2日目は、「景福宮」「北村韓屋村」「仁寺洞」「青瓦台」を観光し、昼食で「サムゲタン」、夕食で「プルコギ」をいただきました。
3日目は、「ロッテ免税店」「水原華城」「NANTA」を観光し、昼食は「カルグクス」、夕食は「サムギョプサル」をいただきました。
4日目は自由行動でしたので、明洞を散策していましたら「百済参鶏湯」の文字が目に止まりました。
この店の高級参鶏湯の「オゴルゲタン」を韓国旅行の最後に食べることにしました。
最初に「高麗参鶏湯」で「サムゲタン」をいただきました。
最後の「百済参鶏湯」で「オゴルゲタン」を食べて、その違いを体験したいです。
この料理とお店は、初めてなので、少し調べて予備知識を得てから向かいました。
「サムゲタン」と、「オゴルゲタン」とはどう違うでしょうか?
「サムゲタン(参鶏湯)」とは、普通の若鶏の内臓を取り除いた腹の中に、もち米、高麗人参、ナツメ、ニンニク、松の実などの食材、さらに鹿茸や黄花黄耆などの漢方を詰めて、長時間煮込んだ伝統的な韓国の薬膳・滋養スープ料理です。
「オゴルゲタン(烏骨鶏湯)」とは、「烏骨鶏(ウコッケイ)」を使った「サムゲタン(参鶏湯)」を言います。
烏骨鶏と普通の鶏肉と比べると、脂肪が少なく、カロリーも低く、身が引きしまり、コラーゲンやビタミン類は豊富です。
また鶏肉、牛肉、豚肉は酸性食品ですが、烏骨鶏は緑黄色野菜や海草類と同じアルカリ性食品です。
烏骨鶏は「薬膳食材の王様」とも言われますので、サムゲタンに烏骨鶏を使うのは最高の薬膳料理とも言えるでしょう。
「百済参鶏湯」とはどんな店ですか?
「百済参鶏湯(ペッチェサムゲタン)」は1971年創業の明洞の老舗で、50年以上変わらない味が自慢の韓国最高クラスの参鶏湯が食べられるお店です。
鶏肉(鶏・烏骨鶏の若鶏、)は、親族が直営する養鶏場から毎朝仕入れます。
高麗人参は6年根の「錦山水参」を使い、直営農場から仕入れた新鮮な材料のみを使用しています。
高麗人参酒、マヌルムチム、キムチ、カクテキなども当日調理したものだけを配膳します。
日本のNHK、フジテレビ、テレビ朝日、中国国営放送、アメリカのワシントンポスト紙、ニューヨーク・タイムズなどの海外メディアにも、美味しいお店と紹介しています。
「百済参鶏湯」に着く
明洞の「ミナミ」で足裏マッサージをしていただき、足がとても軽くなりました。
お昼になりましたので、ソウルでの最後の食事を考えました。
「ミナミ」の斜め前に、「百済参鶏湯元祖」という看板があり、お店を眺めていたら活気もあり、50年続いた老舗でもあることから入ることにしました。
「百済」という国名にも魅力を感じ、古代日本と交流があり法隆寺の百済観音や七支刀などで知り、韓流歴史ドラマでも好感を抱いていました。
階段を登り、2階の玄関には「54年の歴史と伝統」と書いてあり、その風格を感じました。
店内に入ると、多くの食卓が整然と並んでおり、手前から順番に客が座り、私たちは奥の方に案内されました。
2人掛けの食卓に座り、右も左も奥も前も、同じようにお客さんが入れ替わり立ち替わり座ります。
店員さんがものすごい勢いでお客を捌いていく、繁盛店です。
身なりの良い人や観光客も多く、高級店のようでした。
メニュー表を渡されたので、ウォンを全部出して並べましたら、烏骨鶏のサムゲタンを2人前、手振り身振りで説明されたので、OKサインを出しました。
烏骨鶏は一人前30,000ウォン(3,350円)です。
昼食にしては良い値段ですが、韓国薬膳料理の高級品の食い納めと思えば、ラッキーなお店にご縁がありました、カムサハムニダ!!
高麗人参酒、キムチをいただく
最初に、人参酒が盃に一杯出ました。
参鶏湯を注文すると、滋養強壮に良い高麗人参酒が1人1杯サービスで出されるそうです。
よく分からず飲み干しましたが、あっさりした味わいでした。
次に、マヌルムチム(ニンニクの和え物)と、白菜キムチ、カクテキ(大根を四角に切ったキムチ)が一緒に出てきました。
3種類とも美味しく食べました。
お肉とマヌルチムを一緒に食べると美味しいそうです。
ついに石焼鍋に入った「烏骨鶏湯」が運ばれてきました。
煮だって、底から泡が吹上げ、湯気が大きく舞い上がっています。
二つの鍋を狭い食卓に置きますので、その迫力といったら大筒をぶっ放したようです。
しばらくは、泡吹きが治るまで見ていました。
何者とも言えない黒い烏骨鶏の上に、黄色い濃い髭のようなものが小山を成しています。
初めて見ましたので何だか分かりません。
調べましたところ、高麗人参の「ヒゲ根」のようです。
ヒゲ根には高麗人参の最も価値ある成分のサポニン(ジンセノイド)が一番多く含まれているとのことです。
こちらのお店の参鶏湯には、すべて6年根の高麗人参が入っているそうで、6年間生育したものが成分を最もバランスよく含んでいるそうです。
「オゴルゲタン」をいただく
泡が吹き終わって、湯気が治ったので、箸を烏骨鶏に付けて混ぜてみました。
そして鶏肉を掬い、食べました。
骨、皮、肉まで全て真っ黒の烏骨鶏は、とてもグロテスクで目を奪われてしまいますが、食べてみるとその外見と違う柔らかさに驚きました。
香気を強く感じ、高麗人参が惜しまず使われていると思い感激しました。
韓国では「オゴルゲタン」は、呼吸器疾患、滋養強壮に効果があるとも言われ、昔から薬として使われるほど健康食材として有名だそうです。
味は普通の鶏と大差ないそうですが、栄養価は普通の鶏よりも大いに優れているそうです。
烏骨鶏の中から餅米が出てきて、スープが染み込み参鶏湯独特の美味しさを堪能できました。
最後の食事に、価値ある韓国を代表する伝統料理のこだわり店で「オゴルゲタン」を食し幸せでした。
マンゾク!満足!まんぞく!でした。
基本情報
まとめ
初めて来た国の料理と店なので、少し調べて予備知識を得てから向かいました。
韓国の薬膳料理、宮廷料理の崇高さを、私たちは「チャングムの誓い」の韓流ドラマで知りました。
とても興味を持ち、実際にご当地で食体験をしたいと思いました。
積年の願いが叶い「参鶏湯」の最高峰と言われる「オゴルゲタン」を食べることができました。
バンザイ!万歳!ばんざい!!
もう思い残すことはありません。(少しオーバーです😅笑い)
「百済参鶏湯」の創業者様、料理人様、スタッフの皆様、韓国伝統の家庭料理の「オゴルゲタン」を美味しくいただきましてありがとうございました。
カムサハムニダ!!
See you(^^♪
コメント