福岡「SJRザ・クラス大手門」73歳夫婦見学記|住宅型有料老人ホーム

健やかに暮らすヒント(衣・食・住・健康)

はじめに~「終の住処」をもう一度見つめ直す

みなさま、こんにちは(^^♪

我が家が築30年を迎えたころ、あちこちに不具合が出はじめました。「ここを終の住処に」と願い、500万円をかけてリフォームしたのが3年前のことです。

その時に参考にしたのが、NPO法人・老いの工学研究所理事長の川口雅裕さんが書かれた『長生きしたけりゃ居場所が9割』という一冊でした。

リフォーム後の我が家には満足していました。けれど、老化そのものへの認識はまだ甘かったのかもしれません。「本当にこの家が、これからの終の住処にふさわしいのか」――そう思い立ち、もう一度この本を読み返してみました。

本の中には「私の代わり」としての高齢者住宅、という一節があります。高齢者夫婦は必ず、「自分が一人になった場合」と「自分が先に死んだ場合」の両方を考えるものだそうです。

妻の立場なら、「自分が先に死んだら、身の回りのことができないこの人は困ってしまうだろう。高齢者住宅なら食事を含めていろいろ助けてもらえるから安心だ」と思う。 夫の立場なら、「これまで散々、手を煩わせてきた。だから私が先に死んだら、妻には思うがまま、何の気兼ねもなく楽しんで老後を暮らしてほしい」――人生最後のプレゼントのつもりで考える。

老後にならないと分からない複雑な現実がそこにはあり、そして「高齢者住宅」という選択肢があることを、あらためて教えられました。

きっかけは、眼科の待合室で見たテレビ番組

ある日、眼科の待合室でぼんやりテレビを眺めていると、「太川陽介のしあわせ散歩旅」が流れていました。映し出されたのは福岡市の街並み。そこで紹介されていたのが、住宅型有料老人ホーム「SJRザ・クラス大手門」さんでした。

まだ自分たちの老後を具体的に考えていたわけではなかったのに、なぜか画面に吸い込まれるように見入ってしまいました。

私は父と姑の介護をし、施設にお世話になりながら見送りました。現在は95歳の母を介護施設にお願いしています。人のことは一生懸命考えてきたのに、自分たち自身のことは、実はあまり真剣に考えてこなかったのです。体力の衰えを見て、娘から心配されることも増えてきました。

家に帰ってその話を夫にすると、「定年後は時間にも余裕がある。元気なうちから将来を考えておくべきだ」と言います。もともと夫は、介護や老後の施設にはほとんど関心がありませんでした。ただ、単身赴任時代に急病で動けなくなった経験や、同僚の急死・急病でご家族が大変な思いをされているのを目の当たりにしたことがあり、「仕事とはいえ、棺桶に入って家に帰りたくない」とよく口にしていました。

YouTubeにも老後や介護施設に関する動画があふれています。ちょうど夫婦で太川さんの番組を見たタイミングが重なりました。娘からは「老人ホームにも色々な価値観があるから、元気なうちに見学しておいた方がいいよ」と勧められました。

夫はさっそくネットで資料を取り寄せましたが、「介護の専門用語や料金プランがややこしくて分かりづらいね」とこぼします。実際に両親と姑をお世話した私が説明しても、使ったことのない言葉はすぐには理解できないようでした。

百聞は一見にしかず」――見学に行ってみようという話になりました。ちょうど福岡へ落語を聞きに行く予定があったので、思い切って「SJRザ・クラス大手門」さんに電話し、見学を交渉。当日は本来の見学日ではなかったのですが、快くご案内いただけることになりました。

見学当日~博多の小籠包ランチから施設へ

当日は特急に乗って福岡へ。お昼は博多駅9階の中華料理店で、私の好物である「小籠包」をいただきました。

食事のあとは地下鉄で10分ほど揺られ、「大濠公園」駅に到着。そこから歩いて5分ほどで、目的のビルが見えてきました。

少し周辺の環境を眺めながら歩き、午後2時の約束の時間に「SJRザ・クラス大手門」を訪れました。

受付で用件を伝えると、親切な女性スタッフの方が、ロビーの立派なソファへ案内してくださいました。しばらくすると、40代後半くらいの、テキパキとして話しやすそうな男性のお客様担当の方がいらして、名刺をいただきました。

施設の概要

担当の方が、簡潔に施設の概要を説明してくださいました。

地下鉄空港線「大濠公園」駅から徒歩5分。「天神」にも「博多」にも軽快にアクセスできる、福岡市中央区大手門(旧・簀子小学校跡地)に位置しています。

全国で医療・介護を手がける桜十字グループと、JR九州グループが協力し、安心・快適・健康に暮らせる住まいとして2024年1月に開業したのが「SJRザ・クラス大手門」です。「りすのこスクエア」と呼ばれる敷地内には病院や介護施設、天然芝の広場、体育館などがそろい、これからの人生を自立して安心・快適・健康に暮らすための環境が充実しています。

毎週水曜日には、桜十字病院の理学療法士・作業療法士による健康維持プログラム「りすのこ・ジム」を実施。栄養士が監修する食事を楽しめるダイニングのほか、ご家族が宿泊できるゲストルーム、大浴場、シアタールーム、健康マシーンを備えた多目的室なども整っています。来訪者の取次やお食事の受付など、フロントコンシェルジュによる生活相談サービスも提供されているそうです。

運営方針としては、「JR九州グループの総合力を活かしたシニアの住まいとして、安全をすべての基本に、より豊かな毎日を提案する」こと。「ご利用の皆様に安心してその人らしい生活を続けていただけるよう、快適な住まいと環境の提供に努めるとともに、皆様の期待を常に意識し、日々改善と創造を続けてまいります」という基本理念のもと、スタッフの皆さんが一丸となって取り組んでいるとのことでした。

館内を案内していただく

1階には広大なロビーラウンジとフロントサービスがあり、スタッフによるモニターでの安否確認や緊急時対応、生活相談などのサポート体制が整っています。地域の介護事業所や病院との協力関係もしっかり築かれているそうです。コンビニや駐車場・駐輪場も完備。外観は高級マンションのような佇まいで、周辺にはスーパーや小洒落たお店が並び、食事や喫茶も楽しめます。徒歩圏内には「大濠公園」「舞鶴公園」もあります。

2階に上がると、隣接する桜十字病院との渡り廊下があり、外に出ずに直接行き来できます。大浴場はたっぷりのお湯で温泉気分を味わえ、窓から差し込む陽光が心地よい空間でした。

マッサージコーナーには、マッサージチェアが設置されていて、散歩や運動の後、お風呂上がりにゆっくりと身体をほぐせます。

映画館さながらの雰囲気で楽しめる専用のシアタールームも完備。大画面・大音量で、時間を忘れて映像に夢中になれそうです。

ゲストルームは、ご家族が宿泊できる専用の和室タイプの部屋で、足を伸ばしてゆっくり休めるつくり。遠方から来館された方にも安心です。

多目的室では、さまざまなレクリエーションも楽しめるそうです。

7階のダイニングは、全面ガラス張りで周囲の景色を楽しめる、豪華な照明の広々とした空間。座り心地のよいソファ型の椅子で、ゆったり食事サービスを受けられます。

お料理はバラエティ豊かで栄養バランスも考えられており、毎食2種類のメニューから選択可能。月に1回はスペシャルメニューも提供されるとのことでした。

13階に整備されたスカイラウンジからは、福岡市中心部を見下ろす絶景が広がります。日が沈むと、360度の夜景が美しいそうです。

居室を見せていただく

居室数は168室、すべて個室タイプで、各部屋にオンコールとセンサーを備えた見守り支援システムが設置されています。

居室のタイプは全部で12種類あり、ライフスタイルに合わせて選べます。今回見せていただいたのは以下の2室です。

  • 913室・B2タイプ・1LDK+納戸WIC・44㎡:入居時費用2,580万円(76〜80歳)、月額費用219,500円(2人入居)
  • 1205室・Cタイプ・1LDK+WIC・53.66㎡:入居時費用3,200万円(76〜80歳)、月額費用219,500円(2人入居)

正直、初めての内覧で頭がなかなか回りませんでした。「きれいでいいな」という感覚が先に立ち、実際に暮らすとどうなのかは、帰ってからじっくりシミュレーションしてみようと思います。夫も同じような感想でした。

今住んでいる4LDK・駐車場付きの一戸建て(2年前に500万円でリフォーム済み)は、住むには申し分なく、孫たちが帰省してもゆっくり過ごせます。それだけに、二部屋のうち広い方は気に入ったものの、狭い方はやはり我が家には難しいかもしれない、というのが率直な感想でした。

質疑応答で見えてきたこと

一通り見学を終えると、別室で書類をいただきながら説明を受け、質疑応答の時間がありました。

見学の動機を尋ねられたので、「太川陽介さんの番組を見て無性に行きたくなったこと、娘が『若くて元気なうちに見学した方がいい』と勧めてくれたこと、そして実際は夫婦とも元気なので、具体的には4〜5年先を考えていること」を伝えました。

担当の方いわく、太川さんの番組出演には自分も関わっており、反響がとても大きかったとのこと。見学に来られる方の多くは、介護などで切羽詰まった状況にある方や、遠方に住むお子さんが親を心配して一緒に見学される方がほとんどだそうです。「元気なご夫妻が自分から来られるケースは少ないんですよ。それを勧めてくださる娘さんはすごいですね」と言っていただきました。

夫が「入居者の方の平均年齢を教えてください」と尋ねると、「自立の方が多く、78歳です」との答え。後から知ったのですが、他の施設では80代後半の方が中心のところが多いそうなので、こちらはかなり若い部類に入るようです。見学中に何人かの入居者の方にお会いし挨拶を交わしましたが、たしかに70代後半とおぼしき方が多い印象でした。同世代の方が多い環境の方が、自分たちには合っているように感じました。

まだすぐに入居する予定でもない私たちに、とても親切に、気持ちよく案内していただき、「ここに来れたら安心だ」と素直に思える見学でした。お礼を伝えて施設を後にすると、外は玄界灘からの海風が心地よく吹いていました。

SJRザ・クラス大手門 施設詳細

項目 内容
施設名称 SJRザ・クラス大手門
施設種別 住宅型有料老人ホーム
所在地 福岡県福岡市中央区大手門3-15-3
建物構造・階数 鉄筋コンクリート造13階建
開設年月日 2024年1月11日
敷地面積 7,345.72㎡
延床面積 12,539㎡
入居定員 336人(自立〜要介護5まで対応)
居室総数 168室(1人部屋・二人部屋)
居室面積 35.91㎡〜68.21㎡
居住の権利形態 利用権方式
土地・建物の権利形態 いずれも賃借
居室設備 トイレ、浴室、パウダールーム、キッチン、収納、ウォークインクローゼット、納戸、バルコニー
共用施設設備 ロビーラウンジ、ウェルカムラウンジ、ワークスペース、コミュニティルーム、大浴場、シアタールーム、リラックスラウンジ、ゲストルーム、マッサージコーナー、多目的室、アトリエ、グリーンテラス、マルチルーム、応接室、ダイニング、プライベートダイニング、カフェラウンジ、ルーフガーデン、スカイラウンジ
運営会社 JR九州シニアライフサポート株式会社
運営所在地 福岡県福岡市東区水谷2-50-1
協力医療機関 桜十字大手門病院(内科、放射線科、リハビリテーション科)

このあとは、福岡市民センターで開催されていた「博多・天神落語まつり」を楽しみました。

まとめ

初めて都心の住宅型有料老人ホームを見学し、目から鱗の学びがたくさんありました。

父、母、姑――皆それぞれ、最期は高齢者施設で終の住処を迎えました。私たち夫婦も団塊の世代の少し後ですから、いずれ同じ方向に向かうのだと思います。

中国の三国時代、諸葛孔明はこう言いました。「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」

老後は、ただ衰えて死を迎えるだけでもいい。けれど私は、積極的に老いと共に生きる喜びや経験、思い出に挑戦してみたいと思います。

これから目標である10か所の高齢者施設見学を通して、私たち自身の「生き様」を、追求していきたいと思います。

ありがとうございました。

See you(^^♪

※この記事は個人の見学時点(2025年)の情報にもとづいています。入居時費用・月額費用・設備内容などは変更される場合がありますので、最新情報は施設に直接お問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました