みなさま、こんにちは(^^♪
旅行がてら、首都圏に行きました。
息子宅を訪問したら、お嫁さんが「せっかく東京に来られたので、モネ展を見て帰ってください。私も行きたいのですがまだ行っていません。とても大きな評判です」と言いました。
印象派は、夫と共に大好きなので行くことにしました。
計画していませんでしたので、分からないことを調べて行くことにしました。
このような内容が浮かびましたので、事前に確認したいと思いました。
モネとはどんな画家ですか?
クロード・モネ(1840〜1926)は、印象派を代表するフランスの画家で、代表作「印象・日の出:1872」は印象派の名前の由来になりました。
モネの86年の生涯のカタログ・レゾネには、油彩画2,000点以上が収録されています。
モネは、物の固有の色ではなく、時々に変化する日光やその反射を受けて目に映る「印象」を、キャンバスに再現することを追求しました。
「連作の時代」には、光の当たったモチーフよりも、光そのものが主役になり、物の形態は変化する光と美しい色彩の中に溶融して表現されました。
鋭敏な感受性と観察力をもって、絶え間なく変わり続ける風景を表現したモネは、印象派を代表する画家であり、日本にも熱烈な大勢のファンがいます。
開催される「上野の森美術館」はどこにあり、どんな美術館か?
「上野の森美術館」は、東京の上野恩賜公園の西郷隆盛像の近くにあります。
日本の美術団体として最も古い、1879年に設立された「公益財団法人 日本美術協会」(総裁は常陸宮正仁親王殿下)が設置する美術館として、1972年にフジサンケイグループが開館しました。
上野恩賜公園の中で唯一の私立美術館として、様々なジャンルの美術を紹介しています。
若手作家の才能を発掘する「現代美術展(VOCA展)」、「上野の森美術館大賞展」「日本の自然を描く展公募展」のほか、定期的に独創的な企画展を開催されています。
2012年の「ツタンカーメン展」には115万人、2018年の「フェルメール展」は68万人の人出を記録し感動を与えました。
開催趣旨はどのような内容か?
1874年に「第1回印象派展」が開催されてから、150年の節目を迎えることを記念する展覧会です。
クロード・モネの作品60点以上が、一堂に会する「モネ 連作の情景」と称します。
モネが、印象派以前に手がけた日本初公開の大作「昼食」から、「積みわら」などの「連作」に至る過程を網羅したモネ100%の展覧会です。
睡蓮の池の映像と、モネの絵画作品の床への転写で表現したエントランスから、展示室へと向かいます。
独特の柔らかな色使いと、温かい光の表現を得意としたモネの、軌跡を辿ってみたいと思います。
モネ100%の絵画がどのように展示されているのか?
配布資料には、第1章から第5章まで、75点のモネの出品作品が紹介されています。
注意事項には、変更もありうると記されています。
第1章「印象派以前のモネ」(10点)
モネは、サロン(官展)で2年連続の入選をします。
次の年から、サロンは新しい表現に不寛容になり落選が続きます。
当時の落選した絵画、刺激的な「昼食」が日本初公開されました。
第2章「印象派の画家・モネ」(15点)
マネやルノワールなどの同志たちと、新たなグループ展を構想します。
1874年春にパリで開催された「第1回印象派展」が開催されます。
来年が、その150年の節目となります。
その時、印象派の由来となったモネの「印象・日の出」は出展されていません。
第3章「テーマへの集中」(17点)
新たな画題を求めて、ヨーロッパ各地を旅し、一つの場所に数ヶ月滞在したり、また繰り返し通いながら制作を試みました。
一つのテーマに多角的(時間、季節、天候など)に打ち込む作風が、後の「連作」に至ることを予感させます。
第4章「連作の画家、モネ」(13点)
モネが体系的に「連作」を手がけるようになった最初のモチーフが、「積みわら」だと考えられています。
ロンドンの「ウォータールー橋」を数年にわたって描いた「ウォータールー橋、曇り:1900」、「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ:1904」、「ウォータールー橋、ロンドン、日没:1904」を観ることができます。
「連作」には、歌川広重の「東都名所」などの浮世絵からも影響を受けたようです。
モネの絵は数十億円で取引されますが、2019年のニュースでは、モネの「積みわら」が約122億円で落札し、印象派の過去最高額を更新したそうです。
第5章「睡蓮とジヴェルニーの庭」(11点)
後半生を過ごしたジヴェルニーの自宅に「花の庭」と、睡蓮の池のある「水の庭」を作りますが、睡蓮の池を集中的に描くようになりました。
「睡蓮・第1連作」は、日本風の太鼓橋を中心とした構図でした。
「睡蓮・第2連作」では、睡蓮の花や葉、さらに水面への反映が中心になりました。
死の前年に描かれた「薔薇の中の家」は、余白があり、作者の創作の息づかいを感じました。
ジヴェルニーの「睡蓮の池:1918」が、同地での最晩年に手がけた作品であり、モネの一生を成就した作品の一つと思いました。
地方から出てきた年寄り夫婦に体力的負担はないだろうか?
私たちは、地方から3泊4日で東京に旅行に来ました。
最終日の午前中に、息子のお嫁さんの勧めで「モネ展」に行くことにしました。
急な決断なので、美術館までの行き方、混み具合、待ち時間、広さ、展示数など何も分かりません。
モネの作品が数展の「印象派展」には、度々観に行きましたが、60数点のモネ100%の展覧会は初めてなので、胸がドキドキします。
事前にしっかりネット検索し、体力を考えてタクシーにしましたところ、大変スムーズに観覧でき、大感激いたしました。
上野の森美術館に到着する(体験談)
秋葉原のホテルから、タクシーで「上野の森美術館」へ行きました。
美術館に行く案内のあるタクシー降車場で降ろしてもらいました。
運転手さんは、「そこを奥に進みますと案内札が立っています」と言われました。
秋の木漏れ日の中を進んで行きますと、多くの人々が集まっておられるところに、モネ展の大きな看板のある美術館が見えました。
着きましたのが10:35くらいでした。
入り口に、複雑に並んでおられますので尋ねましたところ、「10時半入場の方をご案内しています。11時入場のチケットを買い求めてください」と言われました。
新しい入場方法に戸惑いましたが、結果的に、これは素晴らしい入場方法でありました。
狭い会場に多くの観覧者が詰めかけた場合、割合スムーズに鑑賞できます。
人気の絵の前では、「黒山の人だかりで見ることができなかった」ということが殆どありません。
長い行列で待つ苦しみは半減します。
このやり方は、「スカイツリー」でも同じで、多い観客の割合にしては快適な見学ができました。
チケットを買って、恩賜公園内の観音堂へ散策をしました。
10:55に入場口に帰り、11時からスムーズに入館できました。
音声ガイド650円を二つ借りました。
芳根京子(女優)さんがナビゲーター、下野紘(声優)さんがナレーターをしておられ「たゆたう」などの音楽も入り、楽しく心が躍る内容で感動しました。
芳根さんは、わざわざフランスのモネの旧家を、4日間取材をされて仕事に臨まれ、意気込みを感じました。
いざ、モネ100%展に入場する
展示室に入る前に、復元された現在の「睡蓮の池」の、染み渡るような美しい映像に目が洗われる。
立体的なガラスの床には「モネの絵画作品」の転写で表現したエントランスを踏みながら通ります。
全5章でこの展覧会は構成されています。
多くの観覧者が訪れましたが、30分ごとに時間で切って入館していますので、1時間弱で巡回することができました。
小さい展示場ですので、絵画を間近で観ることができ、絵の色合いや印象を目に鮮明に焼き付きました。
また作者のタッチや息づきみたいなものを感じることができました。
60数点を一気に鑑賞し、モネ、印象、風景、睡蓮、美しい色彩、柔らかい光、水の反射と息吹が全身を駆け巡り、熱く感動して今年一年の心の浄化ができました。
モネさま、内外の所蔵美術館さん、主催者さん、関係者の皆様、館内のお世話される皆様、ありがとうございました。
「モネ 連作の情景」東京会場
会期:2023年10月20日〜2024年1月28日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル) ※全日9:00〜20:00受付
開館時間:9:00〜17:00(金土日〜19:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:2023年12月31日、2024年1月1日
料金:一般 平日2800円 土日祝 3000円、大学・専門学校生・高校生 平日1600円 土日祝1800円、中小学生 平日1000円 土日祝1200円
「モネ 連作の情景」大阪会場
会期:2024年2月10日〜5月6日
*月曜日(2月12日、4月1日、15日、22日、29日、5月6日は開館)休館
開場時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
観覧料:一般 2500円(前売・団体 2300円)、高大生 1500円(前売・団体 1300円)、小中生 500円(前売・団体 300円)
まとめ
息子のお嫁さんの勧めで、モネ展を観に行くことが急遽決まりました。
計画していませんでしたので、分からないことを調べて行くことにしました。
クロード・モネ(1840〜1926)は、印象派を代表するフランスの画家で、代表作「印象・日の出:1872」は印象派の名前の由来になりました。
「上野の森美術館」は、東京の上野恩賜公園の西郷隆盛像の近くにあります。
日本の美術団体としては最も古い、1879年に設立された「公益財団法人日本美術協会」(総裁は常陸宮正仁親王殿下)が設置する美術館として、1972年にフジサンケイグループが開館しました。
1874年に第1回印象派展が開催されてから、150年の節目を迎えることを記念する展覧会です。
クロード・モネモネ100%の作品60点以上が、一堂に会する「モネ 連作の情景」と称します。
配布資料には、第1章から第5章まで、75点のモネの出品作品が紹介されています。
急な決断なので、美術館までの行き方、混み具合、待ち時間、広さ、展示数など何も分かりません。
事前にしっかりネット検索し、体力を考えてタクシーにし、大変スムーズに観覧でき、大感激いたしました。
私は若い頃から印象派に憧れがあり、集英社の「現代世界美術全集25巻」を購入し、時々絵画を観て引き込まれ、物思いに耽っていました。
1巻がマネ、2巻がモネ、3巻がセザンヌ、4巻がルノワールです。
印象派の画家が巻頭に並びますので、特に関心がありました。
自宅には、モネの「印象・日の出」と「睡蓮」、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」と「舟遊びの人々の昼食」のレプリカを、壁面に掛けて楽しんでいます。
今日は、美術館と関係者の皆様のおかげで、正真正銘の本物のモネの絵画を身近で60数点を一度に観ることができまして、人生最高の喜びでした。
シニアには二度とない、ご先祖様の引き合わせに、冥土のお土産になりました。
ありがとうございました。
See you(^^♪
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