほどの自信満々の威厳を感じました。
ルイ15世は、ルイ14世の曾孫にあたり、フランス・ブルボン朝の国王(在位1715~74年)です。
1723年に親政を開始し、ルイ14世に続き対外戦争を盛んに行い、イギリスとの殖民地戦争を展開しましたが、そのためフランスは財政難に陥りました。
絵画では、奥深い厳しい表情から、イギリスとの戦争での苦脳を感じました。
ルイ16世は、国民の良き支配者であり、理想的な国王を目指した「啓蒙専制君主」でありました。
農奴制の廃止、プロテスタントやユダヤ人の同化政策などをすすめ、科学や地理探検にも理解があり、その支援者でありました。
写真では、どこか優しそうな、人の良さそうな眼差しを感じます。
マリーアントワネットは、あまりにも有名です。
政治的同盟のため、オーストリアからルイ16世に13歳で嫁ぎました。
ベルサイユ宮殿で贅沢な暮らしをし、多くの農民や主婦たちが押しかけたフランス革命で処刑されました。
悲劇の女王ですが、左眼からは子どもを守る母の張り詰めた緊張と、右目からは疲れ切った悲しみを感じました。
マリーアントワネットの謁見の間のようです。
天井のフレスコ画、シャンデリア、ビロードの壁と金縁の絵画、金色の装飾品と真紅のビロードを使った最高の王女としての部屋のあつらえに圧倒されました。
王女の寝室のようです。
やはり金と白を基調とした落ち着いた部屋に、豪華な金蘭のカーテンで覆い、ベットや周りの壁も全てが金蘭で包まれていました。
世界中でこれほど凄い寝室を持った王女は、歴史上存在しないと思いました。
最後の展示室は、ナポレオンの戦勝記念室でした。
ここはフランスの国立博物館でもあり、ベルサイユ宮殿の中に、英雄ナポレオンの記念碑も展示しているそうです。
広大な部屋に、大きな戦争絵画が天井や壁に所狭しと並べられ、中央には金と群青の戦争記念碑が天を突き刺し、フランス国民が国の存亡をかけて戦ったナポレオンに誇りと敬意を表しているのだと感じました。
2時間ほどの見学で大勢の人々に揉まれ、写真を撮るため天井を見過ぎて首が痛くなり、少し吐き気も感じました。
宮殿から徒歩数分のレストランで昼食をしましたが、半分ほどしか食べられませんでした。
残念!!
宮殿の駐車場からバスに乗り、いよいよ「天使が舞い降りたという奇跡の島!!モン・サン・ミシェル」へ向かって出発しました。
距離にして348km、約5時間かかるそうです。
ベルサイユ市は、ベルサイユ宮殿を建てる目的で造られたそうですので街並みは特別で、ベルサイユ宮殿に関係するもの以外の建物は無かったそうです。
今もその名残を受けており、周りは閑静な街並みと道路と街路樹が続いています。
トイレ休憩を数回行い眠りにつき、あっという間に目的地に近づきました。
道端に教会があり、酒場の看板もありました。
数キロメートル先に、ぼんやりとモン・サン・ミシェルのシルエットが霞みます。
車窓から、携帯で拡大して撮りました。
モン・サン・ミシェルの近郊のホテル街に到着しました。
ホテルやレストラン、売店などが数十店舗並んでいます。
ここが今晩泊まる「ホテル ヴェール」です。
バスからスーツケースを取り出し、チェックイン、説明を聞いて部屋に移動しました。
小さいホテルですが、詳しくは別ブログで紹介いたします。
近くのレストランで夕食(写真を撮り忘れました)をいただき、疲れましたので早々に寝みました。
ブンニィ(おやすみなさい)Bonne nuit 🛌
まとめ:欧州旅行4泊7日の概要
4日目は、世界遺産である「ベルサイユ宮殿」を見学し、350年ほど前の芸術的装飾建築に圧倒され、度肝を抜かれました。
「驕る平家は久しからずや」「栄枯盛衰」「興隆と没落」「英華と零落」の言葉を思い出し、「諸行無常」「盛者必衰の理」を思い出さずにはおれませんでした。
欧州は陸続きであり、常に領土争いと、血で血を洗う戦争が絶えませんでした。
「殺さねば殺される」という現実を含む戦争。
その中の勝者が富と権力を握り、豪奢な宮殿を建てて権力を示し国を治める。
しかし年月と共に万物流転、時代の流れは変転し、没落と共に王家一族の血生臭い処刑に至る。
その時代の芸術がカオスとして残り、それを私たちが鑑賞する。
私たちは麗しく美しいものに憧れるが、それを生み出す醜なる現実も知らなければなりません。
美に憧れ醜さ、無常を知り、自身の心を昇華します。
旅は歴史への探訪でもあります。
ベルサイユ宮殿から、もう少しフランスの古い歴史を持つ「モン・サン・ミシェル」へ、私たちは向かいました。
ベルサイユ宮殿の観覧でお世話になりました皆様に、心から感謝を申し上げます。
メルスィー(ありがとうございました)merci 😍
See you(^^♪
コメント