みなさま、こんにちは(^^♪
先回の「孫の勉強の悩み①②③」に続き、「孫の勉強の悩み④」を書きます。
私には、近所に住む娘の子どもである孫が3人います。
孫は中学生になり思春期や受験などの悩みが起こります。
悠岐(中3の男子)、夏子(中1の女子)、翔平(小5の男子)と仮名で呼びます。
孫は3人とも、学童野球を小学低学年から続けている「野球3兄弟」です。
今まで野球を主にして、勉強は従になっていました。
「孫の勉強の悩み③」では、「孫(中3・悠岐)の勉強の5つの悩み」、1.勉強の計画はできるが実施ができない、2.「面倒くさい」を連発する、3.夏休みに過ごした内容を隣の生徒と英語で1分間会話する課題、4.嫌いな人、嫌いな食べ物、嫌いな科目を連発する、5.国語が苦手で一向に進まない、について書きました。
一連の取り組みで、とりあえず悠岐の悩みは解消に向かいました。
孫(悠岐)の勉強3つの悩み
長男の悠岐が「9月の定期考査」に悩み、祖父母宅の勉強部屋での取り組みを進めるうちに、直接勉強に関係が無い悩みを言い出しました。
ほっておいてはいけないと思い、とにかく聞いて、できることをしようと思いました。
❶どうしても先生が好きになれない時は、どうすれば良いだろうか?
悠岐は特定の先生を、どうしても好きになれないという、心のトラウマを持っているようでした。
このトラウマが、勉強や学校生活全体に少し影響している感じがしました。
詳しく聞いてあげることにしました。
先生に対する3年間の不満を言い始め、理不尽な発言、不公平な処理、間違った判断、思い込み、執拗な草取りなどの罰則などを長時間話してくれました。
両親も「悠岐のことを思ってしてくれているのよ」と同調・共感してくれないと言うのです。
私は「おばあちゃんの出番」だと思いました。
大きな声で「悠岐が正しい、先生が間違っている、よく辛抱したね、悠岐は正義感が強い、細かいところまでよく見て考えているね、素晴らしい、ばあちゃんは涙が出たよ、長い間辛抱したね・・・・」と言いました。
悠岐は「僕は褒められて伸びるタイプなんだ、友達の間違いを自分のせいにされて悔しかった、そのせいでグループから外された、今も解決されていない、いつも思い出すと悔しい!」と、1時間ほど言い続けました。
分かってくれた人がいて気が晴れたのか、明るい笑顔で勉強に取り組むようになりました。
翌日、夫が蒋介石総統の「恨みは徳で返す」を壁に書いて貼り、悠岐に意味を話しました。
決して先生が悪いわけではありません。
先生も人間です。
多くの生徒さんに対峙されますので大変なお仕事です。
やはり、教育は「学校・家庭・地域社会」に加えて、関わるすべての人々で子どもたちの育成をすべきだと思います。
❷中学生の受験生は、何時間くらい勉強すれば良いだろうか?
中学生の受験は、人生初の自分の力で進路を決めるという初体験です。
広大な範囲の勉強を半年くらいかけて、どう勉強するかは雲を掴むような話です。
それだから「進学塾」の存在の意義があるのでしょう。
聞きますと、塾の代金も娘たちのパートでやっと賄えるのだそうです。
「お金で教育の機会を失われてはならない」と言われて久しいのですが、受験生を抱える親の心身の負担は大変なものです。
若いから乗り越えていけるのでしょう。
現代の受験生は、一体どのくらい勉強すれば良いのか、私たち祖父母は、さっぱり分かりません。
ネットを調べますと、「高校受験を目指す中学3年生は、最低平日3時間、休日5〜8時間の勉強時間を確保」とあります。
2学期以降や試験前は、平日5時間、休日10時間が必要ともあります。
悠岐のこの度の勉強時間をまとめてみますと、
8/23~27の5日間
目的:夏休み宿題完了
祖父母宅勉強時間40時間+個人塾10時間=50時間
8/28~9/15の18日間
目的:9月の定期考査の所定の目標を完遂(400点)
祖父母宅勉強時間84時間+個人塾16時間=100時間
祖父母宅24日:勉強時間124時間+個人塾26時間=150時間
休日:9日×10時間=90時間、平日:15日×4時間=60時間
この24日間は、時間的には勉強をやり切った状態です。
1年生から野球部に所属していましたが、野球部の規則では、試験の1日前の練習はお休みです。
その前の3日間は、「野球の練習をする・勉強する」の自己申告をして親の同意の印鑑がいるそうです。
悠岐は3年間「練習する」を取り、勉強より野球を優先したそうです。
練習は1日3時間です。
野球の休みは週1回です。
1年52週ですので、365−52=313日×3時間×2年=1,878時間(1〜2年)。
3年の現役4ヶ月間、120−17=103×3時間=309時間(3年)。
合計=2.187時間(3年間の練習・試合時間)
合計=91日(日数に換算すると)
これ以外に、各種試合、遠征、移動時間を含めれば野球部員は中学生活の多くの時間を野球に費やしていると言えます。
この時間を勉強すれば成績が上がります。
3年間、毎日2〜3時間勉強したことになります。
しかし、この時間を遊ぶこともできます。
悠岐は野球を選択しました。
野球には野球だけでなく、多くの人間や家庭を幸せにする副産物がありました。
悠岐の気持ちを尊重し、敬意を持って讃えてやりたいと思います。
おばあちゃん馬鹿ですみません!
❸みんなが、どうして苦労して大学に行きたいか分からない?
ある日、悠岐が「みんなが苦労してお金もかかるのに大学に行く意味が分からない」と言いました。
悠岐は将来、野球では食べていけないので仕事をしながら野球に関わって行きたいと思っているようです。
高校も野球が大好きなので、野球を楽しみながら勉強して、進学か就職に向かいたいと漠然と考えているようです。
夫に説明を依頼したら「大学に行くと将来の職業の選択肢が広がる、つまり人生の選択肢が広がるよ」と言いました。
具体的に説明しましたが、今一つピンとこないようです。
夫が、「高校卒と大学卒で初任給が4万円くらい違う」と言ったら、悠岐は「分かった、それでみんな苦労してお金をかけて大学に行くんだ!」と言いました。
新時代の子どもの感性にビックリしました。
まあ、この反応からでも悠岐が「教育の重要さに目覚めても良いか」と思いました。
夫はネットを調べて、違いを話しました。
初任給は、中卒15万くらい、高卒17万くらい、短大・高専・専門18万くらい、大卒21万くらい、院卒24万くらいと話しました。
学歴が低くても努力すれば上に行けること、学歴が高くても怠ければ下に落ちること、同じ努力なら若いうちに高い教育を受けた方が、チャンスが広がることなどを話しました。
息子たちが奨学金で大学に行き、現在も無利子で返還していることも話しました。
孫と同居していると、いろいろな悩みや考えを聞き、今の時代を識り、若返った気分になります。
時代を超えた解決法もあれば、時代の変化に対応した解決法もあると思いました。
孫と共に切磋琢磨され、キツイような、嬉しいような、不思議な幸福感を抱きます。
70歳を超えていますが、最後のご奉公と思ったりもします。
その後の進展
悠岐は、途中から宿泊を希望し10連泊をしました。
修学旅行で2泊3日、親元から離れたことが最長でした。
寂しくないか、聞きましたら、「近くに住んでいるのでいつでも会えるので寂しくない」と言いました。
私たちは急に忙しくなりました。
布団などの寝具の準備、学校の勉強道具や衣類などの移動、塾への送迎、朝食などの準備等です。
悠岐は、登校時間が20分から10分と半分になり、また勉強時間にも余裕が出るので、宿泊した方が良いと言いました。
私に負担がかかるので、3人の朝食は夫が作ると言い出しました。
孫の朝食は、パン2枚(苺ジャム・チョコレート)、オムレツ(ソーセージ・各種野菜入り)、バナナ、プルーン、スープ、豆乳、ヤクルト、お冷です。
昼食と夕食は今まで通り、私の担当です。
受験生の悠岐は、祖母の手料理を楽しみにしていたからです。
食器洗いや片付けやゴミ出し、洗濯物干しなども夫が積極的に手伝ってくれます。
これがシニアの孫の預かり方だと実感しました。
悠岐は、無事に9/14~15の定期考査を終えて自宅に帰って行きました。
「祖父母宅の勉強部屋」の、24日間の総括は、次にまとめたいと思います。
まとめ
8/23~27の5日間(夏休み宿題完了を目的とする)
8/28~9/14の18日間(9月の定期考査の所定の目標を完遂することを目的とする)
悠岐が「9月の定期考査」に悩み、祖父母宅の勉強部屋での取り組みを進めるうちに、直接勉強に関係が無い悩みを言い出しました。
ほっておいてはいけないと思い、とにかく聞いて、できることをしようと思いました。
何回も、何回も、徹底して聞いて、聞いて心底共感してあげる。
蒋介石総統の「恨みは徳で返す」を壁に書いて貼り、悠岐に意味を話しました。
ネットを調べますと、「高校受験を目指す中学3年生は、最低平日3時間、休日5〜8時間の勉強時間を確保する」とあります。
「大学に行くと将来の職業の選択肢が広がる」と言いました。
「高校卒と大学卒で初任給が4万円くらい違う」と言ったら、悠岐は「分かった、それでみんな苦労してお金をかけて大学に行くんだ!」と言いました。
私たち老夫婦と半世紀以上も離れた中学生の孫と、毎日生活するとは思いませんでした。
孫は何でも包み隠さず話してくれます。
時には驚くことや、理解に苦しむことがありますが、このようなひと時を持てることの幸せを感じています。
我が家から「行ってきます」と学校に行きます。
「ただいまー」と大きな声で帰ってきます。
末の娘を大学の学生寮に送り出して、14年が経ちます。
中学生の孫が、我が家から登校するようになりました。
体力はありませんが、長年単身赴任した夫と共に孫の世話ができます。
夫もだんだん本気になってきました。
孫の勉強に関与して、勉強部屋を提供した24日間は大変でしたが、多くの学びと教訓を得ました。
次回はそのことをまとめて「孫の勉強の悩み⑤」に記させていただきます。
下記の①②③と共に興味があります方はご覧ください。
同じような環境(孫の勉強の悩みに直面される)の皆様の、ご参考になりましたら幸いです。
孫の勉強6つの悩み①【シニア体験談】中学生に集中できる部屋を提供
孫の勉強5つの悩み②【シニア体験談】英語を見ると頭痛と吐気がする
孫の勉強5つの悩み③【体験談】勉強の計画はできるが実施ができない
孫の勉強3つの悩み④【体験談】先生が好きになれない・勉強時間は?
孫の勉強7つの悩み⑤【体験談】目標の点数と内申点を勝ち取るには?
孫の行動4つの悩み⑥【体験談】知育・徳育・体育の全人教育の必要性
孫の勉強4つの悩み⑦【体験談】試験結果は点が思うほど伸びなかった
孫の入試4つの悩み⑧【体験談】スポーツ・特色推薦、私立・公立入試
孫の入試4つの悩み⑨【体験談】特色推薦の志望校選定、内申点上げる
孫の入試4つの悩み⑩【体験談】公立高校入試の本番試験対策を考える
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