みなさま、こんにちは(^^♪
私は、広島に初めて旅行で来ました。
新幹線を降りた広島駅は新装され美しく、日曜日でもあり内外の旅行者で溢れていました。
遠路はるばる来ましたので、究極の広島を体験したいのはどなた様も同じでしょう。
旅行の最大の楽しみは食事です。
広島でしか食べられない三大名物の「お好み焼き、牡蠣、穴子めし」の究極を体験したいと思いました。
昨日は宮島で「穴子めし」の最高峰をいただき感動しました。
今日は広島で「広島牡蠣」に挑戦したいと思います。
ネット検索をしましたら「かき船かなわ」の評判がトップクラスにありました。
「広島で牡蠣を食べるならここ」といった呼び声も高い創業50年の老舗で、その名の通り船上に食事処があるという珍しい店構えです。
東京にも「銀座かなわ」があり、歴史のある名店のようです。
地元の友人から「広島に来たら、一度は牡蠣船で食べたら風情が楽しめるよ」と聞いたことを思い出しました。
「かき船」とは、養殖業者が船上で牡蠣を試食させ、さらに座敷を設けて牡蠣料理を出したことが始まりだそうです。
江戸時代から続く「かき船」の歴史を、今に引き継ぐのが「かき船かなわ」とのことです。
世界遺産の原爆ドームから数分ほどで、歴史ある「かき船」で広島名物の牡蠣料理を、平和公園の紅葉と水面を鑑賞しながら楽しめたら最高だと思いました。
詳しく検索しましたところ、月曜日のランチが予約可能でした。
前後が満席なので、かなり混んでいると思い、すぐに電話しました。
かわいい広島弁の女性が出られ、すぐに予約が完了しました。
料理内容は、当日注文で良いそうです。
その後に確認の電話が2回来ましたので、広島観光は大いに賑わっており、予約が殺到しているように感じました。
マスマス楽しみ〜〜!!
「かき船かなわ」に着く
夫と2人で広島旅行に来ました。
夫は仕事などで10回ぐらい、私は初めての広島です。
昨日は宮島観光をして、うえの食堂の絶品「あなごめし」をいただき、ホテルで一泊しました。
翌朝、ホテルを10時にタクシーで出発して、「広島平和記念公園」に着きました。
「原爆資料館」で衝撃を受け、「原爆死没者慰霊碑」で祈りを捧げ、しばらくベンチに腰掛けました。
「原爆の子の像」の前で、子どもたちの悲しくも美しい「広島の歌」を聞きながら、迫力ある「原爆ドーム」の前で座り込み、物思いに耽りました。
昨日の宮島観光での疲れも残り、「あなごめし」の量が多かったことと、原爆のショックで食欲が出ませんでした。
しかし、12時を過ぎましたので、沈痛な思いのまま「かき船かわな」に向かいました。
「世界遺産航路本安桟橋」から「遊覧船乗り場」を通ると「かき船かわな」の正面の全景が見えました。
広島は、企業を挙げて「世界平和」に何ができるかを考えて、世界に発信しておられるようです。
近くにある動員学徒慰霊塔では、毎年8/6には慰霊祭を行われるそうですが、「かき船かわな」さんは、当日はお店を休憩所に提供されているようです。
かなわさんは、「かき船」という広島の食文化と共に、「平和記念公園」の中の河川で、世界平和を積極的に発信しておられるように思いました。
紅葉した木々が生い茂り、まるで料亭に入っていくようです。
左に曲がると、2階が玄関になっています。
2階から川面を見ながら、1階に階段を降りていきます。
お店は1階が、カジュアルに本格的な和食を楽しめるテーブル席のフロア「瀬戸」、2階が会席コースのみの個室フロア「和久」となっています。
私たちは、1階のランチを予約しています。
降りて見ますと、10いくつかのテーブルがあり、窓側は満席で、岸側の席に案内していただきました。
和服を着た若い女将さんがおられ、制服の若いホール担当が接客してくださいました。
とてもフレンドリーな女将さんで、さまざまな層のお客さんと楽しくお話をされていました。
牡蠣フライ定食と稲庭うどんを注文
外は10月下旬と言っても晴天であり暑かったです。
外国の旅行者の方々も半袖姿です。
お冷とおしぼり、メニューが来ました。
私たちは昨日の「うえののあなごめし」の大盛りがたたってお腹が減りません。
ご馳走のコースや定食はいただけそうもありません。
しかし「広島牡蠣」を楽しみたいです。
思案の末、「牡蠣飯・牡蠣フライ定食」を一人前と、「稲庭うどん」を一人前注文して、夫婦でシェアすることにしました。
「高齢者で沢山食べられないので申し訳ありません」と言いますと、ホールさんがニッコリ笑って「大丈夫ですよ」と言ってくれました。
あまり暑いので、キンキンに冷えた「ノンアルコールビール」を注文しました。
10分ほどしたら、運ばれてきました。
まずは、アサヒのノンアルコールビールがきました。
そして、カキフライ5個、厚切りレモン、レタスの舟皿とタレ皿です。
次に、茶碗蒸し、お吸い物、お野菜のあえもの、白菜の漬物です。
最後に、ほうじ茶と牡蠣めしが並びました。
次は、いなにわうどん、天ぷら(海老、椎茸、シシトウ、白身魚)が運ばれました。
名物・牡蠣フライに舌鼓
先ずビールをグッと一息でいただきました。
喉がひんやりとして爽快です。
牡蠣フライをタレにつけていただきました。
牡蠣は小さいのですが、噛みますと歯応えがあり、中から濃厚な牡蠣の旨みがジューッと出てきます。
この旨みが広島牡蠣の本場の味だと感動しました。
スーパーなどで買った牡蠣では、この旨味と歯応えは無く、水っぽいです。
アツアツのカキフライを、旨味と共に飲み込みました。
すぐにビールを一口入れて、冷やして苦味を楽しみました。
夫は2つ、私は3個いただきました。
夫は10年ほど前にタイに行き、牡蠣にあたった経験があります。
4、5日寝込んだそうです。
カウンターに「酢牡蠣を1つ千円」を書いた札が掛かっていますが、本来なら直ぐに注文しますが、今回はしませんでした。
皆さんは美味しいので是非注文してください。
極上の牡蠣めしを頬張る
次は、牡蠣めしをいただきました。
牡蠣めしの牡蠣も同じく小ぶりですが、噛むと肉汁がただものではありません。
濃厚で旨味が、しっかりとご飯にも絡みついて満足の逸品でした。
広島に来て「かき船」の船上で、牡蠣を食べた幸せを実感しました。
日本の三大うどんは、①讃岐うどん、②稲庭うどん、③五島うどん、だそうです。
いなにわうどんは、秋田県湯沢市稲庭町が発祥で、手延べ製法による干しうどんです。
黄色おびた平らな細麺で、しっかりとしたコシと喉越しが良いので、江戸時代から名品として今日に至りました。
旅行した各地で時々いただくのですが、あっさりとした醤油味でとても好きです。
夫とシェアして、熱い天ぷらと共にいただきました。
シニア夫婦には、牡蠣めしとカキフライ、いなにわうどん、天ぷらを半々で量がちょうど良いです。
沢山の種類を、食べ比べて楽しむことができました。
料金は、カキフライ定食一人前、いなにわうどん定食一人前、ノンアルコールビール2本で、7,590円でした。
満足、まんぞく、マンゾクでした!!
美味しい「広島牡蠣」はどうして出来たのだろう?
こんなに美味しい広島牡蠣のルーツが知りたくなりましたので、資料をもとに簡略に記しました。
広島牡蠣の特徴
広島牡蠣の歴史は、室町時代から養殖が始まり、現在は全国の約60%の生産量を誇ります。
落葉広葉樹林の多い中国山地を流れる、一級河川・太田川から注ぎ込む水には、牡蠣の餌となる植物性プランクトンが多量に含まれ、織りなす島々の瀬戸内海に流れ、広島牡蠣は育ちます。
この様な牡蠣養殖にとって最適な自然環境は珍しく、数百年間に亘り養殖を続けても、海が枯れることは無いそうです。
「かき船」のはじまり
江戸時代初期に、牡蠣は大阪まで船で運ばれ直接販売が始められました。
江戸時代中期には販路が広がり、牡蠣の試食と共に、船の上で牡蠣料理を出すようになったのが「かき船」の始まりだそうです。
幕末には牡蠣船で食べることが流行したそうです。
明治時代に入ると、九州や日本海沿岸までも進出し、「かき船」は数百隻に上ったと云わっております。
博多の屋台のように、「かき船」は広島の食文化の一つだと思いました。
「かき船かなわ」の特徴
創業150年余の「広島牡蠣」草分けの存在で、昭和21年に東京に初めて進出し、昭和38年「かき船かなわ」を開店されたそうです。
特徴は、安全・安心をモットーに、風光明媚な瀬戸内海でも最もきれいな海域と云われる大黒神島沖で、大切に育てた牡蠣のみを使っておられるそうです。
自社筏なので水揚げしたらすぐにお店へ直送でき、一年を通して安全で新鮮な美味しい生牡蠣の提供されています。
河口から30km離れているため、塩分濃度が高いきれいな水で育った牡蠣は、口に入れると磯の香りが広がり、小粒ながら弾力のある身は、噛めば噛むほど濃厚な旨味があふれ出します。
まとめ
友人が広島に来たら、「かき船」で一度は食べることを勧めてくれました。
「かき船」の歴史を知り、食は当地の自然環境の中で育まれ、先人たちの苦労の中で進化して今があるのだと知りました。
夫は以前、牡蠣にあたり苦しい思いをしましたが、美味しいものほど危険もあります。
隣の山口県の「ふぐ」も名物だけど、毒があると言います。
企業努力で、安心・安全をモットーに綺麗な水と塩分濃度が高い海域での養殖をしてくださり、消費者としては感謝です。
広島にはるばる来て、広島でしか食べられない「かき船かなわ」さんの水上牡蠣料理を堪能できて感動しました。
皆様も、広島の食文化に直接触れて、歴史の重みと牡蠣の風味を楽しんでください。
私は、次に来た時には、少しお腹を減らして「酢牡蠣」のプリプリに挑戦してみたいと思いました。
See you(^^♪
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