はじめに|30年住んだ我が家の悩み23点
みなさま、こんにちは♪
ここでは、築30年の我が家の現状と「23の悩み」をまとめてみました。
屋根と外壁の塗装は、築10年目と22年目に実施済みで、
業者さんからは「次は15年後(あと7年後)で大丈夫」と言われています。
しかし、家の中は7人家族で30年暮らしてきた結果、
あちこちに“年季の入った痛み”が出ていました。
やがて子供たちが巣立ち、いまは夫婦二人の暮らしですが、
住まいはすっかり“お疲れモード”です。
- 台所のシンク扉が壊れて外れ、取り付けもできず、扉なしのまま使用。
2. シンクの水栓レバーが外れやすく、だましだまし使っている。
3. ユニットバスの表面塗装が剥げ、周囲のパッキンも外れ気味で無理やり押し込んで使用。
4. トイレタンクからチョロチョロと水の音がして、修理してもすぐ再発するので放置。
5. 屋根の棟板金が浮き、強い風雨のときに雨漏りの恐れがあると指摘され、応急処置のみ実施。
6.台風で倉庫とベランダの雨どいが壊れ、お隣にご迷惑をかけないか心配。
7.子どもたちがケンカをして、壁のあちこちに穴が空いている。

▲子どものケンカも、今思えば性格のぶつかり合いという成長の記録です
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高台に建つ家のため風当たりが強く、1階和室は畳の隙間から冷たい風が入り、冬はとても寒くて居られない。
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階下全体がとにかく寒く、ご近所でも床暖房を入れているお宅が多い。
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トイレ・風呂・脱衣室など、水まわりには暖房がなく冬場がつらい。
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出窓からも隙間風が入り、カーテンがゆらゆら揺れる。16畳のリビングは冬は暖房が効かず、夏は冷房が効きにくい。
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リビングのフローリングがところどころ剥げ、扉の建付けも悪くスムーズに閉まらない。
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玄関扉は出入りが多く故障し、7年前にレバーや部品を交換してなんとか使用。
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玄関扉に断熱材が入っていないため、玄関と廊下が冬は凍えるような寒さ。
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強い雨風の際には、トイレの換気口から雨が入り、多いときはビシャビシャに濡れてしまう。

▲台風が来ると、換気口からの雨で床が濡れて困っていました
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若い頃は必要なかった階段の手すりも、今はないと危険。
(建設当時は義務ではなかったが、現在は設置が標準になっているそうです) -
天井や壁の色あせや、地震によるヒビが気になるため、内装を貼り替えたい。
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将来を考え、できる限り段差を減らして、車椅子にも対応できるバリアフリーな部屋づくりをしたい。
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各所に手すりを増やし、将来の介護にも備えたい。
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照明器具が古く、電気代の少ないLEDタイプに総とっかえしたい。
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隣地とのコンクリート塀に、地震で入った割れやヒビがある。
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玄関タイル・駐車場・犬走り部分にも、同じようにヒビや割れが出ている。
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耐震性や屋根・壁の雨漏り、水まわりの腐食やシロアリ被害の有無を専門家にきちんと確認したい。
このような悩みや願いを一覧にして、担当者さんにきちんとお伝えしました。

▲地震でできたヒビもあちこちにあり、不安材料のひとつでした
悩み23点に対するリフォーム提案
リフォーム会社の担当者さんは、これらの悩みを一つずつ丁寧に聞き取り、
現地を見たうえで、専門家の視点から解決策を提案してくださいました。
1・2:新しいシステムキッチンへの交換を提案。
3・4:最新のシステムバスへの入れ替えを決定。
5:屋根の棟板金は、7年後に予定している外壁・屋根塗装の際に一緒に交換する案で合意。
6:倉庫とベランダの雨どいは、新しいものに交換。
7:壁の穴は、下地処理をすればきれいに修復可能と説明を受け、安心しました。
8・9:1階和室は床下に断熱材を入れ、和室に合うフローリングを上貼りすることで断熱と使い勝手を両立。
10・15:浴室と脱衣室には純正の暖房機を設置。
トイレの換気口は塞ぎ、格子窓から換気する方式に変更し、可能な限り断熱材を使用。
(市販エアコンは湿気が多く故障しやすいとのことで、純正暖房機を選択)
11:リビングの出窓には、二重ガラスの内窓を取り付けることに。

▲最新の断熱ユニットバスで、安全性と暖かさが格段にアップしました
12:リビング・キッチン・廊下・玄関は上貼りフローリングにして、
フローリングの傷を隠しつつ、段差解消でバリアフリー効果も期待。
13・14:玄関ドアは断熱仕様のものに新設し、玄関・廊下の寒さ対策を行う。
16:現行法に基づいた階段手すりを新設。
17:2階の3部屋と1階和室以外の天井・壁クロスを貼り替え。
1階和室は比較的きれいで、2階3室は荷物が多く移動が大変なため、今回は見送りました。
18:リビング・キッチン・廊下・トイレ・玄関・脱衣室・浴室をバリアフリー化。
和室と廊下の5cm段差は、費用対効果を考えて現状維持とし、
将来的に必要になった時点で段差スロープを設置することに。
和室から駐車場へ移動するための「分解式車椅子通路」は、
夫が設計図まで用意して提案しましたが、
費用対効果と安全面の指摘を受け、
「車椅子が本当に必要になってから考えましょう」との結論になりました。
(デッキ材は10年程度で傷む可能性があるため、早すぎる施工は逆効果とのことでした)

▲車椅子設備は“必要になってから”でも遅くない、と教えられました
19:各所の手すりも、介護認定を受ければ補助金が出る可能性があるため、
必要になったタイミングで、状況に合わせて設置する方が合理的という判断に。
20:照明器具はすべてLEDに交換し、必要な箇所には人感センサーの導入も検討。
21・22:玄関タイルや駐車場・犬走り、隣地とのコンクリート塀のヒビを確認してもらったところ、
現時点で大規模な工事は不要との診断。
モルタルや「ヒビウメール」などを使って、夫が日曜大工で補修することになりました。
23:建物の構造上は問題なし。屋根や壁の雨漏りもなく、
水まわりやシロアリ被害もないとのことで、大変ホッとしました。
問題が見つかれば追加工事で予算オーバーになるところでしたので、胸をなで下ろしました。
担当者さんが専門家として細かな部分まで親身に相談に乗ってくださり、
安心して工事に進めることになりました。

▲重くて豪華な器具ではなく、シンプルで扱いやすい設備を選びました
「ユルバ宅 戸建改修工事 工程表」が完成
次にいただいたのが、「ユルバ宅 戸建改修工事 工程表」です。
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着工日・完成日・引渡日
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工事責任者名
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営業担当者名
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設計担当者名
などが明記され、責任体制が一目で分かるようになっていました。
さらに、工事の工程名・担当者・開始予定日・終了予定日が一覧になっており、
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仮設工事
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木工事
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内装工事
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電気設備工事
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給排水設備工事
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洗面脱衣室工事
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キッチン工事
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トイレ工事
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ガス設備工事
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衛生設備器具工事
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雑工事
といった11種の工事について、38工程が分かりやすく整理されていました。
特に気になっていたのは、
「いつ・どれくらい生活が制限されるのか」という点です。
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①浴室使用不可日:5日間
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②洗面化粧台・洗濯機使用不可日:8日間
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③キッチン使用不可日:17日間
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④1階トイレ使用不可日:2日間
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⑤2階トイレ使用不可日:1日間
と具体的に示していただき、心の準備ができました。

▲プロが作る工程表は、とても分かりやすく安心材料になりました
浴室・洗面所・トイレが使えない日の過ごし方
浴室が使えない日は、近所のスーパー銭湯(900円)と、
ホテル併設の天然温泉露天風呂(650円)を利用しました。
スーパー銭湯は携帯クーポンで少し割引。
天然温泉は体の芯から温まり、
「こんなに良い温泉が近くにあったのか」と驚きました。
今では湯治を兼ねて、ときどき通うお気に入りの場所になっています。
洗面所とトイレは、1階と2階を交互に使うことで大きな問題はありませんでした。
洗濯は近所のコインランドリーで対応しました。

▲日本の昔ながらの銭湯文化は、やはりありがたい存在です
キッチン使用不可日の工夫
キッチンは火を使う調理ができませんでしたが、
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冷蔵庫は使用可能
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飲み水は洗面所から
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外の蛇口を使って洗い物もOK
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電子レンジ・トースター・炊飯器・電気ケトルは使用可能
と、工夫次第でなんとかなる環境でした。
朝食
コーヒー・牛乳・豆乳・ジュース・パン・野菜・果物・各種スープなど、
火を使わないメニューでシンプルに。
昼食
コンビニのうどん・そば・中華麺・パスタ・ちゃんぽん、
好みの冷凍食品を買ってきて、レンジやトースターで温めていただきました。
職人さんの昼休みは1時間ほどであっという間ですので、
私たちは基本的に外食せず、家で簡単に済ませました。

▲朝食はシンプルに。片付けも少なく、工事中にはちょうどよいスタイルでした
夕食は“ご褒美外食”で乗り切る
夕食だけは思い切って外食に出かけることにしました。
子育てに追われ、夫は単身赴任で家を空けることも多く、
近所のレストランに行く機会は意外と少なかったのです。
この機会に、前から気になっていたお店を巡りました。
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近所の洋食屋さんのビーフシチューはボリューム満点で、若者向きながらも久々の肉料理に大満足。

▲ビーフステーキ定食 2,000円
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天ぷら専門店は、残念ながら我が家にはあまり合わずハズレ。
東京の「天一」の天ぷらは別格ですが、ほっともっとの天丼も侮れないと再認識しました。 -
中華料理店の「1日5食限定フカヒレ掛けチャーハン」は絶品。

▲フカヒレ炒飯定食 1,500円
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老舗料亭では和食コースを堪能。
打ち水された石畳のアプローチに心がときめき、
ビールで喉を潤しながら、お刺身やアワビ料理を味わいました。

▲和食コース アワビ料理付き 1万円
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港町の割烹にも足を伸ばしました。
老夫婦二人で切り盛りしておられ、料理はとても美味しいのですが、
店はお掃除が行き届かず、埃だらけで乱雑でした。

▲高級割烹ランチ1.800円
どのお店にも、それぞれの「人生模様」と「コロナ禍の影響」が感じられ、
ただの外食以上の学びになりました。
トイレ・洗面所が2か所あったことも、
今回のリフォーム中には大変助かりました。
各部屋のリフォーム中の荷物の移動
もう一つの大きな課題が荷物の移動です。
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まず、お風呂の備品と脱衣室の洗濯機・ロッカー等を1階和室へ移動。
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次に、キッチンの食器を段ボールに詰め、
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捨てるもの
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子どもたちが帰省した時に使うもの
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新しいキッチンで使うもの
に分けて、和室や倉庫へ運びました。
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冷蔵庫は使う必要があるため、
作業の邪魔にならないよう少しずつ動かしながら対応。
和室は最後にリフォームする予定だったので、
食器棚・サイドボード・洗濯機・ロッカー・食卓・家電・日用品でいっぱいに。
最後はピアノも入れるので、そのスペースも空けておくように言われました。
正直なところ、荷物移動が高齢夫婦にとって一番つらく、大仕事でした。
▲荷物移動でクタクタになりました
思わぬハプニングと骨折
そして、今回のリフォームで最大のハプニングが起こりました。
夫ひとりでは動かせない食器棚の上段(ガラス戸付き)を、
私が手伝って下ろそうとしたときのことです。
何かの拍子に、重い上段がドーンと落下。
その時はあまり痛みを感じなかったのですが、
翌日になって腰まわりに違和感が…。
外科を受診すると、
右肋骨10番目の骨折と言われ、コルセット生活になりました。
人生初の骨折に驚きましたが、その間は夫が全面的にサポートしてくれ、
3週間ほどで痛みも消え、レントゲンでも完治とのことで通院終了。
今回の経験で強く感じたのは、
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高齢になるとほんの少しの衝撃でも骨折しやすいこと
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大きなリフォームや引っ越し・荷物整理は、できるだけ若いうちにしておくべきということ
でした。
「年寄りの冷や水」という言葉を、身をもって実感しました。
▲高齢者はすぐ骨折する
その後の荷物整理と家族の助け
リビングのピアノは、専門業者さんが安全に移動。
絵画・壁掛け・カーテンもすべて外して和室へ。
エアコンは電気屋さんが外し、内装工事後に再取り付け。
テレビやビデオなどは、夫が2階の一室に移動して、
そこを**工事中の「談話・休憩室」**にしました。
お風呂・脱衣室・キッチン・リビングが完成したあと、
今度は和室の荷物を元に戻す大仕事が待っていました。

▲重いピアノを運ぶ
そこへ救世主のように現れたのが、
少年野球チームに所属する孫3人と娘です。
手際よく動いてくれて、あっという間に片付きました。
ありがたさで胸がいっぱいになりました。
この孫たちは地区大会で優勝し、
全国大会で神宮球場にも出場しました。
応援に行った時の誇らしい姿が、今でも目に浮かびます。

▲首都圏に住む孫達が応援に行く
まとめ
今回は、
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築30年の我が家の「悩み23点」
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リフォーム会社からの具体的な提案内容
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工程表をもとにした生活への影響
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浴室・洗面所・トイレ・キッチンが使えない日の工夫
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荷物移動と、高齢者ならではの骨折体験
を、主婦の立場から率直にお伝えしました。
ユルバのリフォーム体験談・14記事一覧はこちら▼
最後までお読みいただきありがとうございました。
Bye-bye(^^♪




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