みなさま、こんにちは(^^♪
私は、広島に初めて旅行で来ました。
新幹線を降りた広島駅は新装され美しく、日曜日でもあり内外の旅行者で溢れていました。
遠路はるばる来ましたので、究極の広島を体験したいのはどなた様も同じでしょう。
旅行の最大の楽しみは食事です。
広島でしか食べられない三大名物の「お好み焼き、牡蠣、穴子めし」の究極を体験したいと思いました。
最初に、宮島口の上野さんで「穴子めし」を食べることができて感動しました。
次に、フェリーで宮島に渡ることになりました。
宮島の観光は知らないことばかりなので、少し調べました。
「宮島」と「厳島」はどう違いますか?
「宮島」の名称は、「お宮(嚴島神社)のある島」の通称で、地図上での正式名称は「厳島」です。
現在は「宮島」という名前が広く使われていますが、「宮島」と「厳島」は同じ島の名前です。
厳島は、広島湾に浮かぶ小さな島で、原始林や嚴島神社でユネスコ登録され、有名になりました。
沖合に立つ壮大な朱色の大鳥居は、嚴島神社の玄関口で、12世紀ごろに最初に建立されました。
「嚴島神社」の歴史を教えてください?
約6,000年前に氷河が溶けて、1周30kmほどの島になりました。
推古天皇元年(593)に、この島を治める「佐伯鞍職」の創建と伝えられています。
「嚴島神社」は「いつき島にまつれる神」という意味です。
古代より、島そのものが神なので、陸と海の間に社殿が建てられました。
御祭神は、素戔嗚尊の娘である宗像三女神の、市杵島姫命(海の神)、田心姫命(交通運輸の神)、湍津姫命(財福・技芸の神)です。
平清盛が1146年に安芸守となり、寝殿造桧皮葺の現在の姿に造営しました。
清盛の大きな狙いは日宋貿易にあり、現在の博多港や神戸港を開き瀬戸内海航路を掌握し、「厳島大明神」は畿内へ通じる平家の守護神たる重要な存在でした。
平家から源氏になっても崇敬は変わらず、足利尊氏、大内家、毛利家からも尊崇されました。
毛利元就は、1555年厳島を舞台に大内氏側の陶晴賢を討ち、中国地方10か国、豊前、伊予も領有する西国随一の大大名になります。
戦後は島の保護・復興に努め、現在の厳島神社は、元就の社殿大修理によるところも大きいです。
2023(令和5)年、G7広島サミット(第49回先進国首脳会議)に、各国首脳が嚴島神社を訪れました。
宮島(厳島)の見どころは何ですか?
嚴島神社には国宝・重要文化財が、建造物17棟3基、美術工芸55点を含めて約260点あります。
本殿・幣殿・拝殿・祓殿・廻廊は国宝であり、「平家納経」は日本美術史上特筆すべき国宝です。
1996年に、嚴島神社および弥山原始林は、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
松島(宮城県・太平洋)、天橋立(京都府・日本海)、宮島(広島県・瀬戸内海)は、江戸中期より日本三景として知られています。
現在は、年間300万人を超える参拝客及び観光客が訪れ、外国人に人気の日本の観光スポットの1位に選ばれたこともあり、原爆ドームとともに広島県の代表的な存在です。
もみじ饅頭は宮島が発祥の地ですか?
もみじ饅頭の発祥は、「紅葉谷公園」と「岩惣」さんと「高津堂」さんが関係しています。
嚴島神社の奥、弥山の下に広がる「紅葉谷公園」は、古くから由緒ある紅葉の名所です。
借景と共に日本庭園さながらの趣があり、四季を通じて散策を大勢の人が楽しんでいます。
この公園造りを、江戸時代末期に、この地に住む「岩国屋惣兵衛」が始めます。
下木を払い、地をならし、苗木を植え、さらには橋をかけ、「岩惣」を建築していきました。
現在の岩惣は宮島の高級料亭旅館であり、迎賓館的役割として、G7サミットにも使われました。
宿泊された方々は、有栖川宮熾仁親王殿下、皇太子殿下、総理大臣、夏目漱石、李王世子殿下、森鴎外、徳川家達公爵、愛新覚羅溥儀、吉川英治・文子、ヘレン・A・ケラー、G8下院議長など有名人が大勢おられます。
明治39年ごろ、女将の栄子は「お客様に岩惣でしか味わえないお茶菓子をお出ししたい」と、カステラ生地の中に、こし餡を入れた饅頭を考案しました。
岩惣に和菓子を納品していた、和菓子職人の高津常助さんに制作を依頼して「もみじ饅頭」が誕生しました。
「宮島」に上陸しました(体験談)
宮島口の「うえの」さんで「あなごめし」の絶品をいただき、フェリー乗り場まで歩き、数分で着きました。
フェリー乗り場は、二つの会社(JR連絡線と松大汽船)があり、JRフェリーの2人分の往復2,000円のチケットを購入しました。
内訳は、(フェリー往復400円+入島税100円+厳島神社・宝物館入場料500円)×2人分=2,000円です。
片道10分を2台のフェリーが往復しており、数百メートル先にフェリーが帰ってきました。
多くの乗客が降りられ、私たちが乗船しました。
宮島(厳島)は、広島市内中心部から20kmほど離れた広島湾の最西端に位置する、一周約30kmの長方形に近い形をした小さな島です。
しかし、標高500mクラスの山々が連なり、深い谷や滝などの見どころがあり、豊かな自然が点在しています。
10分ほどなので、あっという間に着きました。
桟橋に降りて、宮島に上陸しました。
私は初めてなので、新しい観光地に入りワクワクしてきました。
宮島には、風情と個性のある灯籠があちこちにありました。
陽射しが強くなりましたので、タクシーで直接ロープウエー乗り場に行き、弥山を攻略しようと計画しました。
しかし、タクシー乗り場で、待てど暮らせどタクシーは来ませんでした。
インバウンドさんも、高齢者もみんな諦めて歩き出しました。
私たちも歩き始めると「平清盛」さんの銅像が、灯籠をバックに扇子を翳して迎えてくれました。
次に、「日本三景」の碑が、寛永20年に定まったと、林春斎の名前で書いてありました。
ユネスコ世界文化遺産として、「嚴島神社」と「弥山原始林」が1996年に登録されたことが記されていました。
日清戦争が始まり、日本軍が北洋艦隊と威海衛で戦った戦勝記念として、宮島の御笠浜に建立しました。
「あわれとも神はめでませ大皇軍勝ちししるしのあだの矢玉を」藤原利昌歌碑、と記されていました。
嚴島神社の大鳥居に驚く
桟橋から10分ほど歩きますと、大鳥居が見えてきました。
テレビや映画で見かけますが、実物は初めてなので感激しました。
嚴島神社の海面大鳥居は、平安文化の特色が残る神社のシンボル的建造物です。
高さ16.6m、主柱周り9.9m、棟の長さ24.2mの「木造四脚鳥居」がどっしりと聳えています。
この大鳥居は明治8年に再建され、平安時代から8代目で、巨木探しに20年もかかったそうです。
鳥居の根元は海底に埋めず、松材の杭を打って地盤を強化し、自重で立っているそうです
弥山を中心に島全体の神様、宗像三女神の、市杵島姫命(海の神)、田心姫命(交通運輸の神)、湍津姫命(財福・技芸の神)に、宮島にお参りできたことに感謝の祈りを捧げました。
海の上に立つ豪華絢爛な朱色の社殿群は、この世のものとは思えない美しさで、打ち寄せる瀬戸の細波に揺られて、ここでしか体感することができない景観に心酔しました。
嚴島神社のお参りができましたので、山岳信仰の長い歴史と由緒をもつ弥山に行きたいと思いました。
夫が「宮島ロープウェイ」の登り口まで行き、行けるか確かめてくるというので、私は麓の石に座って待ちました。
夫が帰り、時間的に無理だということが分かりました。
神様の島自体が、早く全体が閉まるそうです。
私は以前、山頂手前までロープウェイで登り、山上から眺める景色は素晴らしいもので感動しました。
この度は、残念ですが諦めて、街中をぶらぶらしておりました。
時々、鹿さんが観光客にちょっかいを出してトラブルになりかかっているのを、みんなで見て楽しんでいました。
宮島おおしゃもじ
坂を上がった突き当たりに、大きな「しゃもじ」があり驚きました。
宮島大杓子の言われが書いてあり、世界一の杓子だそうです。
1800年ごろ、宮島のスーパーヒーローと呼ばれている神泉寺の僧「誓真」さんが、弁財天の夢を見ました。
夢から、御山の神木を使って「しゃもじ」を作ることを島の人々に教えました。
この神木で御飯をいただけば、福運を招くといわれ、宮島杓子の名声は世に広まりました。
必勝、商売繁盛、豊穣、学問などにご利益があるそうです。
私たちは高校野球や広島カープの試合で、カチカチと叩くしゃもじを見て知っています。
五重塔と豊国神社(千畳閣)
世界一のしゃもじに驚いて、坂を降りると正面に真紅の五重塔と豊国神社の屋根が見えました。
嚴島神社本殿から東の丘に立つ、赤色の高さ27.6mの五重塔です。
和様と唐様を巧みに調和した建築様式の塔は1407年に建立され、重要文化財に登録されているそうです。
千畳閣は建築途中に秀吉が亡くなり、未完成のまま現存されています。
歩き疲れましたので、近くにあった「いつきコーヒー店」で、アイスコーヒーを2つ780円で飲みました。
若い人々や海外の旅人が多く屯しておられました。
コーヒーをいただき元気が出ましたので、宮島桟橋に歩いて向かい、フェリーに乗り、宮島口まで帰りました。
高津堂のもみじ饅頭を買う
私は疲れましたので、JR宮島口駅の椅子に腰掛けました。
夫は、近くに「もみじ饅頭」誕生の逸話のある高津堂があるので、もみじ饅頭を買ってくるので待っていてくれと言い残し出かけました。
10分ほどで高津堂のもみじ饅頭を、娘のお土産用に二箱買ってきました。
高津堂の「元祖もみぢ饅頭」は、「岩惣」に泊まった伊藤博文の言葉をヒントに、初代店主が考案した和菓子が始まりだそうです。
熟練の技で焼き上げたもみじ饅頭は、しっとりとした食感で、時間が経っても硬くなりにくいのが特長だそうです。
まとめ
宮島は初めて来て知らないことばかりなので、少し調べてみました。
宮島は、江戸時代に日本三景に選ばれ、平成時代にユネスコ世界文化遺産に登録され、多くの参詣者がありパワーを発しています。
古代からの山岳信仰で島全体が神様という特殊性に、地政学的に重要地にあり、清盛さんが檜皮葺き寝殿造の嚴島神社を造営し900年近くの栄華を築き、瀬戸内最大の都市広島に隣接し今日に伝えています。
大鳥居は8代目と言われますので、一代が百年以上、海水の中に建っており驚きました。
私は高齢ですが生涯に一度、日本の宝である「宮島」に身を置いたことに、心から感動して良かったと思いました。
山岳信仰を継承される皆さま、佐伯鞍職さん、平清盛さん、毛利元就さん、岩国屋惣兵衛さん、有栖川宮熾仁親王殿下、誓真さん、そして今日まで宮島を守って来られた全ての皆さま方に、深く感謝を捧げます。
ありがとうございました。
See you(^^♪
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