みなさま、こんにちは(^^♪
私は、広島に初めて旅行で来ました。
新幹線を降りた広島駅は新装され美しく、日曜日でもあり内外の旅行者で溢れていました。
遠路はるばる来ましたので、究極の広島を体験したいのはどなた様も同じでしょう。
旅行の最大の楽しみは食事です。
広島でしか食べられない三大名物の「お好み焼き、牡蠣、穴子めし」の究極を体験したいと思いました。
昨日は宮島で「穴子めし」の最高峰をいただき感動しました。
今日は、昼食を「かき船かなわ」で、船上料理のカキフライをいただきました。
広島最終日のこんばんは、「広島お好み焼き」をいただいて帰ろうと思います。
広島でしか食べられない有名店を探しました。
ネット検索で、必ず上位に出てくるのが「みっちゃん総本店」です。
ホームページを開くと、「お好み焼き みっちゃん総本家 井畝満夫(いせみつお)の店」「元祖 昭和25年創業 広島のお好み焼きは、みっちゃん総本家からはじまった」と書いてありました。

▲開店前の八丁堀本店、右側に行列が並びます
自他ともに認める「広島お好み焼き元祖」であると感じました。
「みっちゃん総本家」のお好み焼きをたべずして「広島お好み焼き」を語れない、という感じです。
「みっちゃん総本家」は、地元民で知らない人はいないくらい有名で、広島そごう、広島駅、東京に店舗を持ち、地元民、旅行者でごった返しているそうです。
創業者は「毎日でも食べられる、あっさりと飽きのこないお好み焼き」を目指し、シンプルに小麦と水だけの生地が素材の旨みを引き出してくれるそうです。
部位や季節によってキャベツの切り方が変わり、もっちり食感があり、焼き麺はパリッと仕上がる絶品だそうです。
広島県民にとって、お好み焼きはソウルフード。
観光客にとってはご当地グルメとして愛されています。
訪問した日は、月曜日にもかかわらず開店前から並んでおられ、開店してすぐに満席で、次に並んでおられました。
食べた〜〜い、楽しみ〜〜!!

▲八丁堀本店はビルの一階にあります
「みっちゃん総本家」八丁堀店に着く
おりずるタワー前からタクシーに乗り、「みっちゃん総本家」八丁堀店に着きました。
17:10でした。
10人くらい並んでおられました。
一番前は、西欧人が4人おられました。
17:30開店のようです。
月曜日なので空いていると感じました。
17:25には20人以上が並んでいました。
若いイケメンの店員さんからメニュー表を渡され、入店の前に注文しました。
「牡蠣入りそば肉玉子お好み焼き」¥1,720を2人前と、梅サワーとノンアルコールビールを注文しました。
ネギとチーズの、トッピングもお願いしました。
17:30にのれんが掛けられ、開店になりました。
一組ずつ呼ばれて入って、席が決まったら次が呼ばれました。

▲開店したらのれんとボードが置かれます
「広島お好み焼き」発祥の地と感じ、緊張して入りましたが、何の変哲も無い居酒屋風のお店でした。
案内されたのは、カウンターでは無くて、テーブル席でした。
前はコワモテ風の、アラフォーくらいの近場のご夫婦のようでした。
こちらはシニア夫婦の旅行者です。
コロナの衝立もあり、話は一切しませんでした。
サワーとビールが来ました。
小さく乾杯して飲みました。
前のご夫婦も横に向かい合って、「美味しいね!」と言いながら、牡蠣をつまみながら乾杯しておられました。
美味しいものを食べると、みんな穏やかに笑顔になりますね。

▲待ち焦がれた広島お好み焼きです
初めての本場「広島お好み焼き」にご対面!
しばらくして、お好み焼きが運ばれて来ました。
夫に渡して、次に私が受け取りました。
長年、夫から広島お好み焼きの美味しい話を聞かされ続けて来ました。
初めての「本場モノ」に対面で感無量でした。
トッピングしたネギが満面に広がっています。
最初に梅サワーをグイッと飲みました。
ヘラで隅の一角を切り取りました。
箸を使わずに、ヘラでそのまま口の中に放り込みました。
アッチチ、口を大きく開けて、フーフー冷やしながら、おもむろに噛みました。
サワーで爽やかになった口内に、ネギの苦味と、蒸されたキャベツの甘みが交錯し、特製タレが旨みと味を引き締めました。
あまりの美味しさと空腹に唾液が込み上げて来ました。
もう一口!!

▲店内は熱気に包まれています
ヘラで切り取り、口に入れると牡蠣が当たりました。
小粒で、噛むと濃厚な牡蠣の旨味と独特な苦味が、口内中に広がりました。
これが広島お好み焼きだー!!
とその美味しさに感激しました。
あまりの美味しさに、サワーを飲みながらドンドンいただきました。
しかし、シニアの悲しさ、昼の牡蠣めしの食べ過ぎでした。
お好み焼きを三分の一残して、夫に回したら、ペロッと食べてくれました。
めでたし、メデタシ、満足、まんぞく、マンゾク!!
広島お好み焼き、バンザイ!!
料金は、牡蠣付きお好み焼き二人前、梅サワー、ノンアルコールビールで5,380円でした。
前のアラフォーご夫婦は、一足早く店を出て飲みに行かれたようです。
外の行列は続いておりました。

▲ネギとチーズのトッピングは絶妙です
美味しい「広島お好み焼き」はどうして出来たのだろう?
なぜこんなに美味しいお好み焼きが、広島で作られ根付き普及したのか知りたくなりました。
いろいろ調べたことを簡潔に書きたいと思います。
お好み焼きの歴史
お好み焼きの原型となったものは、煎餅(センビン)といい、中国の夏のころ(新石器時代)から作られたようです。
儒教を前進させた墨子の言葉にも、煎餅が庶民の主食として登場します。
この中国の煎餅は、小麦粉を水で溶いてクレープ状に焼いたもので、その中に別に調理した副菜を包んで食べる具の入れ物でした。
餃子、クレープ、せんべい、ピザも同じようなモノでしょうか。
遣唐使で有名な吉備真備も、長安で習い覚えた煎餅を自ら焼いて学生に食べさせました。
千利休は、「ふの焼き」を茶菓子として作り、日本的お好み焼きの原型ともいわれていますが定かではありません。
大正、昭和の戦前、戦後の飢餓の時代に「もんじゃ焼き」「どんどん焼き」「一銭洋食」「お好み焼き」が都市部に庶民の食事として登場してきます。

▲みっちゃんの歴史が掲げてあります
お好み焼きとは?
お好み焼きは、小麦粉と卵、キャベツ、ソースなどを具材とする鉄板焼きの一種です。
小麦粉を水で溶いた生地に卵・野菜・肉・魚介類・麺類など好みの材料を使い、鉄板の上で焼き、ソース・マヨネーズ・青のり等の調味料をかけて食べます。
具材は地域によって差が見られ「関西風お好み焼き」「広島風お好み焼き」、「遠州焼き」、「キャベツ焼き」、「ねぎ焼き」、「かしみん焼き」、「ちょぼ焼き」、「べた焼き」、「カキオコ」など、様々存在しています。
焼き方には、混ぜ焼き、乗せ焼きなどの様式があります。
お好み焼きは、客がお好みに焼くという意味があるので、「客が自分好みで焼く」「具材もお好みに選ぶ」「味付けもお好み」にします。
客の要請で店がトッピングしたり、焼く場合もあります。

▲調理場は味を均一にする連携プレーで大忙しです
お好み焼き(東京・大阪・広島)
現存する最古のお好み焼き店は、昭和13年創業の「染太郎」(東京浅草)のようです。
戦前から続くメニューもあり、白ネギのお好み焼きや、どんどん焼きの乗せ焼き、あんこ巻きの甘味焼き等もあります。
大阪屈指の老舗として知られる「はつせ」(大阪千日前)は完全個室で、戦前のお好み焼き屋の姿を保っています。
広島のお好み焼きは、戦後の発祥で、屋台街誕生当時から営業している店に「みっちゃん」などがあります。
戦後、お好み焼きは空腹をしのぐ食べ物で、お好み焼きを売る屋台や店が増え始めます。
広島は鉄を扱う工場が多く、鉄板を手に入れやすい環境でした。
昭和30年代になると、自宅の一部を改装して店を作り、店主はおばちゃんが多かったそうです。
この頃から麺や豚肉を加えるようになり、広島のお好み焼きの原型ができあがりました。

▲のれんは店の信用、ブランド力を表します
那覇の「牧志公設市場」のお持ち上げ食堂や、博多の屋台と同じように、広島お好み焼きも時代と環境の中で庶民の食文化が発展して、美味しさ(質)が高まり、大きく広がったのだと思い、各地の食文化に敬意を捧げます。
また旅を通して、地元の食文化に触れて、美味しいものをいただき感謝でいっぱいです。

▲広島の風土と時代が生み出したお好み焼き
まとめ
広島の三大ソウルフード「穴子めし、牡蠣、お好み焼き」を、広島に来ないと食べられない名店「あなごめしうえの、かき船かなわ、みっちゃん八丁堀本店」でいただきました。
一泊二日の旅の食事で、地元の三大ソウルフードをいただき、感無量です。
それぞれに、食べ物と店の歴史と住む人々との関係、自然環境と風土、時代性から、必然的に生まれてきた食文化に触れて、その美味しさを味わい感激しました。

▲右の山々が宮島、左が江田島や呉方面でしょう
広島の友人が、「呉は戦艦大和などを造った厚い鉄板があり、広島お好み焼きはこの厚い鉄板で作るので美味しいそうよ!」と言ってくれたことを思い出します。
夫は広島に出張すると帰りに必ず店に寄り、1人でビールとお好み焼きを食べたそうです。
夫はカウンターで、鉄板の上のお好み焼きの出来立てをヘラで切り、直接食べたそうです。
アツアツのお好み焼きを頬張り、旨みを味わいながら、冷たく苦いビールを飲むと、1日の疲れが吹っ飛ぶのを感じ、やみつきになったそうです。
私たちは、テーブルでいただきましたが、美味しさが200%くらい違うと言いました。
私は、次回来た時はカウンターで、厚い鉄板から直接食べようと思いました。
See you(^^♪
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