劇場版「鬼滅の刃」無限城編【シニア夫婦体験談】三部作・猗窩座再来

ユルバの芸術文化

 

みなさま、こんにちは(^^♪

 

孫たちがお盆に帰省して、時間の合間に従姉弟と「鬼滅の刃」を見に行きたいと言いました。

 

東京では、大変な人気で夏休み中には見ておかないと、友達と話が合わないそうです。

 

近所に住んでいる孫娘は夏休みの宿題が終わって、すでに友達と見に行ったそうです。

弟は宿題がやっと終わったので、一緒に観に行きました。

 

私がシネマまで3人の孫を、送り迎えをしました。

 

「感情移入して興奮して泣いた!」と言って帰ってきました。

 

孫たちがそれぞれ東京と大阪へ帰って行きましたので、「孫ロス」の私たちも「鬼滅の刃」を見に行きました。

孫年代の映画の熱烈さに、興味シンシンでした。

 

「推しの子」や「鬼滅の刃」は、孫たちの影響があり、ネットフリックスで見ました。

 

原作も読んでいないし、全体のストーリーも分かりませんので、首がすっ飛んだり、血が流れ落ちる様や、人間を喰うの鬼と鬼殺隊の闘いにチョッと違和感を覚えました。

 

それでも多くの子どもたちが泣くということは、多くの共感部分があると思い、映画館に行く決心をしました。

シネマに到着する

10年ぶりくらいでしょうか。

 

当時、シニアは水曜日には、2,000円を1,000円で見たように覚えています。

 

その後は、レンタルDVDや、プライムビデオ、ネットフリックス、U-NEXTなどに変更しました。

 

安くて、いつでも、自宅でコーヒーなどを飲みながらゆっくり見られるからです。

シネマに着いて、券売り場に行きました。

 

夏休みも終わりに近づき、空席がありました。

 

シニアは1,400円、免許証を提示し、後方の真ん中寄りの席を選びました。

 

上映時間は155分、2時間35分です。

 

ながー!!

 

冷房も効いているので、カーデガンを持ってきて正解でした。

 

トイレも直前に済ませて入り、良かったです。

 

途中で、冷房で寒いし、飲み物のせいか、女学生たちが沢山トイレに立ちました。

「鬼滅の刃」とは何なのか

鬼滅の刃について、殆ど知らなかったので最低限を調べて見に行きました。

「鬼滅の刃」(きめつのやいば)は、原作者・吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる 福岡出身 36歳 女性らしい)さんによる、「週刊少年ジャンプ」において、2016年から4年ほど連載された日本の漫画です。

大正時代の日本を舞台に、「主人公・竈門 炭治郎(かまど たんじろう)」が、鬼と化した「妹・禰󠄀豆子(ねずこ)」を、人間に戻すために鬼狩りの組織「鬼殺隊」に入って鬼たちと戦う内容です。

単行本23巻の、累計発行部数は、「史上最速の1億部突破」を経て、現在では2億2000万部を超えているそうです。

映画館で上映される作品は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』と、今回の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の二作だそうです。

これとは別に、テレビアニメシリーズの内容を再編集した特別上映版として、『「鬼滅の刃」上弦集結 そして刀鍛冶の里へ』、『「鬼滅の刃」絆の奇跡 そして柱稽古へ』、『「鬼滅の刃」特別編集版 柱稽古 柱結集編』の三作もあるそうです。

今回の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 三部作 第一章 猗窩座再来』では、原作漫画の第16巻・第140話「決戦の火蓋を切る」から第18巻・第157話の途中までの物語だそうです。

上映開始

座席券を見ましたら、上映時間は15:00から17:50となっていました。

 

最初はコマーシャルが15分あり、15:15〜17:50までの2時間35分(155分)の上映時間でした。

 

久しぶりの映画館でしたが、映像の迫力、オーディオの凄まじさ、声優さんの演技に圧倒されました。

鬼の頭領とも言える「無惨」によって、「柱(鬼殺隊の最高位の剣士)」や炭治郎たちは謎の空間である「無限城」に落とされ、鬼と鬼殺隊の最終決戦が始まりました。

 

上弦の弐(鬼の序列で上から3番目)の「童磨(どうま)」は女性を喰う鬼です。

生き血を吸う鬼に殺される、そして喰われる、血を吸われた者は鬼になる、禰󠄀豆子も血を吸われて鬼になりました。

上映内容とすすり泣き

これから書きますことは「あらすじ」にも触れますので、ご注意をお願いいたします。

 

この映画の終盤では、上弦の参(鬼の序列で上から3番目)である「猗窩座(あかざ)」との死闘が中心に描かれ、「炭治郎」と「冨岡義勇(とみおか ぎゆう)」が対戦し、炭治郎が猗窩座の頸を斬り落とし、最期は自らの意志で消滅して死にます。

 

その結末は、「炭治郎」と「冨岡義勇」が、無限城で「猗窩座」と戦うところから始まります。

「炭治郎」が、「透き通る世界の力」で、「猗窩座」の頸を斬ります。

 

頸を斬られても「猗窩座」は、すぐに死なないで、頸のない体で動き回り、新しい頭部の再生を試みます。

 

しかし、最終的には朝日を浴びて人間時代の記憶を取り戻し、「恋雪(こゆき・殺された許嫁)」に「もういいよ」と言われ、自らの意思で鬼として生きることを拒否し、自分の首の傷口を塞ぐことをやめ消滅して死にます。

 

この時に、会場にすすり泣きの声が多く聞こえました。

「猗窩座(あかざ)」が鬼になったのは、病身の父を救えずに、自分の窃盗の罪が、逆に父を自殺に追い込んでしまったのです。

 

悲嘆に暮れた「猗窩座」を、助けてくれた師匠と、「恋雪(許嫁・師匠の娘)」を毒殺されて、仇の67人を惨殺しました。

 

自暴自棄の「猗窩座」は、鬼の頭領たる「無惨」と会って、鬼になりました。

女性を一切喰わない「猗窩座」は、女性を率先して喰う「童磨」を強く嫌悪しています。

 

女性である「恋雪」の愛が、最後に鬼である「猗窩座」を、鬼から離脱させて、共に地獄に落ちるのです。

 

この時の、すすり泣きは頂点に達っし、私も貰い泣きしました。

世界には、極貧の境遇に置かれる子供たちが、食べるために窃盗・スリ・物乞いや犯罪に手を染めます。

 

かっては、日本にも戦災孤児が12万人もいました。

 

現在も紛争地には多くの難民や孤児が溢れています。

 

騙されたり、利用されたり、教育も受けられなかった子供たちが、家族や近隣者の「愛」を受けられず、社会や人々を恨んで、犯罪組織に入ったり、取り返しのつかない大罪を犯します。

 

小さな鬼になってしまいます。

 

悲しいけれど、生きるために、小さな鬼になるのです。

 

不運にも小さな個人の鬼から、同族の鬼、集団の鬼、国家・民族の鬼にならざるを得ない場合もあるかもしれません。

 

生きるために個人の闘い、集団の戦いから、国家戦争が始まります。

鬼がだんだん大きくなり、殺す人、殺される人が増え続け、紛争が膨らんで行きます。

 

私たちのDNAの中にも、鬼も鬼殺隊も共に住んでいるのではないかと思ってしまいます。

 

キッと私たちは、その両方の生き様に共感して涙を流すのでしょうか。

しかし人類は大きな叡智を持って乗り越えることと信じています。

 

いつか必ず「恋雪」のような小さくても純粋な「愛」によって、鬼の心が浄化されていく世界の実現を心から願っています。

映画歴代興行ベスト10

(2025.8.24現在)

1位:「劇場版・鬼滅の刃・無限列車編」407.5億円
2位:「千と千尋の神隠し」316.8億円
3位:「劇場版・鬼滅の刃・無限城編」280.9億円
4位:「タイタニック」277.7億円
5位:「アナと雪の女王」255.0億円
6位:「君の名は」251.7億円
7位:「ONE PIECE FILM RED」203.4億円
8位:「ハリー・ポッターと賢者の石」203.0億円
9位:「もののけ姫」201.8億円
10位:「ハウルの動く城」196.0億円

多くの人々が鑑賞するということは、時代と若者の心を深く反映していると思いました。

 

「無限城編」は現在、3位なので、すぐにトップになると思いました。

 

「無限列車編(115分)」は見ていないのでネットで、すぐに見たいと思いました。

まとめ

日本の大きな戦いには「倭国大乱」、「白村江の戦い」、「壇ノ浦の戦い」、「元寇の戦い」、「関ヶ原の戦い」、「戊辰戦争」、「日清・日露戦争」、「大東亜戦争」などがあり、正義と正義がぶつかり合います。

 

「鬼滅の刃」では、私たちの心の中にいる鬼と鬼殺隊との戦いだと思いました。

 

物語には明治から大正時代にかけての、海外の鬼と国内の鬼との対決が設定されています。

ある歴史学者が、「日本の戦国時代の始まりは、世界の大航海時代に始まる」と言いました。

 

大航海時代は、産業革命を成した西洋列強が貿易と植民地化で、巨万の富を得て競争します。

 

外交官兼商社マンのイエズス会は、キリスト教の布教と共に種子島で鉄砲を売ります。

大阪の陣では豊臣の背後にスペイン・イエズス会、徳川の背後にオランダ・英国が着いて闘い、島原の乱まで繋がり、幕末にはアメリカからペリーが訪れます。

世界大戦を経て、現在国連は「SDGs」を掲げ、極度な貧困や飢餓に苦しむ人、持つ人と持たない人との格差、テロや難民問題、教育や保健の強化などの取り組みを通して、戦争の起こる原因を取り除こうとしています。

 

私たちは、世界中、「誰1人取り残さない」持続的に生きる権利を保障する社会を作らなければ、鬼の存在は無くならないでしょう。

 

しかし現状が示すように、この複雑な世界の戦争は簡単には無くなりません。

現在、世界の潮流は、グローバリズム(世界を一体化して協力・競争する仕組み)から、反グローバリズム(グローバリズムが進みすぎると自国の暮らしや文化が犠牲になる)に向かい、そしてナショナリズム(自国の独立・利益・文化を最優先にする)に進んでいると見られています。

私たちは、グローバリズムの強化(国際協調、解放)に進むのか、ナショナリズム強化(自国優先、保護)か、バランス型シナリオ(解放と保護の両立)を歩むのか、複雑な選択を迫られています。

仏教では、生きるためには喰わねばならない、喰うためには生きとし生けるものを殺さなければならない、万物は弱肉強食、植物連鎖の大自然の中で生かされているという業を持っています。

 

私たちを生かしてくださる生命に対して「いただきます」「ごちそうさまでした」と感謝を捧げます。

「鬼滅の刃」を観て、多くの若い人々が涙を流しているのを見ました。

 

この映画は、人類の魂の奥底に語りかけ、人間の本質に迫るものがあると感じました。

 

吾峠呼世晴さん、「鬼滅の刃」劇場版を作られた多くの皆様、運営でお世話になりました全ての皆様方に、深い敬意と感謝を捧げます。

 

ありがとうございました。

 

See you(^^♪

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ユルバ

みなさま、こんにちは、はじめまして♪
わたしは、地方都市に住んでいる70代前半の主婦で、「ユルバ」と申します。
子どもたちは独立し、夫と二人暮らしです。
人生100年時代と言われますが、いつお迎えがくるかは分かりません。
そんな不確かな生活のなか、自宅を「終のすみか」にリフォームしたり、「旅や芸術文化」を楽しんだりしています。
日々、若い時には無い、シニアならではの「悩み」も出てきます。
そんな、ささやかな思いや、リアル体験を月に5記事を目標にブログに書いてみました。
2年8ヶ月が過ぎ、記事も160を超えました。
失敗やハプニングの連続ですが、みなさまのご参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします(^^♪

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