みなさま、こんにちは(^^♪
3月中旬に、「台湾ツアー旅行3日間」にシニア夫婦として参加しました。
台北桃園空港からバスに乗り、十分に行き、ランタン(天燈)飛ばしを体験して感動しました。
その後、ノスタルジックな九份を散策し、夕食に九份郷土料理に舌鼓を打ちました。
そして台北に帰り、「士林夜市」の散策をしました。
「士林夜市」とはどんな所か分からないので、下記の内容を事前に確認してから行きました。
この後から、実際に行ってみた体験談をお話しいたします。
「士林夜市」は、どんな歴史の街ですか?
士林夜市(しりんよいち、シーリンイエシー)は、台北市士林区にあり、100年の歴史を誇る、MRT剣潭駅近くの台北で最大規模の夜市の一つです。
士林は、先住民族の住む土地でしたが、清の時代に漢民族(中国南部の開拓団が多い)が移住してきました。
清代に、淡水河(近くの川)を行き来していた船の荷物が降ろされ、市が立ちました。
日本統治時代には、士林市場が「慈誠宮」前の広場で開かれ、場外にも夜市が広がり、近代的な市場となりました。
「慈誠宮」とは道教のお寺で、台湾で最も慕われている神様で、最高位の「媽祖」(まそ・天上聖母)が主祭神として祀られています。
「媽祖」は、中国南部地方の海の女神で、宋時代に多くの人々を救った「林黙娘」が神になったと言われています。
士林夜市は、戦後も市場の営業が続き、衛生上・安全上から1998年から改修工事が行われました。
2011年に、従来の市場を改修拡大した「新士林市場」が開業し、昔の雰囲気を残し、安全で衛生的な食べ歩きやショッピングが楽しめるようになりました。
なぜ「士林夜市」は、大規模な市場になったのですか?
士林は、基隆川の船着き場に近く、船による交易の拠点のひとつでした。
内陸から船で運ばれてきた物や、近くでとれた農産品などの交易が盛んでした。
やがて「慈誠宮」前の広場に市場ができ広がりました。
台湾総督府は、衛生環境の向上のため士林に公設市場にしました。
士林には、陽明山(国定公園)があり、温泉やハイキングコース、野外活動が盛んです。
また、国立故宮博物院、台北市立天文科学教育館、国立台湾科学教育館などの施設も多く、観光客や台北市民にとってレジャースポットとして人気の高い街です。
新士林市場の地上階は、ショッピングエリアになり、多くの土産物店が軒を連ねています。
夜市の楽しみの一つでもある、各種ゲームコーナーも、地上階に点在しています。
地下は屋台が集中する美食街となり、冷房も完備されています。
従いまして、諸条件が重なり「士林夜市」に地元民・観光客の賑わう大規模な市場となりました。
「士林夜市」は、夜市なのになぜ朝も昼もあるのですか?
「士林夜市」は、夜市なのに一日中楽しめる台湾最大級のナイトマーケットです。
朝は、野菜や肉など生鮮食品を売る朝市が始まり、主婦やレストランの店主が食材を買いに訪れます。
午後からは、食べ物の屋台などが立ち並び、夕方には店舗前の路上に「小吃」と呼ばれる飲食物や衣料品、生活雑貨、遊戯などの様々な屋台が所狭しと出店します。
ひとつの売り場をシェアして、朝と夜とで店を入れ替えているからです。
夜は、学校や仕事帰りの人が夕食に立ち寄ったり、観光客が遊びに来たり、朝と夜とでは扱う商品も訪れる客層も違います。
近くに大学ができて学生が集まり、夜営業が多くなり、安くて美味しい台湾小吃(B級グルメ)を売る店が増えました。
地元民も観光客も集まるにぎやかな場所であり、日本人観光客も多く訪れ、多くの店では日本語が通じ、日本語のメニューも用意されています。
「士林夜市」の代表的な屋台メニューは何ですか?
人気のメニューは、①小籠包、②蚵仔煎(牡蠣入りのオムレツ)、③大鶏排(人の顔ほどの大きさのあるフライドチキン)、④胡椒餅、⑤生煎包(焼き小籠包)、⑥魯肉飯、⑦牛肉麺、⑧大阪焼(お好み焼き)、⑨大腸包小腸(もち米の腸詰でソーセージを挟んだ、台湾のホットドッグ)、⑩臭豆腐、⑪天婦羅、⑫愛玉子、⑬タピオカティー、などがあります。
例えば士林夜市特有の「大餅包小餅」や、「大腸包小腸」、「生炒花枝」、「蚵仔煎」、「士林大香腸」、「藥燉排骨」、「生炒花枝」、「水煎包」、「青蛙下蛋」、「蔥油餅」、「泡泡冰」、「豪大大雞排」など、どれも食欲をそそるものばかりです。
「士林夜市」に着き40分の自由行動(体験談)
九份からバスに揺られて、20:00ごろに「士林夜市」に着きました。
ガイドさんから20:50にキリスト教会前に集合するように言われ、正味40分の自由行動です。
夜市は、丸一日かかっても回れないほど大きいそうですので、雰囲気を感じてワンポイントの楽しみを見つけるくらいの観光散策です。
まずは、明るくて人の多いところを、ザッと回ってポイントを見つけ、思い出を作ろうと思いました。
夜の20時を過ぎているのに、若い人や子どもやファミリーが多いです。
平日なので、旅行者でしょうか、お年寄りはあまり居られませんでした。
いけすからエビの生きたのを釣って焼いている店があり、良い匂いがして食欲をそそりました。
おじいさんが美味しそうに、エビを食べながらビールを楽しんでいました。
台湾の3月の夜は少し寒くて、トイレに行きたくなりました。
夜市の公衆トイレは、和式で少し汚く、日本の高齢者にはキツイものですが、未知の台湾の夜市への好奇心の方が勝ちます。
夜市の通りには、雑貨屋さん、焼きイカさん、ラーメン店、遊戯店、衣料品店、日用品店、ゲーム店などがひきめきあい、日本の縁日を大きくした感じでした。
地元民の食事、生活用品全般が置いてあり、台湾の人々の生活に密着しており、旅の体験ならではの旅愁を感じ楽しむことができました。
子供から学生、年寄りまで、老若男女、地元民、内外の旅行者が入り乱れての、衣食住の交流の場でした。
「士林夜市」名物の巨大フライドチキン「大鶏排」を食べる
旅行に行く前に、YouTubeで台湾旅行をいくつか見て情報収集しました。
その中で縁があれば、絶対食べたいと思ったのが「巨大フライドチキン」です。
若者が何とも美味そうに食べており、ユーチューバーのおじさん夫婦も「ほっぺたが落ちそうだ」と言っていました。
夕食を少なくしてまで食べたいと思っていましたが、広い夜市で時間は限られているので、無理だと思っていました。
ところが「士林夜市」の入り口に、そのお店があり驚いてしまいました。
すぐに並びました。
前には若者が50人くらい並んでいました。
台北の鉄板グルメスポットで、日本でも大人気な巨大フライドチキンは、1992年創業の「豪大大鶏排(ハオダーダージーパイ)」の「大鶏排(スパイシー)」と言うそうです。
値段は一個90元(450円)で、ノーマル(特殊な胡椒のみ)かスパイシー(赤い唐辛子あり)の2種類を選べます。
手のひら、いや顔よりも大きい巨大フライドチキンの大きさは、なんと30cmほどもあります。
一回に10枚ほど揚げて、次々にお客が流れて行きます。
15分ほど待って、人差し指を出し「ワン、1枚」と言い、100元札を出し、10元のお釣りを貰いました。
年寄りに一枚は無理で、すぐに夫と半分づつシェアして食べました。
鶏胸肉を薄く伸ばして、秘伝の漢方だれに付けて一晩寝かせて揚げた巨大チキンは、外はカリッとして、中は肉汁が溢れジューシーでした。
油もたれは食後も一切無く、秘伝タレと特殊な胡椒粉末は、日本で味わったことのない風味が鼻腔を刺激し感激しました。
食べ物は、揚げたてアツアツが一番のご馳走ですが、袋に工夫がしてあるのか手は熱くなく、口内は食べ終わるまで熱々で、各方面に工夫を感じました。
私はスパイスに弱いので、ノーマルを買いましたが、夫は残念そうでした。
聞くところによりますと、スパイシーを注文し、そのピリ辛で、前のコンビニで買ったビールを飲むのが最高の至福のひとときの過ごし方だそうです。
皆さまは、ぜひ至福のひと時を体験してください。
ご当地の果物、釈迦頭の虜になる
台湾でしか食べられない果物を食べてみたいと思っていました。
台湾人のガイドさんが「私の一番好きな日本の果物は桃です、日本に行くと各地の桃の食べ歩きをします、台湾で好きな果物は釈迦頭です」と言われました。
そして士林夜市の果物店で、「釈迦頭」の試食をしてくださいました。
今まで食べたことのない、何とも言えない果物の美味しい風味を味わいました。
釋迦頭とは、日本語では「シャカトウ」と呼ばれ、お釈迦様の頭のようなデコボコが表面を覆う、濃い緑色の果物です。
台湾ではバンレイシ、ホワンナイチー、シェッキャー(釈迦)、シュガーアップル、アテモヤなどと呼ばれます。
熟すと、緑のデコボコが黒ずんでくるので、食べごろのサインとなります。
外面から、濃厚な味を想像しますが食べると、ねっとりとした食感に、あちこちに砂糖の粒を思わせるシャリシャリとした優しい甘みが感じられます。
軽い酸味もあり、日本の果物ではちょっと経験できない南国らしい舌触りを楽しめます。
釋迦頭は、熟し始めるとあっという間に柔らかくなってしまい、運搬が難しく、中国などごく限られた地域へ輸出されるのみで、日本へはほとんど入ってこない貴重な果物です。
私は、タイの果物の王様と言われる、栄養価の高い「ドリアン」を食べて、その美味しさに驚きましたが、やはり直ぐに腐るので輸出できないとのことで、日本では食べられません。
2021年に台湾の「アテモヤ」という果物が日本に輸入され、マンゴーを凌ぐ高級フルーツとして、別名「森のアイスクリーム」とも称されるとのニュースが入りましたが、写真を見ると釈迦頭のことではないかと思われますが定かではありません。
私が巨大フライドチキンを買うために並んでいる時に、夫は釈迦頭を買いに試食した店に行きました。
「豪大大鶏排」の三、四軒手前の横断歩道の前の「阿姨水果」というお店です。
1パック、100元(500円)なので、500元札を渡して100元札を4枚お釣りとして貰いました。
ホテルに帰り、釈迦頭を食べてから歯を磨こうと思いました。
お腹はいっぱいなので、2人で二日分のおやつにしようと思いました。
黒い種を除いて、いただいた竹串で刺して口に放り込みました。
さっぱりとした甘酸っぱさの中に最後まで甘さが残り、舌に絡むようなねっとりとした食感に虜になりました。
2人でアッと言う間に全部食べてしまいました。
日本ではなかなか味わえない、ご当地台湾でしか味わえない体験でした。
皆さまも台湾に行かれたら必ず食べてください。
「士林夜市」への交通アクセスと営業時間
交通情報は、変更されることがあるので、出かける前に確認をしてください。
自家用車の場合は、国道1号→台北インターチェンジで降りる→重慶北路四段→百齡橋→中正路→基河路に着きます。
公共交通機関は、高速鉄道あるいは鉄道で「台北駅」下車、台北MRTに乗り換え、「剣潭駅」下車します。
また、台北市オープントップバスの青ルートに乗って、「MRT剣潭駅バス停」下車します。
営業時間は16:00〜0:00。16〜17時くらいから屋台が立ちます。
1:00には全ての屋台は閉まるそうです。
お目当ては夕食とデザートが一番多いそうですので、17時くらいに繰り出せば待ち時間が無いそうです。
まとめ
「士林夜市」とはどんな所か分からないので、下記の内容を事前に確認してから行きました。
現地の人々の生活の匂いのするところに、観光客が共に交流できる夜市は、旅人に取ってとても魅力的な場所です。
私たちも地元の人々と共に食し、トイレに行き、遊びました。
ご当地でしか食べられない、初めて食べる味、風味、食感に驚かされ感動しました。
「士林夜市」名物の巨大フライドチキン「大鶏排」の美味しさとスパイシーは、地元で食べないとその美味しさは分かりません。
釈迦頭も初めて食べて感動し、帰った今でもそのサッパリとした甘い食感は残っています。
新しい食べ物との出会いは旅の醍醐味です。
お世話になりました「士林夜市」の皆さま、ありがとうございました。
深謝!深謝!深謝!
この台湾ツアー旅行の「総集編」として、『台湾ツアー旅行おすすめ2泊3日【シニア体験談】添乗員・全観光付き』を、最後に書きました。
内容は下に記しましたので、興味のあられる方はご覧ください。
①「台湾旅行の動機」②「持ち物一覧表」③「携帯海外ローミング」④「両替・チップ」⑤「旅行費用総額260,970円の明細」⑥「観光地・食事の14体験談」⑦「旅行中の徒歩数」⑧「バスの走行距離km」⑨「海外旅行保険加入」
シニア夫婦の、アクシデントや失敗が多々ありましたが満足な旅ができました。
See you(^^♪
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