みなさま、こんにちは(^^♪
6月初旬、「韓国ツアー旅行4日間」に、シニア夫婦で参加しました。
1日目は、日本からの移動とホテルの宿泊のみでした。
2日目は、「景福宮」と「北村韓屋村」で韓服体験をし、昼食は「サムゲタン」をいただき、午後は「青瓦台」を観光しました。
まさか、テレビなどでよく見かける「青瓦台」に行けるとは思っていませんでした。
観光地は、天候の関係や修理中や出品中などで、お目当ての観光ができない場合もありますが、韓国は5回くらい来ましたが今回の「青瓦台」の見学は大変ラッキーだと思いました。
初めてなので、少し調べて予備知識を得てから向かいました。
そもそも「青瓦台」って何なの?
「青瓦台(チョンワデ、せいがだい)」は、ソウル中心部にある「景福宮」の、すぐ北側にあります。
2022年5月まで韓国大統領府が置かれ、現在は市民公園になっています。
「青瓦台」の歴史は、高麗時代に南京の離宮があり、朝鮮時代には景福宮の後苑となり、日本による植民地時代には朝鮮総督府官邸を経て、米軍政期、大韓民国政府の樹立後は大統領執務室となり、これまで約1,000年の間、韓国政治の中心地でありました。
初代大統領の李承晩政権以来、40年ほど大統領府として使われ、盧泰愚政権時代の1991年に隣接した場所に、新たな大統領官邸が建てられ、その後に旧施設は取り壊されました。
鮮やかな青い瓦から、アメリカのホワイトハウスになぞらえて、ブルーハウスとも呼ばれてきました。
なぜ、市民公園になったのですか?
青瓦台は「帝王的権力の象徴」との批判や、広すぎて意思疎通や執務に問題があると指摘されてきました。
現在のユン・ソンニョル(尹錫悦)韓国大統領は、大統領府の移転を選挙公約に掲げました。
ユン大統領は当選し、就任初日の2022年5月10日に、その青瓦台を市民公園に開放しました。
新しい大統領室は、龍山区にある国防部庁舎に移しました。
5月10日から22日までの間に約500万人が観覧を申請して、37万7888人が観覧しました。
その後は1日の制限を49,000人として、大変な盛況を博しています。
外国人は入場の際に、パスポートを提示すれば見学できます。
青瓦台は、600年ぶりに市民に公開され、市民やインバウンドの観光文化スポットとしての新しい時代を迎えています。
どんな建物がありますか?
敷地の面積はおよそ25万平方メートル、東京ドーム5個分の広さがあり、建造物は下記の内容です。
「青瓦台」の前に着く(体験談)
ツアーバスが、青瓦台の前の道路ばたに着きました。
ガイドさんから、降りるように促されました。
北岳山の麓あたりに、テレビでよく見かける「青瓦台」のコバルトブルーの屋根が見えました。
道路を渡ると、厳重なゲートの前で観光客が沢山賑わっていました。
ガイドさんに従って登っていくと、インバウンドはパスポートを提示するところがあり、無事に通過できました。
多くの観光客が、坂を登って行きました。
老若男女、西洋人、中国人、台湾人、日本人と様々な人々が、様々な言語を喋り、撮影もしながら登りました。
本館の玄関では、靴をキレイに拭いて入ったような気がします。
「青瓦台」本館に入る
一階の絨毯の廊下を入っていくと、歴代大統領の肖像画が飾ってありました。
顔や名前を覚えている方もあり、親しみもありました。
しかし亡くなったり、苦労された大統領も居られ、「ご苦労様でございました」と心で申し上げました。
2階には、大統領夫人の肖像写真が飾ってありました。
日本の首相制ではあり得ないです。
大統領とファーストレディと言われるくらいですから、ご夫人も大きな働きをされ、功労されるのだろうと思いました。
各国の国賓などが来られた時の、韓国へのプレゼントが展示された部屋がありました。
多くの宝物が展示されていました。
Lacquerware Filing Cabinet
Gifted by Japanese Prime Minister Fumio Kishida at the August 2023 U.S.-ROK-Japan Trilateral Summit
と、記されていました。
2023年8月18日に、キャンプ・デービッドにおいて、ジョー・バイデン大統領、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦大統領は3カ国首脳会談を行いました。
その時に贈られた「漆塗りのファイルキャビネット」であると思いました。
ガイドさんは輪島塗とも言っておられました。
どのお部屋も豪華な作りで、国の威信をかけて作られたものではないかと思いました。
試しにトイレも入りましたが、落ち着いた美術品のような陶版があちこちに貼られていました。
赤絨毯も、色艶も良くフカフカで高級品が使われていると思いました。
入場料が無料で、お掃除や管理や人件費などのランニングコストを考えますと、大きな金食い虫になります。
国民の税金から支払われますので、大統領府から市民公園にして国民に見てもらうのも意味があるかもしれません。
大きな政府か小さな政府が論じられますが、民主主義国家として国民が選択していくことになると思います。
旅を通して、その時の政治や経済や社会情勢の生きた瞬間を体感することも、醍醐味の一つです。
世界の国々のどの時代も、為政者は立派な建造物を建立して民衆をまとめて行きました。
腐敗したり、時代に合わなくなると政権は崩壊して行きます。
民主主義の時代になり、為政者と民衆が近くになると、様々な模索が繰り返され、国造りは進化していくことでしょう。
先進国の韓国で、実際に大統領が最近まで使っていた執務室や、外国の首脳と会談を行っていた部屋などを直接見る機会があり驚きました。
歴代大統領とその家族が暮らした「公邸」に入ることはできませんでしたが、「寝室」「台所」「衣装部屋」などもあり、生活の雰囲気を想像しました。
今後は、大統領が変われば元に戻るのか、このまま市民公園として千年の権威ある歴史を伝えていくのか大変興味深い見学でした。
基本情報
まとめ
青瓦台は初めてなので、少し調べて予備知識を得てから向かいました。
思いがけず、この時期に「青瓦台」の見学が許され、現代政治の歴史の一面を垣間見ることができました。
漢江の北、北岳山の南にあたるこの「陽」の地が、碩学・無学大師の風水により選ばれ、景福宮や青瓦台が建造されたことと思います。
時代が進んで、政治の中枢機構の場所が、韓国の千年の時を超えて変わりました。
質実剛健な気風の景福宮と、豪華絢爛な青瓦台は対照的に映りました。
今後、どのような変遷を辿るか興味は尽きません。
この時期に、旅で当地を訪れて、体験したことは様々な思い出の宝物になりました。
「青瓦台」の主人であられた高麗時代の王様、朝鮮時代の王様、大韓民国政府の歴代大統領様、「青瓦台」に関係ある全ての皆様に、敬意と感謝を捧げます。
ありがとうございました。
カムサハムニダ!!
See you(^^♪
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