かに料理おすすめ【シニア夫婦体験談】ワタリガニ・竹崎蟹が美味しい

ユルバの旅行

今、かに料理をご当地で食べたい!

みなさま、こんにちは♪

夫が「旅行ついでに蟹料理を食べたくなった」と言いました。

しかし私は、「この夏場に本当に美味しい、ご当地カニ料理が見つかるだろうか」と脳裏をかすめました。

そして次々と、否定的な疑問が湧いてきました。

◉今(春夏)が旬の、「かに料理」はあるだろうか?
◉どこに行けば食べられるだろうか?
◉旬の蟹を、ご当地に行けば美味しく安く食べられるだろうか?
◉交通が不便で、シニアの体力では無理では無いだろうか?
◉遠くまで行かずとも「かに道楽」で食べた方が楽で美味しいのでは?

ところが蟹は冬場の旬が常識ですが、今(夏場である5~9月)が旬の、ご当地かに料理があったのです。

驚きの蟹料理を堪能して、満足の旅をして帰りました。

かに好きの皆様のご参考になれば幸いです。

▲ワタリガニ(イメージ)

今(春夏)が旬の「かに料理」はあるだろうか?

かにの種類は、世界で6000種、日本で1000種ほどあるそうです。

しかし日本で食用に使われる蟹はズワイガニ、タラバガニ、毛蟹の三大蟹が圧倒的に多いそうです。

そしてこの蟹料理のベストシーズンは、冬季の11~3月と言われます。

それ以外に、ワタリガニ(ガザミ)はとても美味しい蟹と言われています。

特に雄と雌で旬があり、それぞれの美味しさがあり通年楽しめます。

オスの旬は5~9月、メスの旬は11~1月と言われます。

ワタリガニのオスは夏場が旬です。

どこに行けば食べられるだろうか?

冬季の美味しい蟹料理旅館ランキング上位は鳥取県、福井県、兵庫県の山陰・北陸地方です。

ワタリガニの生息域は、北海道南部から九州、韓国、台湾、中国まで、水深5~30mに多く内湾を好みます。

国内の水揚げ量は愛知県、宮城県、福岡県の順です。

この度は「福岡・佐賀」に旅行に行きますので、この近辺を探しました。

楽天トラベルで肥前大浦の「夜灯見荘」にワタリガニの「蟹三昧プラン」があるので予約しました。

各種サービスがあり、結果的に大満足しました。

▲ワタリガニ(イメージ)

旬の蟹を、ご当地に行けば美味しく安く食べられるだろうか?

この度の旅行は、最近新聞で騒がれた「吉野ヶ里公園」の見学がメインでした。

佐賀県の「嬉野・武雄・伊万里・有田・太良」エリアを検索し、できれば近くて温泉が良い「嬉野・武雄」で蟹を食べたかったです。

しかし一番遠い「太良」地区しか蟹料理旅館はありませんでした。

「ご当地」に行くしか選択肢はありませんでした。

吉野ヶ里公園駅から電車で、1時間半ほどで行けます。

駅からホテルまでは、送迎サービスが付いており楽に行くことができました。

美味しさは、ご当地でしか味わえないことがたくさんありました。

料金を計算したら、良い時期であり、かなり「お得感」がありました。

後述いたします。

▲美しいワタリガニの絵皿

交通が不便でシニアの体力では無理では無いだろうか?

この3ヶ月間で、「京都」「沖縄」「福岡・佐賀」を2泊3日で旅しました。

この経験上、私たちは1日12,000歩以上歩くと筋肉痛が出ることが分かりました。

12,000歩以下は、翌日からの筋肉痛がほとんど無いことを体験しました。

当日はホテルから駅までと、吉野ヶ里公園の往復はタクシーを利用して歩数を減しました。

当日は、ちょうど10,000歩でした。

到着後に大浴場で、夕食後に展望風呂で、起床後は大浴場と3回の入浴で身体を温めほぐしました。

お陰様で、今回の旅の後は筋肉痛がありませんでした。

70歳前後の、シニア夫婦の体力に合わせた旅程で正解でした。

▲ワタリガニ(イメージ)

遠くまで行かずとも「かに道楽」で食べた方が楽で美味しいのでは?

過去に、海鮮好きの長女の卒業祝いに「かに道楽・道頓堀本店」で蟹料理を堪能しました。

特に食べたことのなかった「蟹の刺身」の味は今も忘れられません。

同じく、海鮮に目の無い次女の卒業祝いに「札幌かに本家」で蟹のフルコースを食べました。

蟹料理も進化して、特に「焼きガニ」の濃厚な味は忘れられません。

高い旅費と労力を使わずに「蟹料理」を満喫することもできると思います。

しかし、夏場に旬の蟹が食べられると思うと、ご当地に行きたくなります。

それにシニアは「時間がある」という強い味方がいます。

蟹料理の概要

蟹には、外国産の輸入蟹と、日本産の蟹があります。

日本産の蟹の水揚げ漁場は、鳥取県、北海道、兵庫県、石川県、福井県などがあげられます。

日本で一番美味しい蟹は、越前蟹(ズワイガニのオス)と言われます。

越前の鯖江、武生で獲れ、11/6〜3/20が旬で、新鮮な蟹はこの5ヶ月間のみと言われています。

世界一高級(高価)な蟹は、松葉蟹(オスのズワイガニ)で、鳥取県の市場で1匹200万円で落札され、ギネス世界記録に登録されました。

因みに、ズワイガニのメスは「コッペ」と言うそうです。

▲ズワイガニ(イメージ)

三大蟹の特徴

ズワイガニは、脚が10本で、カニの一種であり、旬は11~3月で、産地は鳥取、兵庫などの山陰と石川、福井などの北陸地方が多いようです。

タラバガニは、脚が8本で、ヤドカリの一種であり、旬は1~5月、9~10月で、産地はオホーツク海であり、水揚げは北海道5%、輸入が95%くらいだそうです。

毛蟹は、短い剛毛が特徴で、旬は12~2月で、産地は北海道、岩手県などだそうです。

これらの蟹のベストシーズンは、冬場の11~3月と思ってよいでしょう。

古いデーターでもありますので、正確には新しいものを調べてください。

ここでは全体の傾向を把握できればと思っています。

▲かに料理(イメージ)

蟹料理の情報から予約する

「世界で一番美味しい蟹は?」で検索すると、「飴源の藻屑蟹」であると出てきました。

2016年の情報なので、古くて現在の真偽は分かりません。

「日本一のカニは?」で検索すると、この度食した「有明海の竹崎蟹」が出てきます。

「有明の干潟で育ったワタリガニの一種である竹崎蟹は、日本一美味しい蟹と言われる。蟹御殿では塩茹での竹崎蟹が丸ごと一匹食べられる」と言う広告もあります。

楽天トラベルで、朝夕食付き、蟹料理、大人2人、おすすめ順で検索しました。

下記は、宿泊施設、料金、(評価/件数)、7/19宿泊の場合の内容です。

①たら竹崎温泉・海上館、46,154円、(3,69/92)

②太良獄温泉ホテル・蟹御殿、68,800円、(4,24/437)

③たら竹崎温泉・夜灯見荘、33,600円(竹崎蟹+佐賀牛・満喫プラン)、(4,35/169)

④たら竹崎温泉・梅崎亭、32,000円、(4,19/60)

⑤たら竹崎温泉・一福荘、31,400円、(4,27/37)

私たちは、③夜灯見荘の「蟹三昧プラン」を予約しました。

▲乗り換えをした肥前浜駅

「夜灯見荘」に着く

吉野ヶ里公園を見学してタクシーで駅まで移動して、長崎本線・肥前浜行の電車に乗り、15:01に出発しました。

肥前浜で、長崎本線・諫早行の電車に乗り換え、16:26に出発しました。

▲大浦の一つ前の肥前太良駅

途中で有明海が見えました。

引き潮で船が干潟に座っていました。

▲肥前大浦駅と乗ってきた電車

16:50に肥前大浦駅に着きました。

「夜灯見荘」さんの車が迎えにきてくださいました。

運転は親切な女性の方でした。

▲夜灯見荘の正面玄関

5分ほどで夜灯見荘に着きました。

チェックインをして、エレベーターで最上階の5階に上がりました。

窓から有明海と大浦の港と、向かいの竹崎島を眺めることができました。

▲竹崎城と干潮の港

島の上には竹崎城も見え、絶景でした。

天気の良い日には、遠く大牟田や雲仙岳も見えるそうです。

▲キレイなお部屋でした💖

用意してあったお茶とお菓子をいただき、畳の広間でゆっくりしました。

時雨の吉野ヶ里公園の見学で、興奮したせいもあり疲れました。

しばらくして温泉に入りに行きました。

大浴場「たら竹崎温泉」に入浴

大浴場は、まだ一人も来ておられませんでした。

キレイに掃除されチリ一つありませんでした。

▲たら竹崎温泉の効能書き

炭酸イオン泉の大浴場と、サウナ、ジェットバス、うたせ湯がありました。

全面ガラス窓には竹林が配され、清廉な雰囲気で頭もスッキリしました。

ゆったり入り、ジェットバス、うたせ湯を利用しました。

温泉効能が表示されており、リュウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、神経症、病後回復、疲労回復などに効果があるようです。

▲「食の庭」の案内板

夕食「蟹三昧プラン」をいただく

いよいよ、お目当ての蟹料理をいただく時間になりました。

食事は、部屋でも大広間でもなく、大中小の14室に別れた暖簾しきりのある感じの良い「食の庭」という食事場所でした。

料理が出るたびに「凄い!」「美味しそう!」「うわぁー!」と周りの歓声は聞こえます。

しかし食べているところは見えません。

女性にはありがたいです。

▲「朱」が私達の食の庭

私たちは「朱」の間です。

向かい合って座りました。

初老の女性が、丁寧に挨拶に見えました。

十一のお料理のお品書きを簡単に説明し、おしぼりを出してくださいました。

ビールとノンアルコールを注文しました。

▲痒い所に手が届くご案内書

先付けは、峰岡豆腐、タコ照煮、かき味噌煮が出ました。

乾杯して、いただきました。

美味しい!

▲先付けは三品です

間髪を入れず、お造りは、ひらめの薄造り あしらい一式が運ばれました。

青紅葉と薔薇の花を取り、ヒラメにスリワサビを付け、ネギを巻き、甘濃い醤油に付けて口に放り込みます。

ひらめを噛むと、醤油と共に甘い肉の感触が引き出され、ワサビのチカッとした辛味が鼻を衝き最高です。

辛口ビールを飲み込むとなんとも言えません。

あまりの美味しさに、立て続けにヒラメを口に放り込みます。

美味しい!!

▲ひらめのお造りは光っていました

ついに念願の、名物「日本一美味しい竹崎蟹の姿煮」とのご対面です。

ワタリガニ(竹崎蟹)は、特に雄と雌で旬があり、それぞれの美味しさがあり通年楽しめるそうです。

オスの旬は5~9月で、メスの旬は11~1月です。

オスの美味しさはぎっしり詰まった身で、メスの美味しさは内子です。

蟹の身を存分に味わいたいならオスで、内子を食べたいならメスがおすすめです。

内子とは、蟹の卵巣で、茹でるとオレンジ色になり、珍味で独特の風味やコクがあります。

食感は「プルン」としていたり、「ネットリ」しているのは成熟度合いで違うからです。

▲竹崎蟹のオスとメス?

因みに外子とは、蟹の成熟した卵で、茶色い粒々の一つ一つを言います。

食感はプチプチして数の子のようですが、味はあまりありません。

ミソは、回転寿司にもありますが、蟹の脳みそではありません。

蟹の内臓(肝臓・膵臓)で、黄色・オレンジ・緑色があります。

ワタリガニ(竹崎蟹)は、タラバガニやズワイガニのような脚の身を楽しむことは無いですが、その身の味の濃さが群を抜いています。

確認はできなかったのですが、一人に2匹ずつ配膳されましたが、大きい蟹がオスで、小さい方がメスのような気がしました。

大きい蟹は、身が大きくプリプリして甘味がジュワッと出て食べ応えがあり美味しかったです。

小さい方は内子があり、細かく緻密な蟹独特のコクのある味が楽しめました。

美味しい!!!

▲前半はご当地の珍味です

次に、止肴「鰻の白醤油焼き」、煮物「里芋饅頭 蟹身あんかけ」、焼物「焼き蟹」が豪勢に運ばれました。

あっさりした鰻の白焼きをいただき、地場野菜のあんかけでお腹はいっぱいを超えました。

少し、冷たい水をいただき休憩です。

焼きガニの、香ばしい味は忘れ難いものとなりました。

そして、替鉢「帆立アンチョビバター焼き」、揚げ物「フグの唐揚げ」と運ばれ驚きました。

「かに」に加えて「ひらめ」「うなぎ」「ふぐ」の高級魚をいただき満足!まんぞく!!マンゾク!!!でした。

お腹は、数年来の大きな膨らみになりました。

▲後半もご当地の珍味の連続です

次に、飯物「蟹雑炊」、香の物「二種盛り」が出され、美味しさに唸りました。

蟹雑炊は、今日最高の味と香りと口当たりの締めでしたが半分しか食べられず、残念!ざんねん!!ザンネン!!!でした。

最後に、水物「きな粉かけプリン・ひとくちガトーショコラ」がトドメでした。

こちらは女性には“別腹”、ツルンッ!といただきました。

▲〆の蟹雑炊は最高でした

食後は、お腹がいっぱいなので暫く部屋で横になっていました。

夫は、「夜灯鼻灯台」に関心があるようで、しきりに灯台の明かりの点滅を写真に撮り、Googleマップと照らし合わせ場所を確認していました。

展望露天風呂「たら竹崎温泉」に入浴

寝る前に展望露天風呂(家族風呂)に入りました。

システムは写真にありますが、手前側(ムツゴロウ)、奥側(蟹)と二つあります。

入る人が「空室」を、「入浴中」に変えて、出た時に元に戻します。

「入浴中」が二つの時は、満員なので待ちます。

私たちは「奥側」を「入浴中」にして入りました。

▲よいシステムです🛁

▲船と蟹はご当地らしい

広いので、家族で5人くらいでも平気で入れます。

眼前は有明海が眺められます。

夜ですので、港の照明と、漁火らしい小さな灯りが沖に見えます。

ゆっくりと露天風呂を楽しみ、部屋に帰り、床につきました。

疲れたのでぐっすり休むことができました。

▲お掃除が行き届いています

翌朝は、部屋から朝日を拝むことができました。

▲海上からの朝日は絶景です

大浴場で「朝湯」を楽しみました。

会津の小原庄助さんの歌を思いだしました。

「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上 潰した 🎶」

▲キレイな脱衣所でした

豪華な朝食をいただく

朝食は8時から、同じ場所でしたが豪華な食事でした。

ご飯は釜炊きで、うっすらお焦げがあり、香ばしく美味しかったです。

味噌汁は、モナカの殻に有明海苔が入り、それを入れて食べます。

焼き鯖は脂が乗り切り、イカシュウマイは絶品でした。

有明海苔は、地元の香りが最高です。

地場野菜を使った、地元の煮物やサラダは秀逸です。

一品たりとも手が抜かれていない食事で、全部いただき、またお腹がいっぱいに膨れました。

▲朝食にびっくりしました

会計とチェックアウト

フロントで会計をしました。

  • 宿泊料41,800円+飲み物代1,365円+お土産買い物1,500円=44,665円
  • 全国旅行支援3,000×2人=6,000円
  • 佐賀県クーポン券2,000円
  • 差引支払い:36,665円

旅行支援とクーポンで8,000円も得をしました。

相場を考えると、この(夕食13,000、朝食2,500、宿泊5,400=20,900×2=41,800円)くらいでしょうか。

夕食の13,000円が5,000円になったと思うと、お得感は大です。

▲お土産は佐賀県クーポンです

「夜灯見荘」を8:50に出発しました。

旅館の女性スタッフが運転するワゴン車で送迎サービスをしてくださいます。

オーナーがお見送りをしてくださいました。

▲正面玄関でお別れしました

5分ほどで肥前大浦駅に到着しました。

運転手さんにお礼を申し上げて別れました。

夜灯見荘さん、大変お世話になりありがとうございました。

肥前大浦駅(長崎本線江北行)を9:10に出発し、江北駅を経由して博多に向かいます。

▲このカラフルな電車で帰ります

「夜灯見荘」さんの名前の由来

「夜灯見荘」さんの、名前の由来が気になりました。

ちょっと怖いような響きのある、しかし深い意味のある土地に根差した名前のようでもあります。

スタッフの女性に聞きましたら「向かいの竹崎島に灯台があるので、夜に灯台の灯を見る旅館ではないでしょうか」と言われました。

「部屋から見ることができますか?」と聞いたら、「できますよ」と言われました。

早速、部屋から眺めましたら、かすかに見えました。

「竹崎がに」というブランド名には「竹崎島」の地名によります。

その中心に竹崎城がありますので、スタッフの方に「竹崎城は本物ですか、観光用に作ったのですか?」と聞きました。

「昔はあったようですが、今の城は後世に作ったものだと思います」と言われました。

こんな静かな有明の海に、灯台がいるのかなぁ?

城が本当にあったとすれば、交通の要路で争いがあったのだろうか?

と次々に疑問が湧きましたので調べました。

▲島の先端に灯台がある

竹崎城の歴史を知る

南北朝時代(1378年頃)足利尊氏の反逆に対して、南朝の懐良(かねなが)親王に味方して島原の有馬泰隆が築城し、足利方の今川了俊の大軍を退けたと云われている。

この地区は戦国時代、島原有馬氏と龍造寺氏の勢力の境で遭った為、攻防が繰り返された。

戦国時代末、龍造寺家晴によって修築され、その後龍造寺家(諫早家)の出城として、重要な役割を果たした。

島原の乱(1637~38年)の後、取り壊された。

昭和50年(1975年)2月4日、太良町の史跡に指定されている。

(太良町観光協会)

太平記に出てくる、足利尊氏の都落ちの影響がここまで及んだことを知り、蟹がもう一つ美味しくなりました。

九州の南朝派は肥後の菊池一族のみと聞いていましたが、有馬一族も南朝に味方したことは初めて知りました。

戦いをしながら敵も味方も「竹崎蟹」を食べて鋭気を付けたことでしょう。

▲灯台(イメージ)

夜灯鼻灯台跡(やとうばなとうだいあと)

竹崎沖は潮流の分岐と合流の複雑な浪立から「竹崎沖の三角浪」と言われ、海の難所として恐れられていました。

明治2年(1869年)に早田市右衛門により再建された夜灯鼻灯台は、我が国灯台史上初の十一面ガラス鏡式洋風灯台でした。

現在では、この灯台が廃止され、新灯台が設立されています。

(太良町観光協会)

「夜灯見荘」から真向かいに見える竹崎島は、有明海に突き出た陸繋島で、昔から有明海の交通の要所だったようです。

島の前には暗礁が広がり、複雑な海流も重なって海難事故が多発し、地元の漁師や水軍なども大いに困ったことでしょう。

江戸時代に、諫早藩の早田番左衛門がこの地に灯台を造りますが、後年、台風で倒壊します。

子孫にあたる市右衛門が先祖の遺志を継ぎ、明治に洋式灯台を建設しました。

この灯台は今は無く、跡地に佐賀藩の国学副教授である武富い南の筆による「照海灯の碑」が建立され、早田市右衛門の功をたたえています。

地政学的にも歴史的にも多くの勢力の艱難辛苦の地であり、この灯台が人々の命を救ったことでしょう。

「夜灯見荘」の創業者さんも、地元の苦労と誇りを熟知しておられ、この名前を付けられたことに心意気を感じました。

▲夜灯見荘さんの蟹料理

まとめ

夫が「旅行ついでに蟹料理を食べたくなった」と言いました。

私は、「この夏場に旬の、ご当地カニ料理が見つかるだろうか」と否定的な疑問が湧いてきました。

◉今(春夏)が旬の「かに料理」はあるだろうか?

ズワイガニ、タラバガニ、毛蟹の三大蟹料理のベストシーズンは、冬季の11~3月と言われます。

ワタリガニは雄と雌で旬があり、それぞれの美味しさがあり通年楽しめます。

オスの旬は5~9月、メスの旬は11~1月と言われます。

ワタリガニのオスは夏場が旬です。

◉どこに行けば食べられるだろうか?

楽天トラベルで調べたら、肥前大浦で5軒の旅館でワタリガニが食べられます。

私たちは「夜灯見荘」にワタリガニの「蟹三昧プラン」があるので予約しました。

▲朝日に照らされる港

◉旬の蟹を、ご当地に行けば美味しく安く食べられるだろうか?

佐賀での「有明海産のワタリガニ」は、「肥前・大浦・太良」しか蟹料理旅館はありませんでした。

私たちの場合は、ご当地に行くしか選択肢はありませんでした。

美味しさは、ご当地でしか味わえないことがたくさんありました。

料金を計算したら、良い時期であり、かなりお得感がありました。

◉交通が不便でシニアの体力では無理では無いだろうか?

私たちは70歳前後のシニア夫婦の体力に合わせた旅程を「一日12000歩以内」にしました。

タクシーの活用と、温泉で体を温めほぐすことを心がけました。

結果的に、旅の後の筋肉痛などはありませんでした。

◉遠くまで行かずとも「かに道楽」で食べた方が楽で美味しいのでは?

若い忙しい時期は、都心のカニ専門店も良いと思います。

シニアは「時間がある」という強い味方がいます。

旬の時期に、ご当地の蟹料理を楽しむことは、他にも付加価値をたくさん得ることができると存じます。

▲ご当地の野菜・魚・海苔

この度は、夏季が旬の「ワタリガニ」を、佐賀・肥前大浦の「夜灯見荘」さんでいただきました。

◉ご当地の蟹料理の「蟹三昧」を堪能し、夕朝食ともに最高のおもてなしでした。
◉温泉は大浴場・家族風呂と、痒い所に手の届くサービスでした。
◉スタッフの優しい心遣いに触れ、温暖な有明・肥前の気候のような佐賀人の穏やかさに癒されました。嫌な感じの人が一人も居られませんでした。
◉お掃除が隅から隅まで行き届いた全館内でした。古い旅館だけど不潔で汚いと感じるところはどこも無かったです。
◉「竹崎城」や「夜灯鼻灯台」の歴史を訪ね、空間と時間を超えての、ご当地の人々の心情と食文化の深みを体感し「佐賀」が大好きになりました。

肥前大浦さん、夜灯見荘さん、佐賀のみなさま、ありがとうございました。

5/23~25まで、「沖縄」を旅しました。

6/20~23まで、「福岡・佐賀」を旅しました。

牧志公設市場の楽しみ方【シニア夫婦体験談】旅行者お持ち上げ食事

福岡の屋台おすすめ【夫婦体験談】初心者が博多の味と人情を楽しむ

を記しましたので、興味のある方はご覧ください。

皆様の旅のご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

See you(^^♪

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みなさま、こんにちは、はじめまして♪
わたしは、地方都市に住んでいる60代後半の主婦で、ユルバと申します。
子どもたちは独立し、夫と二人暮らしです。
自宅を「終のすみか」にリフォームし、それなりに満足のいくリフォームができました。
ネット検索をしたら業者さんの記事がほとんどで、施主さんの生のリアルな声が少なかったです。
その教訓から、シニアの主婦目線のリフォームの体験談をblogしたいと思い立ちました。
また好きな旅行なども同じ気持ちで書きました。
失敗やハプニングの連続でしたが、みなさまのご参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします(^^♪

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