「クラシックコンサート」を楽しみたい6つの願いと悩みの解決
みなさま、こんにちは♪
私はシニアの主婦ですが、下記の願いと悩みを持ちました。
同じような思いでおられる方の、参考になりましたら幸いです。
子育ても終わり、久しぶりにクラシックコンサートに行きたい
結婚するまでは定期的に友人たちと、クラシックコンサートを楽しんでおりました。
結婚して、夫に「クラシックコンサートに連れて行って欲しい」と頼んだら、連れて行ってくれました。
開演してしばらくすると、夫は仕事で疲れていたのか、「スースー」と居眠りをし始めました。
私は「シマッタ!」と思いましたが、趣味の確認ができていませんでした。
夫は、絵画・建築・彫刻・焼き物は好きなのですが、音楽全般とくにクラシックにはぜんぜん興味がなかったのです。
その後は、子育てなどで忙しくなり、行くチャンスはありませんでした。
娘が大きくなり、たまにコンサートに連れて行ってくれるぐらいです。
それから、夫は単身赴任になり、月に一度くらい帰省をします。
数年して、何かしたいことがないかと尋ねるので、その度に「クラシックコンサートに連れて行って欲しい」と言いました。
ある時チケットを予約してくれて、一緒に行きました。
それから毎月一度、各地を探して旅行がてら、スーパー歌舞伎、ミュージカル、各種コンサートと楽しむことができました。
夫はもちろん居眠りはしないで、子育てで苦労をかけたからと、楽しませてくれました。
心許せる友や家族と、コンサート前後の食事やお茶を楽しむのは至福の時間です。
少しおしゃれをして、非日常の空間を楽しむことも最高です。
これは、やはり「クラシックコンサートに行きたい」と言葉に出して言い続けることだと思いました。
コロナも終息し、クラシックコンサートに行きたい
しかし、コロナ禍が始まり、コンサートも行われなくなりました。
ストレスが溜まっても、世界中でみんなが我慢して頑張っています。
家の中ばかりでは、塞ぐ気持ちで爆発しそうです。
でも、それを押し込めて我慢するしかありません。
ところが今年の春頃から、旅行やコンサートなどが解禁されてきました。
是非、コンサートに行き、生演奏の迫力と臨場感を堪能したいと、ムクムクと欲望が湧いてきました。
昔一緒に行った友達や娘が行けなくなった
昔の友人も、コロナもあり疎遠になりました。
鬼籍に入る人もあり、年には勝てず、体調不良で遠くへの外出はできない友人もいます。
娘たちは子育てで忙しくしています。
テレビや新聞でコンサートの宣伝を見ると「行きたいなぁ!」と心が騒ぎます。
私も前期高齢者になり、後期高齢者に近づいてきました。
年を重ねると「楽しみも遠のいていくのだなぁ!」と諦めの気持ちが強くなりました。
クラシックコンサートに、1人で行くのは寂しいし、つまらない
行きたいけど、1人で電車を乗り継いで会場に行くのは、方向音痴の私には無理です。
高齢者なので人にぶつかれば倒れてしまいます。
救急車で運ばれるのは嫌です。
また、1人で席についたり、トイレを探したりして周りに迷惑もかけたくありません。
話し相手もなく、食事やお茶の相手も無いほど寂しいことはありません。
コンサートで感激しても、それ以上の落ち込みがあれば、何のために行ったか分かりません。
もう芸術鑑賞はできない年齢になったかと思うと寂しい限りです。
娘がやってくれていたチケット取りが面倒くさい
また、チケット予約や購入は娘が引き受けて、全てやってくれていました。
ネットで確認して、会場、日時、席を予約して、クレジットで納金、チケット送付やキャンセルの手続きなど、私がやるには大変な作業です。
こんなに面倒なら「やめよう!」となるのです。
しかし、心の中では「フツフツ」と「行きたい!」と心が持ち上がるのです。
「クラシックコンサートに行きたい!!」と・・・
それでもクラシックコンサートに行きたい
「どうしてもクラシックコンサートに行きたい」と、定年退職して悠々自適の夫に言いました。
夫は「分かった」と言って「ゴソゴソ」とパソコンをし始めました。
しばらくして、「俺たちの予定のない6/20に、ベルリン交響楽団が福岡でコンサートを開くので、空席が数席あったのでとりあえず予約した」と言いました。
現在、コロナ禍が鎮まったので各地を旅行したいと計画しているので、6月は「福岡・佐賀」に行くことにしました。
念願があっという間に叶いました。
やはり、「願いは思い続けて、言い続けること」だと確信しました。
クラシックを聴きに行きたいと強く願ったこと
・クラシックを、聴きに行く時間を作りたい。
・クラシックを聴きに、思い切って行動したい。
・クラシックを聴きに、一緒に行く人を見つけたい。
・クラシックを聴き、非日常を感じたい。
・クラシックを、定期的に聴き感動したい。
・クラシックを聴き、心豊かに、リラックスし、リフレッシュしたい。
このように思い、言い続けました。
しかし私の周りには、年を重ねるごとに、心通う友人が高齢化で去り、子供たちが自立して去り、孫たちが成長して去り、夫一人しかいませんでした。
「ベルリン交響楽団」福岡公演内容
日時:2023年6月20日(火)18:00開場 19:00開演
会場:福岡シンフォニーホール:アクロス福岡1階(福岡市中央区天神1-1-1)
入場料(税込・全席指定):S席¥13,000/A席¥11,500/B席¥10,000/C席¥8,500(U25席¥4,200)/車椅子席¥11,000
演奏内容
ベルリン交響楽団は、1966年に当時の西ベルリンで創設されました。長い歴史にわたりベルリンの音楽シーンを彩ってきた、ドイツの名門オーケストラです。
今回は10度目の来日ですが、来日の度に名曲プログラムを演奏し、観客を唸らせソールドアウトの連続で、各地を熱狂させた人気オーケストラです。
2022年より新指揮者は、元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者の「シェレンベルガー」さんが就任しました。
1948年生まれで、大変な音楽好きの両親の元で育ち、早くから音楽に強い興味を持ち、今日に至られました。
ステージ上で、強烈なカリスマ性を持つ「カラヤン」(20世紀後半の最も有名で影響力のある指揮者)や「アバド」(カラヤンの後継者)を前にして、鳥肌の立つようなソロを決め続けてきた「シェレンベルガー」さんが、今度は指揮者として「ドイツ正統派のオーケストラ」の前に立つというから期待は高まるばかりです。
ソリストは、「2021年ショパンコンクールのセミ・ファイナリスト」である「ピョートル・アレクセイヴィチ」さんです。
2000年生まれで、ショパンの故郷・ポーランド出身です。
最も評価の高いポーランド代表に与えられる「ズビグニエフ・ジェヴィエツキ教授賞」を受賞し、同世代のポーランド人ピアニストの中で最も才能ある一人として知られています。
名曲中の名曲「未完成」「皇帝」「運命」という贅沢なプログラムが演奏されます。
出演者
・ベルリン交響楽団
・指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー
・独奏:ピョートル・アレクセイヴィチ(ピアノ)
2023年 全国11会場の公演情報
・東京/6月15日(木)/東京芸術劇場 コンサートホール/プログラムB
・名古屋/6月16日(金)/愛知県芸術劇場コンサートホール/プログラムA
・大阪/6月18日(日)/ザ・シンフォニーホール/プロフラムA
・福岡/6月20日(火)/アクロス福岡シンフォニーホール/プログラムA
・岡山/6月23日(金)/岡山シンフォニーホール/プログラムB
・広島/6月24日(土)/広島国際会議場 フェニックスホール/プログラムA
・山口/6月25日(日)/周南市文化会館/プログラムC
・札幌/6月28日(水)/札幌コンサートホール/プログラムA
・武蔵野/6月29日(木)/武蔵野市民文化会館 大ホール/プログラムC
・越谷/6月30日(金)/サンシティ越谷市民ホール/プログラムB
・静岡公演7月2日(日)/富士市文化会館 ロゼシアター 大ホール/プログラムB
※プログラムABCは、それぞれ内容が異なります。
「ベルリン交響楽団」福岡公演に行く
会場は、宿泊ホテルから歩いて7〜8分の距離です。
18:20にホテルを出ました。
夕食の予定にしている「博多屋台」の下見をしながら、天神中央公園を歩きました。
18:40に着き、受付でチケットをもぎって貰い、トイレをすませ会場に入り、席に着きました。
久しぶりの喜びと緊張感がありました。
私の隣は、50年配のご婦人がお一人でした。
夫の隣も、60年配のご婦人がお一人でした。
その隣は、70年配と40代くらいの母娘さんがおられました。
みなさん嬉しそうに、ニコニコしておられました。
年配のご夫婦も近くに数組おられましたが、ほとんどが女性でした。
コーラス部も、ブラスバンド部も、ピアノを習うのも女性が圧倒的に多いからしょうがないですね。
夫にはありがたいと思いました。
「ベルリン交響楽団」開演
拍手と共に演奏者が順番に入場して来られました。
そして、指揮者の「シェレンベルガー」さんが、万雷の拍手に迎えられて入場されました。
シューベルト:交響曲第7番(8番)「未完成」ロ短調D.759
・第1楽章:アレグロ・モデラート
・第2楽章:アンダンテ・コン・モート
「シェレンベルガー」さんは、ベルリンフィルのオーボエの名手とお聞きしていますが、日本では指揮者として初めての公演で楽しみにしていました。
世界最高峰のオーケストラ「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」を10年以上前に聴きに行きましたが、その時にシェレンベルガーさんはオーボエを吹かれていたでしょうか、と思いが浮かびました。
「未完成」を聴いて、地下の世界から湧き上がるような優しい光の到来を感じました。
そして、静かな高潔で厳かな透明感のある余韻を残してくださいました。
繊細な曲の響きが、私の心に染み入り芯から癒されました。
「クラシックは感じるもの」と言われますが、何となく肌に合い大好きです。
心がリラックスし、曲のメロディー、リズム、ハーモニーが胸に染み込んできて、熱くなり元気をもらいました。
「音楽に身を任せることがコンサートを楽しむコツ」と言われますが、音楽と私の心が一つになり満ち足りた気持ちになりました。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調 作品73
・第1楽章:アレグロ
・第2楽章:アダージオ・ウン・ポコ・モッソ
・第3楽章:ロンド、アレグロ
・アンコール曲:ショパン:ワルツ、第4番、Op.34-3
・アンコール曲:ショパン:マズルカ、第15番、ハ長調、Op.24-2
ピアノソロの「アレクセイヴィチ」さんは、23歳のイケメンさんです。
指揮の「シェレンベルガー」さんは74歳のレジェンドです。
祖父と孫ほどの年齢差がありますが、若さの勢いと老練な包容力が融合され素晴らしい演奏でした。
熟練された指揮者と、勢い盛んな演奏者の表情や体の動きで、音楽を表現する姿に感動しました。
「皇帝」を聴いて、華麗で力強く、息を呑むような美しい繊細な音楽に胸が熱くなりました。
独奏ピアノが奏でる音の一粒一粒が星のカケラを散りばめたような、その煌めきに心を引き込まれました。
ナポレオンがオーストリアを攻めて、苦渋の中の市民や作曲家の気持ちを曲の音声で感じました。
演奏が始まる前のワクワク感、終わった後の余韻や感動を噛みしめ、涙し満足しました。
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67
・第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
・第2楽章:アンダンテ・コン・モート
・第3楽章:アレグロ
・第4楽章:アレグロ
・アンコール曲:ブラームス:ハンガリー舞曲、第2番
出だしは誰でも知っている「ジャジャジャジャーン」で始まり、心は一気に興奮しました。
これは「運命が叩く扉の音」であると、ベートーベンが言ったと伝えられています。
耳が聞こえなくなり音楽家生命を奪われるという「運命の来訪の怯え」から始まりました。
そして最後は「運命に打ち勝った人を讃えよ」という、曲の意味があると聞きました。
曲の時代背景やストーリー、作曲家の性格、人生、意図を知り鑑賞することも大切だと感じました。
悲しさの中にも自分の運命を真正面から受け止めて、そして新しいことに挑戦しょうとする心に勇気を感じました。
指揮者の身体全体や表情で合図や指示を出して、それに反応している演奏者の姿を見て感動しました。
オーケストラの生の音は、録音再生では得られない豊かな共鳴振動を発し、聴く私たちの心をリフレッシュして、血液にまで影響を与えると聞いたことがあります。
海の潮騒や、森林に吹く風の音、川のせせらぎは、自然が織りなす共鳴振動で、私たちの脳を刺激し、心をリラックスさせ、血液を浄化させると言われます。
オーケストラの生演奏の迫力と、臨場感を心ゆくまで楽しみ、身も心も満足しました。
親友のピアニストを想い出す
ピアノソロの「アレクセイヴィチ」さんの、若くて勢いのある華麗な演奏を聴いている時でした。
ふっと、学生時代の親友の「Kちゃん」を思い出しました。
私のピアノの腕前はたいしたことありませんが、彼女のピアノは凄いのです。
細かく早いスピード感のある奏法で、「アレクセイヴィチ」さんの指のタッチに似ているのです。
アレクセイヴィチさんの独奏を聴いて、こんな弾き方を彼女はしていたと思い出しました。
彼女は38歳の若さで、癌を患い亡くなりました。
とても気の合う親友でした。
卒業と同時に、付き合っていた調律師のご主人と結婚しました。
披露宴には、私は友人代表で招かれ挨拶をしました。
彼はギターで、彼女はピアノで演奏してくれました。
今でもマザマザとその時の、彼女の幸せそうな顔を覚えています。
私の結婚披露宴の時は、ピアノの生演奏を計画から曲選びまで全てやってくれました。
メンデルスゾーンの結婚行進曲から、BGMに至るまで全てを生演奏してくれました。
それから、ご主人の転勤で遠くに行き、会えなくなりました。
年賀状や電話をするくらいでしたが、お互いに子育てが忙しく疎遠になりました。
30年くらい前に、ご主人からKちゃんが亡くなった知らせを受けて驚きました。
一人娘さんが筑波大を合格して頑張っていることを聴いていたのに残念でした。
しばらく忘れていましたが、このたびの演奏会の若いピアノ演奏者のお陰で思い出しました。
若いころを懐かしみ、青春時代に思いを馳せ、新たにご冥福をお祈りしました。
年を重ねると、いろんな追憶があり、いろんな思いを体験するものだと感じ入りました。
まとめ
私はシニアの主婦ですが、「クラシックコンサート」を楽しみたいと、下記の6つの願いと悩みを持ちましたが、願いが叶いました。
子育てが終わってから「クラシックコンサートに行きたい」と言葉に出して言い続けました。
クラシックに興味がない夫が、毎月一度、各地を探して旅行がてら、スーパー歌舞伎、ミュージカル、各種コンサートに連れて行ってくれるようになりました。
今年の春頃から、旅行やコンサートなどが解禁されてきました。
是非、コンサートに行き、生演奏の迫力と臨場感を堪能したいと、ムクムクと欲望が湧いてきました。
また「クラシックコンサートに行きたい」と思い続けました。
昔の友人は、鬼籍に入る人もあり、年齢には勝てず、体調不良で遠くへの外出はできない友人もいます。
娘たちは子育てや仕事で、忙しくしています。
年を重ねると「楽しみも遠のいていくのだなぁ!」と諦めの気持ちが強くなりましたが、それでも「クラシックコンサートに行きたいなぁ!」と言い続けました。
行きたいけど、1人で電車を乗り継いで会場に行くのは、方向音痴の私には無理です。
もう芸術鑑賞はできない年齢になったと思うと寂しい限りですが、「クラシックコンサートに行きたい」と思い続けました。
ネットで確認して、会場、日時、席を予約して、クレジットで納金、チケット送付やキャンセルの手続きなど、私がやるには荷が重いです。
しかし、心の中では「フツフツ」と「クラシックコンサートに行きたい!」と心が持ち上がるのです。
「どうしてもクラシックコンサートに行きたい」と、定年退職して悠々自適の夫に言いました。
6/20のベルリン交響楽団の公演会のチケットを予約してくれました。
念願があっという間に叶いました。
やはり、願いは「思い、言い続ける」ことだと確信しました。
きっと「思い、言い続ける」と夫でも、娘でも、友人でも一緒に行ってくれる可能性が出てくると思います。
また一人でも、「思い、言い続ける」と、元気になって行ける可能性が高まると思います。
特にシニアは身体が動けるうちに、みんなで好きなことをして、お金を使って、元気に過ごしていけたらよいと思います。
コンサートの後で、屋台で夕食をいただきましたことを書きました。
「福岡の屋台おすすめ【夫婦体験談】初心者が博多の味と人情を楽しむ」
博多の屋台に、興味のあります方はご覧ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
See you(^^♪
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