パリ最後の晩餐|ブイヨン・パッシーで味わうエスカルゴ|夫婦体験談

ユルバの旅行

はじめに

こんにちは(^^♪

私たちシニア夫婦(70代前半)は、3月下旬に「ロンドン&パリ&モン・サン・ミシェル 4泊7日ツアー」に参加しました。

その旅の締めくくりは、パリの名店でいただく「エスカルゴ料理」。

夫は25年前、エッフェル塔のレストランでエスカルゴを目の前にしながら食べられなかったそうです。

理由は、子どもの頃に遊んだデンデンムシを思い出したから。

それ以来のリベンジを胸に、今回こそはと挑みました。

一方、私はサザエが少し苦手ですが、「エスカルゴの方が見た目が可愛い」と思う派。

果たして、初めてのエスカルゴの味は──?

シニア世代の旅の参考になれば幸いです。

エスカルゴ(食用カタツムリ)の歴史

「エスカルゴ(escargot)」はフランス語でカタツムリを意味します。

実はその歴史は驚くほど古く、考古学の研究によれば有史以前から人類に食べられていたそうです。

古代ローマ時代にはカタツムリの養殖が行われ、貴重なタンパク源として重宝されました。

中世ヨーロッパのカトリック教会では、四旬節(肉食を断つ期間)に食べることが許された「海の恵み」として定着。

19世紀になると、美食家として知られた外交官タレーランのシェフ、アントナン・カレームがガーリックバターを使った「エスカルゴ・ブルゴーニュ風」を考案。

これが今日の代表的なレシピとして世界中のレストランに広まりました。

現在では「フォアグラ」「トリュフ」と並ぶフランス三大高級食材の一つ。

特に「ブルゴーニュ産エスカルゴ」はクリスマスや特別な晩餐に欠かせないごちそうです。

ブイヨン・パッシー(Bouillon Passy)に到着

モン・サン・ミシェルからバスで約5時間、夕刻のパリへ戻ってきました。

夕食会場は、地元でも人気の「ブイヨン・パッシー」。

レンガ造りの歩道を歩いていくと、店の前では牡蠣などの海産物が並び、テラス席には地元客が楽しそうにグラスを傾けていました。

店内は満席で、フランスらしい賑やかな雰囲気。

私たちは少し狭めのテーブルに腰を下ろし、まずはコカ・コーラを注文。

日本と同じ味に、なぜかほっとしました。

前菜:エスカルゴの登場

前菜は、待望のエスカルゴ。

皿の上には6個のエスカルゴと、彩りを添えるミニトマト、中央にはレタスが添えられていました。

殻の中には、緑色のガーリックバターとバジルソースがたっぷり。

一口いただくと、生臭さはまったくなく、コリッとした歯ごたえと香草バターの香りが口いっぱいに広がります。

夫は25年越しのリベンジを果たし、満面の笑み。

「これは美味しいね」と、ふたりでフランスの伝統料理を味わいました。

メインディッシュとデザート

メインは、柔らかく煮込まれた牛肉のワイン煮。

パスタの上に盛られ、甘く濃厚なソースが食欲をそそります。

ビーフの旨みが口の中でとろけ、思わず「パマル!(なかなか美味しい)」と笑顔に。

デザートは、バニラアイスに赤い果実のソースをかけた逸品。

酸味と甘みのバランスが絶妙で、旅の締めくくりにぴったりでした。

まとめ

「ブイヨン・パッシー」の料理は、素材を丁寧に調理し、伝統的なスープで旨みを引き出した上品な味わい。

スタッフの笑顔と温かいサービスも印象的でした。

フランスの食文化に触れ、長年の思いを叶えた「エスカルゴの晩餐」は、まさに忘れられない旅の一幕。

シェフとお店の皆さんに、心から感謝をこめて──

Merci beaucoup!(メルシー・ボク)

See you(^^♪

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ユルバ

みなさま、こんにちは♪
70代前半の主婦ブロガー「ユルバ」です。
地方都市で夫と二人暮らしをしながら、シニアの暮らし・終活・文化・旅行の体験をテーマに発信しています。
子どもたちは独立し、現在は「第二の人生」を楽しみながら、自宅を「終のすみか」としてリフォームしたり、国内外の旅や芸術文化に触れたりしています。
このブログでは、シニアならではの悩みや工夫、日常の気づき、失敗談やハプニングも含めたリアルな体験を記録しています。
月5本を目標に継続し、これまでの2年8か月で160記事を超えました。
シニアライフや海外旅行、暮らしの工夫を知りたい方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
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