みなさま、こんにちは(^^♪
私たち夫婦は70代前半のシニアですが、京都が大好きで、何回も観光に行きました。
しかし、「大原三千院」と「宇治平等院」は少し中心から離れていますので行けませんでした。
そうしたところ新聞広告で、フェリーで瀬戸内海を横断して三千院と平等院へ行くツアーが紹介されていました。
「これだ!!」と思い、申し込みました。
平等院は子どもの頃から10円玉で知っていました。
タモリさんが、平等院の紹介をNHKでされる度に、「行きたいな〜」と思っていました。
時間が少ないので「鳳凰堂内部拝観」か「ミュージアム鳳翔館」見学を選ばなければなりませんでしたが、内部の特別拝観がギリギリに許されラッキーでした。
平安時代に栄華を極めた藤原一族の極楽浄土を表した世界遺産に、京都の巨大な歴史のパワースポットの凄さをリアルに体感しましたので記させていただきます。
シニアの皆様の「旅に行く意欲」が高まり、参考になりましたら幸いです。
「宇治平等院・南門」に入る
バスは宇治上神社(世界遺産)を左に見て、有名な宇治橋(日本三古橋)を渡り、あがた神社を左折して平等院南門近くの駐車場に停車しました。
伏見に住む秀吉は茶の湯に使う名水を、宇治橋で汲み、宇治茶を楽しんだそうです。
南門からしばらく歩きますと、右側に広大な池が広がります。
右側に壮麗な建造物群が見えます。
「平等院」は1052年に、時の関白「藤原頼通」によって造営され、翌年に「鳳凰堂」が建てられたそうです。
当時の信仰の的であった「極楽浄土」を再現したといわれ、千年近い歴史を経ても美麗は色褪せず、1994年に世界遺産に登録されました。
平等院の右端に、橋がかかり徒歩で見学に行くことができます。
中央に10円玉に描かれた「鳳凰堂」の秀麗な屋根が見え、胸がドキドキしました。
「鳳凰堂」内部・特別拝観
私たちの、庭園とミュージアムの入場料はツアー代に含まれています。
特別拝観は入場者が多すぎると、ツアーの出発時間に間に合わないので、スムーズに時間内に入れた人だけ300円支払って入場できるそうです。
私たちは初めての拝観であるし、生涯もう来ることも無いので、是非平安時代の国宝の「阿弥陀様」を拝して「なむあみだぶつ!!」と申し上げて帰りたいと思いました。
50人まで次に入れるとのことで、多くの人々が並んでいる受付に行きました。
順番が来ましたら、46,47番目で次の特別拝観ができるとのことでした。
「ラッキー!!」嬉しくて飛び上がりました。
ガイドさんも、「時間に間に合いますので、よかったですね」と言ってくださいました。
600円を支払い、50人待ちのエリアで待ちました。
やがて50人が橋を渡って鳳凰堂に進みました。
いよいよ長年10円玉で見た建物の中に入ります。
阿弥陀様は、お釈迦様の先生格であると聞いたことがあります。
最高級の仏様に会えると思うと、胸がますますドキドキと震えました。
鳳凰堂の正面から、ご本尊の祀られている本堂に入りました。
50人でゴソゴソしていましたら、平等院の専門のガイドさんが、阿弥陀様の前に集まるように言われました。
偶然に、最前列の阿弥陀様の真正面に立ちました。
大きな金色の阿弥陀様の迫力に圧倒されて、思わず「ナンマンダブツ!!」と唱えてしまいました。
我が家は浄土宗でも浄土真宗でもなく、禅宗・臨済宗妙心寺派です。
それでも祖父や祖母たちは「ナンマンダブツ!!」と唱えているのを、子ども心に耳に焼き付いています。
ガイドさんからは、結構専門的に詳しく、歴史も踏まえて平等院のお話をしてくださいました。
ご本尊の国宝である「阿弥陀如来坐像」は、仏師である「定朝」の確証ある現存唯一の作品だそうです。
「定朝」は、大陸的作風を脱して、和の仏像様式を生み出した先駆者的な仏師だそうです。
平等院の最大の見どころは、屋根に対の金色の鳳凰が輝きを放つ「鳳凰堂」とご本尊の「阿弥陀如来坐像」は国宝に指定され、その最古の浄土庭園は、平安時代に栄華を誇った藤原一族の権勢を今に伝える、京都の代表的文化財です。
大きな池の中ノ島に聳え立つ「鳳凰堂」は、まるで極楽浄土の宮殿が水面に浮かび、その姿を水面に映し、周りの庭園と織り成し、美しい勇姿を讃えています。
中堂、翼廊、尾廊から構成され、それぞれに特徴的な意匠が凝らされ、美しさを際立たせています。
千年も前に、この美しい建築美を体現した古代の人々に思わず頭が下がりました。
ハスの大群の池に浮かぶ「鳳凰堂」も季節柄の美しさと、極楽浄土の雰囲気を醸し出していました。
今から10年ほど前に改修されて、屋根の鳳凰は金箔が施された創建時の美しさに近づいたそうです。
「ミュージアム鳳翔館」
平等院境内には、国宝や重要文化財が多く納められた博物館「ミュージアム鳳翔館」があります。
国宝の「梵鐘」や、十一面観音菩薩立像などの貴重な文化財を展示しています。
最新のデジタル技術を駆使した、平安時代の平等院の復元映像も見ることができます。
私たちは「特別拝観」が叶い、時間的にミュージアムを見ることができませんでした。
しかし、全般的な平等院の歴史と文化について学べる唯一の場所ですので、次の機会があれば是非見たいと思いました。
「梵鐘」日本三名鐘
ミュージアムの横に、復元された2代目「梵鐘」が吊るしてありました。
実物はミュージアムの中に展示されています。
鋳造時期は、鳳凰堂と同じ頃とされ、全面に天人、獅子、唐草文様などが施された鐘で国宝に指定されています。
梵鐘は古より、「姿・形の平等院」、「声・音の園城寺」、「銘の神護寺」、「勢の東大寺」と称賛されています。
神護寺、三井寺の梵鐘とともに「日本三名鐘」とも言われます。
基本情報
まとめ
10円玉で有名な宇治平等院は、子どものころから行きたいと思っていましたが、70歳を過ぎてようやく許されました。
平等院は宗教的にはどこにも属さないそうですが、天台宗と浄土宗にご縁があるそうです。
国宝の阿弥陀如来坐像の特別拝観が叶い、思わずお念仏を唱えてしまいました。
生きているうちに一度は行きたいと思っていましたので念願が叶い、とても嬉しく思いました。
歴史まつわる宇治橋のたもとの、浄土式庭園に浮かぶ「鳳凰堂」の気高い建築美に触れて、京都の偉大なパワースポットの息吹をふんだんに吸い込みました。
平安時代の先人の信仰心、高い芸術性、文化の香りをリアルに体感して幸せでした。
バスの運転手さん、ガイドさん、旅行社のスタッフさん、平等院のお世話になりましたすべての皆様方に、深い敬意と感謝を捧げます。
ありがとうございました。
See you(^^♪
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