群馬・吉祥寺みどころ【体験】丈六の滝・山門・釈迦堂・本堂・猪目窓

ユルバの旅行

 

みなさま、こんにちは(^^♪

 

私たちシニア夫婦は、「東京3泊4日旅行」に行きました。

3日目に「はとバス」を利用して、群馬の「吉祥寺」に行きました。

 

吉祥寺と言っても聞きなれない方もいらっしゃると思いますので、調べたことを書きたいと思います。

❶群馬の吉祥寺とはどんなお寺ですか?
❷吉祥寺の歴史を知りたい?

群馬の吉祥寺とはどんなお寺ですか?

吉祥寺(きちじょうじ)は、正式名を「青龍山 吉祥禪寺」と言います。

 

群馬県利根郡川場村にあり、南北朝時代に創建された、臨済宗建長寺派の寺院です。

山号は青龍山、本尊は釈迦三尊像、群馬県指定重要文化財(有形文化財)は、木造仏種慧済禅師坐像、木造広円明鑑禅師坐像、木造釈迦如来坐像の3体があり、東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所でもあります。

 

毎年2月11日に、青年団員が女装をして家々を回る「春駒祭り(県指定重要無形民俗文化財)」があります。

吉祥寺の歴史を知りたい?

「青龍山 吉祥寺」は、1339年(暦応2年)、臨済宗建長寺42世「中巌円月禅師」を開山和尚とし、大友氏時により創建されました。

 

上野国利根庄は大友氏の所領であり、九州に移封された後、先祖発祥の地と菩提供養のために建立したのが始まりです。

 

建長寺派400余りの寺院の中で、一番北に位置する寺院で、「建長寺北の門」とも呼ばれています。

1352年(文和元年)には、北朝方の天皇の勅願所に指定され、臨済宗の寺格である「諸山」に列せられました。

 

関東平野の屋根と言われ、日本武尊の東征に因んだ武尊山(ほたかさん)や、谷川岳などが連なり、雪解けの水が集まり、関東を縦断する利根川の源流の地で、「吉祥寺」は人々の営む歴史の中で文化を育んできました。

丈六の滝と円月池

バスを降りて、山門に向かってしばらく歩くと、右側に紅葉を背景に、高く聳える黒石から白い滝水が一直線に落下し砕け散っています。

冷たい雪解け水が、凍りそうな池に流れ落ち、緑に苔むす黒石を見ると心が冷水で芯から洗われる心持ちになりました。

 

厳しい禅の修行をする境内に相応しい玄関オブジェでもあります。

山門

さらに歩いて前に進みますと、高く聳える「山門」が見えてきました。

 

この山門は1815年に再建され、後光厳天皇の勅額に「青龍山」と書かれている由緒あるものです。

楼上には、文殊菩薩を中央に、左右に十六羅漢が配置されています。

 

一体一体が気迫に満ちた風貌をしておられ、心を打つものを感じました。

釈迦堂

ご本尊の釈迦三尊像ではないかと思われます。

 

右に文殊菩薩様、左に普賢菩薩様がおられます。

本堂

山門から鐘楼を眺めながら進むと、庭師さんたちが冬に向かって、松の木の雪吊りを作っておられました。

 

関東の屋根とも言われる高原地帯ですので、さぞや雪も深いことだと思います。

 

柔和な聖観音像を拝して進むと、立派な本堂の玄関がありました。

本堂の玄関を入りますと、驚きました。

 

正面に紅葉の庭園が広がる、大きい意匠を凝らした大窓がありました。

 

あまりの美しさに、疲れを忘れて呆然としてしまいました。

猪目窓(いのめまど)

本堂に入って行きますと、また驚きました。

 

大きな壁いっぱいのハート型の窓に美しい庭園が映り、床のガラスにハート型の青空が映っているのです。

 

凄いコントラストです。

こんな見事なものは初めて見ました。

 

禅寺にはそぐわない人気商業企画かなと、疑いの心が浮かびました。

 

よく観察すると「猪目窓」と言って、1400年ほど前から神社仏閣で「除役招福」を願って作られた由緒あるものだそうです。

 

ちなみに「猪目」とは、ハートの形を表す言葉だそうです。

ここは、お茶席にもなっており、お茶をいただきながら招福を願い写真を撮るという、フォトスポットだそうです。

 

2021年には、「恋人の聖地」に選ばれたそうですが、猪目窓の効果かもしれません。

 

お茶を飲む時間がありませんでしたが、次の機会には是非いただこうと思いました。

本堂の裏の庭の池は素晴らしいものでした。

 

清らかな透き通る雪解けの冷水に、青空が映り、まさに心が洗い清められる思いでした。

北国の高山の麓のお寺でなければ、この雰囲気は出せ無いと思いました。

 

川場村には、4つの一級河川が流れ、武尊山からの雪解け水など、豊富な水で稲作が盛んに行われているそうです。

吉祥寺」の庭にも複数の池や滝があり、川場村の豊かで清らかな雪解け水を感じられます。

 

この冷たい池の中に鯉が沢山泳いでいました。

 

しかし藻の中に隠れていましたが、さぞかし身の引き締まった、すばしっこい鯉ではないかと思い、覗き込みました。

観音像や釈迦像が沢山置いてありました。

 

境内には1675年に建てられた本堂をはじめ、釈迦堂や山門など歴史を感じられる建築物があり、本堂内にも仏像が多くありました。

本堂には、涅槃像がありました。

 

境内では、1年を通じて100種類以上の花が楽しめるため、「花寺」とも呼ばれています。

ここは本堂前の「臥竜庭」です。

 

ここで暫く座って瞑想らしいことをしました。

黙して、日向ぼっこをしながら庭園に見入っていました。

 

心がなぜかスッキリしてきました。

少し時間が余りましたので、山門の上に登りました。

 

晩秋の寺院の風景が物悲しく広がっています。

 

山門を降りて、バスに乗り込み、次の観光に出発しました。

基本情報

名称:青龍山 吉祥寺(せいりゅうざんきちじょうじ)
住所:群馬県利根郡川場村門前860
電話番号:0278-52-2434
営業時間:9:00~17:00
料金:大人800円/小・中・高生350円
アクセス:関越自動車道沼田ICより約10分
駐車場:あり

まとめ

東国の関東の屋根と言われる武尊山の麓の、吉祥寺という禅寺を見学しました。

 

上野国の自然と、水と空気と花卉が、とても綺麗な印象を受けました。

利根庄を所領とする大友氏が、九州移封後に先祖発祥地の菩提として創建されたことに、ご当地の深い人間の繋がりと歴史を感じました。

 

観覧をさせていただき、心清まるものを感じました。

 

この思いを時々思い出して、清らかな心で歩みたいと思います。

「青龍山 吉祥禪寺」を創建された、「中巌円月」禅師と「大友氏時」さんに敬意と感謝を表し、代々の寺院を守ってこられた全ての方々に感謝を申し上げます。

 

ありがとうございました。

 

See you(^^♪

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ユルバ

みなさま、こんにちは、はじめまして♪
わたしは、地方都市に住んでいる60代後半の主婦で、ユルバと申します。
子どもたちは独立し、夫と二人暮らしです。
自宅を「終のすみか」にリフォームし、それなりに満足のいくリフォームができました。
ネット検索をしたら業者さんの記事がほとんどで、施主さんの生のリアルな声が少なかったです。
その教訓から、シニアの主婦目線のリフォームの体験談をblogしたいと思い立ちました。
また好きな旅行なども同じ気持ちで書きました。
失敗やハプニングの連続でしたが、みなさまのご参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします(^^♪

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