みなさま、こんにちは(^^♪
3月中旬に、「台湾ツアー旅行3日間」にシニア夫婦として参加しました。
「十分」「九份」「士林夜市」「基隆中正公園」「野柳地質公園」を観光しました。
次に「忠烈祠」の見学に向かいました。
「忠烈祠」とはどんな所か分からないので、下記の内容を事前に確認してから行きました。
この後から、実際に行ってみた体験談をお話しいたします。
「忠烈祠」とは、どのような所ですか?
忠烈祠(ちゅうれつし・ツォンリエツー)は、辛亥革命を始めとする中華民国建国および革命、中国大陸での日中戦争などで戦没した中国革命家や中国兵士の英霊を祀っています。
台北市中山区にあり、1万坪以上の草原と、山々に囲まれています。
5200㎡の敷地に、大門、大殿、山門、武烈士祠などの建物があります。
赤色の柱や、白い大理石の床が厳格な雰囲気を際立たせ、国防部が管轄下しています。
忠烈祠の正式な名称は「国民革命忠烈祠」です。
一般的には「忠烈祠」や「台北忠烈祠」「圓山忠烈祠」「大直忠烈祠」とも呼ばれています。
「忠烈祠」の歴史などを教えてください?
日本統治時代は「台湾護国神社」が当地に建立されました。
その跡地に1969年に「忠烈祠」が創建されました。
大門をくぐると中央広場があり、その奥に中国の宮殿様式の大殿があり、左右の「文烈士祠」「武烈士祠」があります。
「武烈士祠」には、革命・建国の為に亡くなった志士約33万人が祀られています。
日本でいう、護国神社や靖国神社に相当するでしょう。
この忠烈祠の中に、日本人が唯1人祀られています。
孫文の革命運動に参加して恵州で戦死(1900年)した弘前出身の山田良政です。
現在も、台湾の国家元首が毎年春と秋に参拝をしており、台湾友好国の政府要人たちも訪れています。
見どころの「衛兵交代式」の内容を教えてください?
台湾の観光名物といえば、忠烈祠の一糸乱れぬ動きの「衛兵交代式」の壮観さです。
忠烈祠の大門と大殿には、衛兵が2人ずつ立っています。
厳しい条件をクリアし、訓練を受けた兵士たちは、人形のように微動だにせず表情を変えません。
瞬きもせず、任務に励む姿には圧倒されます。
衛兵交代式は中央広場で行われています。
衛兵たちが5人で隊列を組み、一糸乱れず行進をする姿は見事です。
衛兵は、陸軍・海軍・空軍から選抜された兵士が6ヶ月ごとに当番を担当しており、所属により制服が異なりますので、それを見るのも楽しみの一つです。
特に注意することはありますか?
注意点は、大殿内は禁煙で、脱帽が義務付けられています。
英霊を祀る神聖な場所ですので、露出が多い服装や乱れた服装は避け、観光マナーに気をつけます。
交代式中、それ以外でも写真等の撮影は自由ですが、衛兵に触れたり、話しかけるのは厳禁となっています。
また、持っている銃は本物ですので注意してください。
忠烈祠も大門前に着く(体験談)
ツアーバスで着き、30分ほどの寄り道ですが、交代式(20分)を一式見学できラッキーでした。
大門は、青空に聳え立つ立派な格式の、堂々とした建造物でした。
金の文字で、右から「成仁」「忠烈祠」「取義」と大書してありました。
真ん中の、アーチの門には衛兵さんが2人、微動だにせず直立不動の姿勢で守っておられました。
中国の時代劇映画を見ますと、城門は厳しい門番が居られるところを見ますが、その近代版を見るような緊張感を覚えました。
大門を入ると、はるか向こうに、紫禁城の屋根を思わせる山門と大殿が見えます。
下は広大な広場に大理石が敷き詰めてあり、大切な空間であると思いました。
山門に入る
山門は、朱塗りの柱に、金と緑の紋様の壁と天井の装飾が荘厳さを感じさせました。
奥には大殿の柱が見えて、建物の立体感の奥深さが迫ってきました。
山門の両側の壁画は、黄金で記され、辛亥革命と中日戦争の志士の命懸けの戦いが表されているのではないかと想像しました。
山門と通り抜けると、横に広い大理石の広場が現れます。
向かい側には、大殿が扉を開き、両側には衛兵さんが台の上に立ち、銃を捧げ持ち、微動だにせず立っておられます。
大殿「国民革命烈士之霊位」の前で拝礼する
私は、帽子をかぶっていましたが、近くの係員さんがハンドマイクで脱帽するように注意を受けました。
最初は、言葉が分からなかったのですが、みんなが帽子を取り始めたので、私も脱帽しました。
国を命を捧げて守り抜いた英霊さんへの、敬意の気持ちは当然だと思いました。
薄暗い大殿の前に行き、中の何者かに拝礼して敬意を捧げました。
よく見ましたところ、大きな位牌のようなものがありました。
「国民革命烈士之霊位」と書いてありました。
欄間には龍の紋様が、正面には香炉に線香が焚かれ、黄白の菊と赤い蘭の花が活けられていました。
衛兵交代式(20分)を見る
いよいよ1時間ごとの、衛兵さんの交代式が始まりました。
毎時ちょうどになると、5人(引率の兵士1人、大殿2人、大門2人)の衛兵交代式があります。
任務に就いていた兵士4人と、これから就く兵士4人が、交代します。
隊列を組んだ儀杖兵が、大門から大殿に向かって銃を背中に背負ってゆっくりと行進を開始します。
5名の衛兵が、大門の右側の通路から入って、中庭の通路の正面から登って来られました。
一歩一歩、足並みを揃えて、軍靴の音が「ガチッ、ガチッ、ガチッ、ガチッ」と鳴り響き、緊張感を漲らせています。
やがて山門の階段に差し掛かると、5列が規則正しく2列になり登ってきます。
銃剣は本物だそうで、その手入れをされている光った剣先を見ると恐ろしくなりました。
山門を通り抜け、真っ直ぐに大殿を登って行き、大殿に到着すると、儀杖兵は任務に就いていた衛兵2名と合流して、殿内の位牌に向かい敬礼をしました。
ここで衛兵2人が交代されたようです。
銃を交換、またそれを振り回す儀式を行います。
一挙手一投足、5人が足並みを揃えて行動され、英霊の前で緊張感は最高潮になります。
先導役が、4人の衛兵さんを引き連れて、山門を通過し広場に降りて、大門に向かって規則正しく進んでいきます。
新たな観光客が驚きの表情で近寄って、カメラを傾けます。
若いカップルも真剣な表情で見つめています。
みんなが幸せを謳歌できるのも、平和のお陰です。
国際社会では、「平和と水はただではない」と言われます。
国防があって、抑止力となり平和が保たれる国々は多くあります。
徴兵制度は日本にはありませんが、台湾や韓国にはあります。
この現実を生身で知ることも旅の重要な一面です。
大門前で2人の衛兵さんの交代が行われ、先導役と交代した4人の衛兵は右の通路から帰って行かれました。
大門前には沢山の若い女性が見つめていました。
20分ほど行われた交代式を、若い女子のユーチューバーがライブをしていました。
彼女たちは、どのような気持ちで若い軍人を見ているのか、平和育ちの私たちは窺い知ることはできません。
「戦争は絶対して欲しくない」という気持ちは変わりません。
そのために、私たちに何ができるのかを、常に考えなければならないと思いました。
衛兵交代式が見られる時間
参拝時間の9:00~17:00まで、1時間ごとに衛兵交代式が行われます。
衛兵交代式は、毎日9:00~17:00の、ちょうど0分から約20分ほど行われます。
最終交代式は、16:40から始まります。
衛兵は任務に就くと、1時間微動だにせず、瞬きも控えています。
側には世話係がつき、ハンカチで衛兵の汗を拭いたり、参拝者に注意をしたりしています。
衛兵になる人は、軍隊のエリートクラスで、背の高さやルックス等全ての条件を満たしている人が選ばれるそうです。
身長の高いイケメンさんを見つける人もいます。
周辺は緑地なので、夏は虫除けスプレーをしての見学をお勧めます。
台北駅からタクシーで約15分ほどで、入場料は無料、参拝時間は9:00~17:00です。
まとめ
「忠烈祠」とはどんな所か分からないので、下記の内容を事前に確認してから行きました。
観光は、ご当地の文化や景色、遊び、グルメの美味しさを楽しみ、開放的でリラックスし非日常的な体験をすることに価値を見出します。
「忠烈祠」見学は、戦争、国防、軍隊、徴兵制、戦死、慰霊と言う現実的な暗さを印象づけますが、平和や繁栄や幸せはその上に作られることを考えさせられました。
現実から目を逸らさず、旅を通して「世界全体の平和と繁栄と幸福」を願って行きたいと思いました。
英霊の皆さまに、日本人としてのお詫びと、深い敬意を捧げ、今後の世界平和をお祈りさせていただきました。
英霊さま、衛兵さん、忠烈祠を管理・関係する皆さま、ありがとうございました。
深謝!深謝!深謝!
この台湾ツアー旅行の「総集編」として、『台湾ツアー旅行おすすめ2泊3日【シニア体験談】添乗員・全観光付き』を、最後に書きました。
内容は下に記しましたので、興味のあられる方はご覧ください。
①「台湾旅行の動機」②「持ち物一覧表」③「携帯海外ローミング」④「両替・チップ」⑤「旅行費用総額260,970円の明細」⑥「観光地・食事の14体験談」⑦「旅行中の徒歩数」⑧「バスの走行距離km」⑨「海外旅行保険加入」
シニア夫婦の、アクシデントや失敗が多々ありましたが満足な旅ができました。
See you(^^♪
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