コロナ後3年ぶりのシニア夫婦の旅行を決断する
みなさま、こんにちは♪
コロナが終息に向かい、旅行する人が多くなってきました。
私たち夫婦も3年ほど旅行に行っていません。
シニアは旅に行きたいけどコロナは大丈夫かな、ツアーについて行けるかな、体力は持つかな、疲れた時はどうしようかと消極的な考えにもなります。
私もコロナの前に、娘の結婚式を終え、骨休みにと夫婦で念願の指宿温泉の砂風呂に入りに行き、帰ってから疲れが出てしばらく寝込んだことがあります。
しかし、ベストセラーの「80歳の壁」を書かれた和田秀樹さんは、幸齢者は好きなこと、楽しいことをした方が脳は活性化し健康寿命は延びると言われます。(和田先生は高齢者を幸齢者と呼ばれる)
この声に押されて思い切って「好きで楽しい旅」をすることに決めました。
旅の準備をする
シニアや基礎疾患を持つ人は、何をするにも怪我や重症化リスクが高いと言われます。
しかし少しでも若く元気なうちに、行きたいところに旅し季節の自然に触れ、温泉や食事を楽しみ見聞を深め、感動した方が良いのではないかと思いました。
旅は、交通、旅館、金銭、時間、食事、持ち物、行き先などを考え、シュミレーションしますのでボケ防止にもよく、足腰を否応なく使いますので意欲があれば積極的に計画を立て行動すべきだと思います。
しかし、若い時と違って体力がないので無理をせず、時間的にも費用も程々に抑え、シニアに合う疲れない旅行計画を立てたいと考えました。
可能な限り温泉を活用し、疲れたらホテルで休めるように見学場所は吟味したいと思いました。
日程は、年度末前後とゴールデンウイークの混雑を避けて、その中間にしました。
京都に決める
旅行先は、文化庁が京都に移転したニュースが流れましたので、久しぶりに京都国立博物館に行きたいと思いました。
調べましたところ、おりしも「親鸞展」の開催中です。
夫も私も京都はあちこち行きましたが、まだまだ行きたいところは沢山あります。
ネットを見たら、妙心寺塔頭「大法院」新緑の露地庭園特別公開で「且坐喫茶(しゃざきっさ)」を楽しもう、との記事に目が止まりました。
妙心寺は夫の実家の菩提寺の本山と聞きました。
私の実家の菩提寺は「親鸞さん」なので、本願寺さんにもお参りに行くことにしました。
最終日は夫が数回行ったことのある建仁寺の両足院の「座禅体験」を調べたところ、予約が取れたので行くことにしました。
夫の話を聞きながら、いつか私も行きたいと思っていましたので願いが実現しそうで楽しみです。
旅のキーワード
この度のキーワードは「数多くの史跡や寺社仏閣など千年の歴史と文化伝統を京都で体験」「3年ぶりの旅、シニア夫婦、2泊3日、温泉、新緑の京都、親鸞展、菩提寺本山の妙心寺・本願寺参詣、大法院且坐喫茶、両足院座禅体験」としました。
そして高齢夫婦にとって、ゆとりがあり、交通の便利な、温泉のあるホテルを探したい。
高齢者のジパング手帳を申し込み、JRの交通費を20〜30%引きにする。
持ち物を高齢者に合うように、なるべく少量で軽いものを吟味して準備したいと考えました。
これから旅をされる読者の皆様の参考になれば幸いです。
ホテル予約
最初に行ったのはホテル予約です。
楽天トラベルで、京都市の温泉付きの便利の良いところを調べ「アルアホテル京都」を3/17に予約しました。
変更もあり得るのでキャンセル料無料は4/18を確認しました。
- 宿泊:ALA HOTEL KYOTO(アルアホテル京都)
- チェックイン日時:2023-04-20(木) 15:00、チェックアウト日:2023-04-22(土)11:00
- 部屋タイプ:禁煙、シモンズ社製ベッド
- 宿泊プラン名:お値打ちプラン、御香の湯(大浴場15:00~23:00翌6:00~10:00)でゆったり、朝食付
- 料金明細:宿泊料金合計46,000円、クーポン利用-2,000円、差引支払額44,000円
- 交通アクセス:JR「京都駅」中央口から徒歩約4分
8月まで使える国内宿泊5%オフクーポン2,000円適用、楽天ポイント399ポイントを獲得しました。
ジパング申し込みと切符予約
ジパングの夫婦会員は、どちらかが65歳以上で、6,410円の年会費を支払うと、JR線を201km以上利用の20%or30%割引になります。
早速、最寄りの駅を訪ねると、申し込み用紙をくださり、郵便局から振り込むと自宅に手帳が送られるとのことでした。
順調に手続きができて、送られた手帳を持って駅に切符を買いに行きました。
経験的にこの時期には指定席は空いていると思っていました。
久しぶりの旅行のため、急に体調を崩したら行けないと思い、ホテルのキャンセル無料ギリギリまで切符の予約をしませんでした。
ところが、行きは満席で自由席となり、帰りは指定席が取れました。
前後の便もグリーン席も満席でした。
実際に新幹線に乗ったところ、約半数近くが外国の旅行者の方々でした。
タクシーの運転手さんによると、ゴールデンウイークなどの繁忙期には日本人でいっぱいなので、外国の方々は避けて、閑散期に移動することが多いとのことでした。
急にインバウンド(訪日外国人旅行者)が増えたので閑散期も切符が取れなくなったのです。
これからは早めに計画を立てて購入しようと思いました。(😅ナットク)
持ちもの一覧
久しぶりの旅行なので持ち物をネットで調べて、自分でも旅行日程表でシュミレーションしながら準備しました。
先ずは、スーツケース1個、ショルダーバッグ2個、財布2個、現金3万円、小銭入れ2個、クレジットカード2枚、免許証2枚、保険証2枚、お薬手帳2冊、ジパング手帳2冊、自宅鍵2個、スーツケース鍵2個、手帳、旅程表、お土産リスト、読みかけの本、などです。(2個は夫と私のです)
電気製品は、アイフォーン2個、アイパッド1冊(車中等でNetflixを観る)、Wi-Fiルーター1個、イヤホン2個、充電コード(iPhone2本、iPad1本)、スマートウォッチ2個、電気髭剃り1個、電動歯ブラシ1個です。
次に、化粧品セット、ティシュペーパー、マスク6枚、ビニール袋、薬、絆創膏、桑の葉ドリンク6個、コーヒーパック6個、紅茶ティーパック6個です。
そして、上着、下着、パンツ、靴下、ハンカチ、靴、スニーカー、サンダル、帽子、サングラス、眼鏡、耳栓、傘等を準備しました。
観光出発1日目4/20(木)
自宅から在来線で新幹線駅まで向かいました。
お隣さんに3日間、外出するので回覧板を通り越して回していただくようお願いしました。
新聞屋さんに3日分をまとめて明後日の夕刊と一緒に持ってきてくださいとお願いしました。
新幹線は自由席なので30分ほど早く着き、一番前に並びました。
夫はその間に朝食を買いに行きました。
久しぶりなので少し緊張ながら、スーツケースを横にして座って待ちました。
やがて新幹線が来て乗り込みましたが、自由席は三分の一位空いていました。
ゆっくり座ることができて朝食を美味しくいただきました。
途中でインバウンドの方々が多く乗ってこられ、いっぱいになりました。
この後、携帯を紛失するというハプニングが起き大いにあわてました。
幸い手元に戻りましたが、大きな学びになりましたので、その顛末を「新幹線 携帯忘れ【シニア夫婦の解決までの体験談】iPhone紛失」に記しておりますので興味のある方はご覧ください。
お昼前に京都駅に到着しました。
京都には5年ぶりくらいでしょうか。
京都駅ビル
京都駅ビルは、高さ60m、東西470mと日本最大の駅舎で4000枚のガラスや大階段、吹き抜け、多くの広場があります。
全体を見るには時間がかかりますが、今や京都の玄関として一大観光スポットになっているそうです。
京都駅ビルの設計者は、建築家として著名な原広司さんです。
「京都は歴史への門である」という設計主旨から、平安京の都市の特徴である条坊制(碁盤の目)を取り入れてあるそうです。
京都駅から徒歩でタワーの前の交差点を渡り数分でアルアホテルに着きました。
フロントで荷物を預けて、博物館に行く準備をして出ました。
烏丸七条の交差点前の「珈琲館」さんで昼食をしました。
珈琲館の特製ナポリタン(800円)と、大葉香る明太クリームソース(800円)を注文しました。
とても良い味で、さすが京都のど真ん中のパスタ屋さんと思いました。
京都国立博物館「親鸞展」拝観
タクシーで京博に向かいました。
運転手さんに「京博(キョーハク)」が通じませんでした。(ネットで確認したら京都国立博物館の愛称は「キョーハク」と書いてありました)
「京都国立博物館」といっても通じませんので「三十三間堂の前」で通じました。
みなさんは本物のお寺に行きたいので、博物館にはタクシーでは行かないのかなと思いました。
受付で音声ガイドヘッドホンを借りました。
恵信尼(親鸞の妻)の声を檀れいさんが、親鸞の声を大塚明夫さんが40分間担当されました。
私の実家の菩提寺が浄土真宗であり、親鸞さんにご縁があります。
また吉川英治の「親鸞」を若いころ読んで、法然と数百人の門弟たちとの「信と行」の問答に対する親鸞の言動に感銘したことを思い出します。
この度は浄土真宗の根本聖典とされる「教行信証」の坂東本や、親鸞聖人自筆の手紙の現存する全12通が、本展最大の目玉として公開されました。
八百数十年前の親鸞の息づく直筆に触れて感動しました。
分かりやすいように、カナを振り、何度も、何度も推敲を加えられるところに、聖人様の慈愛と求道心を感じました。
親鸞聖人様の字は、上手であり、下手であり、型にはまり、型にはまらず、心情のままに書かれていることを知り、自由で既成概念に囚われず強い信念と情熱の人であると感じました。
他力本願とは他人の力にすがるのでなく、阿弥陀如来の本願力を信じることとありました。
阿弥陀仏は「善人も悪人もすべての人を見捨てない」という絶対的な愛を感じました。
国連のSDGs17の目標は、人類が地球で持続可能に生きる「誰一人取り残さない」に通じるところがあると思います。
また親鸞様が弟子を取らないのは、人間は全てが阿弥陀仏の弟子である、人間同士に上下はないと仰います。
キリストも天の父はお一人で、人間は等しく兄弟姉妹であると説くのに似ています。
親鸞は晩年も「愚禿親鸞」として、賢者としてではなく衆生と同じところから阿弥陀仏を求め、なお愚禿としてへり下り、全ての人々を救いたいという阿弥陀仏のみ心を求めた偉大な宗教者であると感じました。
また聖徳太子が初めて日本に仏教を伝えたことに、親鸞は深い崇敬の念を持たれていることを知り感動しました。
そして、阿弥陀様の救いを伝えたお釈迦様から親鸞に至る、7人の高僧を讃えて明示しておられる、その7人の高僧の古い絵を見て熱いものを感じました。
親鸞様は本当は高貴な生まれの方なのに、弾圧を受けられ最下層に降りられて謙虚に、謙虚に阿弥陀仏の救いを伝導されたことに敬服しました。
庭園の写真撮影をしながら博物館を後にしました。
以前来た時より混雑がなく、ゆっくりと見ることができました。
聖人様のお直筆など玄人好みというか、研究者の方々にはよだれの出るような展覧会ではないかと感じました。
私たちには少し難しい感じがしました。事前に勉強をしてくれば良いと思いました。
タクシーでホテルに向かいました。
運転手さんにホテル名を伝えました。
分からないので「京都駅の北側のタワーの東側にあるアパホテルの二軒隣り」と言ったら、「アパホテルは10軒くらいあるので分からない」と言われました。
「ここ数年で数百軒のホテルが京都駅周辺に建ったので京都の運転手はホテル名では分かりません」
「住所で言われれば碁盤の目ですぐ分かります」と言われます。
私は「京都の住所は長くて難しい漢字なので読めません」と言いましたら、笑って「だいたい何となく分かりました、近くに行ったと思ったら声をかけてください」と言われました。
それから直ぐに着きました。
ホテルの斜め向かいのセブンイレブンに寄り、甘いものが食べたいので「きんつばとマスカット」を買ってホテルに入りました。
アルアホテル京都の温泉でくつろぐ
フロントで支払いをして、カードキーを預かり、必要なアメニティを取り、エレベーターで6階の部屋に移動しました。
広さはマアマアで、洗面所との間仕切はしょうじの間接光がぼんやりとあり和風で落ち着きます。
窓の外は「坪庭」があしらわれ京風の趣です。
風呂・洗面所とトイレは別々で良いのですが、安普請のためか音がダダ漏れです。
机や金庫、ソファーは安普請ですが機能的に作られています。
ベッドはシモンズ社製を使っており、心地よく休めました。
総合的な宿泊料金のコスパは合格です。
部屋に入り、スニーカーを気持ち良いスリッパ(畳風の溝付き)に履き変え、パジャマに着替えリラックスしました。
スーツケースを開けて、衣類をハンガーに掛けて、充電器などをセットしました。
エィッとベッドに寝転んで疲れを少し癒しました。
ポットでお湯を沸かし、アメニティーでもらった緑茶を京風カップに入れ、きんつばと一緒にいただきました。
昭和の和風の「京風おやつ」に満足しました。
落ち着いたので10階の温泉に向かいました。
女性専用のピンクのカードを持参しました。
大浴場「御香の湯」(ごこうのゆ)で湯治
御香の湯(伏見区の御香宮神社の湧水に因む)の大浴場と露天風呂は、男女それぞれあります。
数人しかおられず、鍵付きロッカーや着替えスペースや化粧スペースも適度な広さがありました。
大浴場や洗い場も広々としていました。
サウナのような湿気を感じましたので、思い切って露天風呂に移動しました。
一人も居られなくて貸し切り状態でした。
爽やかな京都の風が吹き、気持ち良い開放感を味わい旅の疲れを癒しました。
露天のお湯はなめらかでツルツルで気持ちよく、カエルのように力を抜いて浮かんで入り、心も安らぎ体の芯まで温まり疲れも癒やされスッキリしました。
帰ってから分かったのですが、天然温泉は露天風呂でした。
私たち夫婦は温泉によく行きますので、肌が知っていたのでしょうか、露天風呂のみ使用していました。
温泉好きの方は露天風呂の使用をお勧めします。
この天然温泉は気持ち良いので、外での夕食から帰ってもう一度入りました。
翌朝起きて直ぐに入り、観光から帰って入り、寝る前に入り、3日目起きて直ぐに入りました。
久しぶりに沢山歩きすぎて足腰の所々に筋肉痛を感じましたが、温泉でぬくもり筋肉がほぐされました。
日常も湯治のつもりで近くの温泉に定期的に通っていますので、この3日間で6回湯治できて幸せでした。
因みに、温泉泉質・効能は、ナトリュウムー塩化物、炭酸水素塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)、切り傷、抹消循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症と書いてありました。
ホテルでの行動に戻ります。
お風呂から部屋に帰りました。
おやつの「きんつば」が効いたのでお腹がへりません。
20時ぐらいにお腹が空いたので、近くの王将に行きました。
餃子の王将でニラレバ炒めを食べる
夫は京都に行くと必ず一食は王将の料理を食べるそうです。
若い頃にお腹が空くと王将のお世話になったそうです。
夫からニラレバ炒めの話を聞いたら、食べたくてたまらなくなりました。
天津飯、餃子、生ビールを注文して夫とシェアして食べました。
アツアツであっという間に食べ終わりました。
さすが「本場京都の、餃子の王将七条烏丸店」でした。
マンゾク、まんぞく!!
食後、ほろ酔い気分で、暗く猥雑な夜の飲食店街を歩きながらホテルに帰りました。
そして露天風呂の温泉にゆったりとつかり旅愁にひたりました。
コロナ後、初めての旅行で疲れましたが、温泉とシモンズ社製ベッドのおかげでぐっすり休むことができました。
観光2日目4/21(金)
朝は気持ちよく起きることができました。
早朝の温泉はスッキリして格別でした。
朝食はホテルのビュッフェ料理です。
三分の一くらいの人々ですいていました。
インバウンドは半数くらいでした。
平日なので若いカップルはいませんでした。
シニア夫婦は数組で、まだ高齢者は本格的に動き出していないようです。
洋食を選び、パン、コーヒー、スープ、リンゴジュース、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、サラダ、フルーツヨーグルトをいただきました。
味はマアマアでしたが、ツイツイ少し食べすぎました。
2日目の観光が始まりました。
妙心寺へ行くためにホテルから京都駅(4分)へ歩いて行き、携帯のスイカで改札を通りました。
山陰線は、昔は0番線(全国であまりなかったので有名)でしたが、32番線になっており驚きました。
嵐山に行くインバウンドで満員でしたが、12分ほどで花園につき片道200円でした。
徒歩で妙心寺の東側にある花園会館一階の「花ごころ」という料理店を目指しました。
食事をするには早かったのですが、お寺様の精進料理を食べようと計画していたので寄りました。
修学旅行生や団体さんも多くて、満席で丁寧にお断りされ精進料理を諦めました。
妙心寺(臨済宗妙心寺派大本山)に参詣
有名な「妙心寺」さんのことはほとんど知りませんので、参詣にあたり最低限のことを知りたいと思いまして、次の3点を調べて整理しました。
「お釈迦様」から始まり、インドの「達磨大師」から中国の「臨済禅師」を経て、妙心寺開山「無相大師」へと受け嗣がれ、禅を宗旨と教義にしています。
三門、仏殿、法堂などの中心伽藍の周囲には多くの塔頭(46ヶ寺)が建ち並び、一大寺院群を形成しています。
何といっても「境内に整然と立ち並ぶ修行を主とする質実剛健な禅様式の美しい大伽藍」です。
法堂の天井にある、狩野探幽筆の「雲龍図」の眼の動きと、国宝「梵鐘」の音の深さには魂を打たれました。
京都の禅寺は、五山十刹を名のる室町幕府の庇護と統制下にあるグループ(禅林)と、そこに入らない在野の寺院(林下)とがあり、妙心寺は、修行を重んじ厳しい禅風の「林下」の代表的な寺院です。
開山の関山慧玄の禅風は厳格で、修行に明け暮れ、その生活は質素を極めたそうです。
この度は、南総門、勅使門、三門などを見学しながら、仏殿でご本尊様にお参りし、大法院で且坐喫茶を行い、大方丈・大庫裡・法堂・退蔵院を見学しました。
「林下」の代表的寺院の厳しい禅風を満喫し感動しました。
京都の奥深い古刹の発する歴史の重さに心が洗われ満たされました。
お釈迦様、達磨大師様、臨済禅師、無相大師様、花園法皇様、妙心寺の皆様、ありがとうございました。
「妙心寺」の見学の詳細は、下記に書いていますので、興味のあります方はご覧ください。
「妙心寺みどころ10選【夫婦体験談】厳格な禅風大伽藍と雲龍図と梵鐘」
妙心寺を後にして、花園駅から京都駅に到着しました。
そろそろお腹も空いて来ましたので、ざる蕎麦を食べたくなり探しました。
JR駅に隣接した京都伊勢丹の11階の「美々卯」さんで「天ざる」を注文しました。
店員さんのサービスはとても穏やかで温かかったです。
味はまあまあで、私には天ぷらが多すぎたので夫にエビを一匹渡しました。
東本願寺(浄土真宗 真宗本廟)に参詣
京都駅から徒歩で「西本願寺」さんに向かいました。
観光客も多く、初めてなのでGoogleマップを頼りに進みました。
「御影堂」を目指したのですが、どこでどう間違えたのか「東本願寺」さんへ行ってしまいました。
後戻りもできないので、ご縁と思ってお参りしました。
しかし、有名な東本願寺さんのことはほとんど知りませんでした。
ので、参詣にあたり最低限のことを知りたいと思いまして、次の4点を調べて整理しました。
浄土真宗の東本願寺派であり、正式名称は真宗本廟です。
1602年に東本願寺の12世の「教如」が、徳川家康から寺領を与えられ、建立されたのが始まりです。
東本願寺の名は通称であり、西本願寺(龍谷山本願寺)に対して東に位置することに由来しています。
浄土教の一派である浄土宗の開祖が「法然」、その弟子の親鸞が「浄土真宗」の開祖で、日本で最も信者の多い宗派であるといわれています。
浄土真宗は「阿弥陀仏の本願を信じ、念仏を称えて仏となる」と教えます。
浄土真宗は、16世紀末に織田信長と争い、和睦と徹底抗戦に分かれました。
和睦した11世・顕如は、豊臣秀吉から寺領を得て、京都に建てたのが現在の本願寺です。
元強硬派の長男・教如と、元穏健派の三男・准如が継承をめぐり分裂しました。
徳川家康は教如に、本願寺近くの烏丸七条に寺領を寄進しました。
本願寺は、准如の西本願寺と、教如の東本願寺に分立して現在に至ります。
東本願寺みどころ5選は、①御影堂、②阿弥陀堂、③御影堂門、④阿弥陀堂門、⑤毛綱・大橇です。
特に、御影堂と弥勒堂の規模と迫力は日本の木造建築物の最高峰です。
また「毛綱」は、深雪の中で忍耐する人々の、深い信仰心を表し感動しました。
お釈迦様の先生であられる阿弥陀如来様は、無限の光と、無限の命を持たれ、「南無阿弥陀佛」と念仏すれば、全ての命が即救われるという教えに感激しました。
「阿弥陀様」「御釈迦様」「聖徳太子様」「龍樹菩薩」「天親菩薩」「曇鸞大師」「道綽禅師」「善導大師」「源信僧都」「源空(法然)上人」「親鸞聖人」門主様始め真宗本廟の皆様方に深い感謝を捧げます。
ありがとうございました。「東本願寺」さんの見学の詳細は、下記に書いていますので、興味のあります方はご覧ください。
「東本願寺みどころ5選【シニア体験談】御影堂・阿弥陀堂・毛綱・大橇」
次回、京都に来たら「西本願寺」さんにお参りさせていただきたいです。
東本願寺さんの参詣を終えてホテルに向かいましたら、少し冷え込んで来ました。
ホテルの部屋で、皮も食べられる葡萄と温かいほうじ茶をいただきました。
そして温泉にしばらく浸かって、疲れを癒やしました。
部屋で少しまったりしてお腹が空いたので夕食に出かけました。
魚が食べたくなったのでお寿司屋さんを探しました。
お昼をいただいた京都伊勢丹のレストラン街の寿司清さんに行きました。
お楽しみ盛り合わせ、お勧め盛り合わせとビールを注文しました。
気の利いた若い店員さんがテキパキとお世話してくれました。
金曜日の夜なので若い元気なお客さんが多いように見えました。
お楽しみは握りと味噌汁と少なめですが私には丁度よかったです。
新鮮で美味しかったです。
今日の気温の最高温度は昨日と比べて10℃も低かったです。
タクシーの運転手さんが「京都は寒いか暑いかです」と言われましたが、夜は冷え込んで来ました。
駅ビルの11階から外のエスカレーターで1階まで降りてライトアップされた京都タワーを左手に見ながら歩きました。
ホテルに帰り、温泉に浸かり温っためてグッスリ眠りました。
観光3日目4/22(土)
今朝は楽しみの座禅があるので少し早く起きました。
早朝の温泉はやはり最高です。
6回も入ったのでお別れと思うと少し寂しいです。
朝食のビュッフェは、昨日は洋食でしたので、今朝は和食にしました。
金曜日泊なので、昨日の倍以上おられました。
お粥、味噌汁、豆乳、ほうじ茶、焼き魚、肉じゃが、漬物、茶そば、湯豆腐をいただきました。
美味しいと思った茶そばが大失敗でした。
つゆが酸っぱいうえに、麺が硬かったので、最悪です。
こんなもの食べさすんかいな!と、
思わずコックさんを睨んでしまいました。
しかし、今は酸っぱい方が流行りかもしれないし、若い人は麺がこわいくらいがよいかもしれないと思いましたが、入れ歯組には無理です。
別に甘くて柔らかい金時豆をいただいて、機嫌を直して朝食会場を後にしました。
荷物をスーツケースに入れ込み、何回も忘れ物がないか二人でチェックしました。
チェックアウトし、荷物をフロントに預けて最後の観光に出発しました。
建仁寺(臨済宗建仁寺派大本山)参詣
ホテルの前でタクシーを拾いました。
運転手さんが「朝早く何をしに行くのか?」と聞かれるので、「座禅を組みに行きます」と答えました。
「感心ですね」と言われるので「年をとってヨボヨボです」とつい言ってしまいました。
「私は74で頑張ってますよ、あなた方は若いでしょう?」と言われました。
「少し若いので頑張ります」と冷や汗で答えました。
日本の年長者は70過ぎても仕事をしたいと思う人が多いと聞いていますが、ちょっと反省をしました。
祇園を通って「建仁寺」の石柱のある北門の前で下ろしてくれました。
運転手さん!元気と激励をありがとうございました。
両足院での座禅体験をする
夫が数回行ったことのある、京都五山第3位の建仁寺・両足院の「座禅体験」を聞いて、私も行きたいと思っていました。
予約が取れたので楽しみにしていました。
しかし、近づくにつれて、初めての名刹での座禅なので、何も知らないことが不安になりました。
最低限のことを知りたいと思いまして、次の7点を調べて整理しました。
このようなことが、少し予備知識として入りましたので安心して行けました。
そして建仁寺に参詣し、両足院さんで座禅を組む体験ができました。
品部講師から、座り方、呼吸法と目線を教わり、意識の集中(精神統一)、警策で打たれるという貴重な体験ができました。
京都という古い精神世界の豊かな都へ旅して、観光のみではなく、実際に座禅を体験して、自己を見つめ心の清まりを感じるという感覚を体感したことは得難い体験でした。
詳しい内容は、「京都の座禅おすすめ10選【シニア夫婦体験談】両足院の座禅楽しみ方」に記しましたので、興味のある方はご覧ください。
座禅体験が終わり、それぞれに座禅を続けたり、庭園を拝観したり、品部講師さんに質問したり、時を楽しみ散会しました。
祇園まで歩いて行き、タクシーでホテルへ行き、スーツケースを受け取り、京都駅へ着きました。
昼食にうどんをいただきました。
キヨスクであんぱんを2つ買い込み、おやつとしていただき帰路につきました。
旅行の費用明細
4/20:朝食(コーヒー、サンドイッチ2人分)1,147円、昼食(珈琲館、パスタ2人分)1,680、タクシー代(ホテル〜京都国立博物館)1,000、京都国立博物館(イヤホン代2人分)1,300、タクシー代(京都国立博物館〜ホテル)1,000、セブンイレブン(きんつば、ぶどう)619、ALA京都ホテル(宿泊費2泊3日2名朝食付き)44,000、夕食(王将、ニラレバ炒め、天津飯、餃子、生ビール)1,785円。
4/21:JR(京都駅〜花園往復2名)800円、飲料水120、妙心寺(入場料・大法院・お手前付き2人分)1,400、妙心寺(入場料・法堂・大方丈・大庫裏2人分)1,400、妙心寺(入場料・退蔵院2人分)1,200、昼食(美々卯、天ザル2人分)3,319、東本願寺(お賽銭)300、夕食(寿司清、盛り合わせ、生ビール)4,906円。
4/22:タクシー代(ホテル〜建仁寺)1,200円、両足院(座禅講習料2人分)4,000、タクシー代(祇園〜ホテル〜京都駅)2,000、お土産(キャラメルプ)2,160、昼食(うどん2人分)1,100、キヨスク(あんぱん2つ)403、合計76,839円。(自宅から京都駅往復の交通費は記録しませんでした)
内訳は、宿泊費(2泊×2人)44,000円、食事代(6食×2人)13,937円、交通費6,000円、入場料9,300円、その他(お賽銭、お土産代、おやつ代)3,602円でした。
感想は食事代が一食当たり1,161円と少なかった。
これは高齢のために食べ過ぎるとキツくなることと、夫がお酒を飲めなかったことです。
また熟年のためか芸術面、先祖供養、仏教的修行の枯れた精神面に心の満足を求めた旅でありました。
まとめ
この度のキーワードは「数多くの史跡や寺社仏閣など千年の歴史と文化伝統を感じられる京都」「3年ぶりの旅、シニア夫婦、2泊3日、新緑の京都、親鸞展、菩提寺本山の妙心寺・本願寺参詣、大法院且坐喫茶、両足院座禅体験」でした。
コロナ禍がしずまり3年ぶりの遠出の旅でした。
高齢になっての3年は体力的に衰えが心配でした。
ネットを見たら、若い時と同じようなスケジュールを組んで、夫婦でくたびれ切ったというブログも見ました。
そのため、無理のないように、いつでも休んだり変更できるように、温泉付きで連泊できるホテルを選びました。
また交通の便利がよくて、もしもの時に病院の心配もない都心にし、観光バスなどのツアーも避けました。
スケジュールも1日目の午後は「京都国立博物館」、2日目は「妙心寺」「本願寺」、3日目は「建仁寺」に絞りました。
内容は、「親鸞の直筆を見る」「露地庭園で且坐喫茶を楽しむ」「菩提寺の本山で先祖供養」「京都古刹での坐禅体験」という高齢夫婦にとって見合ったものでした。
特に体調不良もなくスケジュール通り進み、大変満足した旅となりました。
自宅に着きまして荷物を片付け、衣類は洗濯機に入れました。
3日分の新聞に目を通し、疲れたのでお風呂に入って、休みました。
翌朝起きて驚きました。
筋肉痛が酷いのです。
足、腰、お尻の筋と数十年味わったことのない筋肉痛です。
二日間続きました。
コロナのワクチン注射と同じような感じで、3日目には治りました。
楽なスケジュールを組んだと思いましたが、今の足腰にはハードであったようです。
3年ぶりの旅行であり足腰も驚いたようです。
スマートウオッチで調べると、20日は7,500歩、21日は15,800歩、22日は8,700歩、合計32,000歩を歩いていました。
この3年は外出もしないで、家でゴロゴロしましたので仕方がないと思います。
また、歩けるということ、筋肉痛が出ることに、まだまだやれると自信が湧きました。
ホテルでの6回の温泉入浴は、筋肉痛に功を奏したと思います。
旅行を定期的に続けることで、目標ができるし、体力を回復でき、心身に刺激を与え、シニア生活には有意義と感じました。
多少の出費に変えられない、目に見えない費用対効果を感じ満足しました。
老年医学の専門家の和田秀樹先生は、「年をとったから遊ばなくなるのではない、遊ばなくなるから年をとるのだ」とのバーナードショーのセリフを紹介しました。
高齢になり危険な登山を卒業するなら「旅行」に変えてみる。
未知のエリアを旅すると好奇心、注意力、観察力が働き脳の働きがアップする。
パック旅行でなく、自分で計画を立てる方が脳機能アップに効果的である。
外出、オシャレ、映画、音楽、スポーツ、ライブ、食、家庭菜園は脳を刺激するのでGWはとことん遊べ!「加齢の自己規制は禁物」と話されています。
70代からは、「すべてのしがらみから解放されて自由になる」「好きなことだけをする」「楽なことだけやる」「新しいことをやる」「嫌なことはしない」「嫌な人とつきあわない」と、脳は活性化し若返ると言われます。
次の旅は沖縄に挑戦しようと思います。
5/23~25に、「沖縄」に行くことが実現できました。
また、6/20~23は「福岡・佐賀」に旅が実現しました。
「沖縄旅行おすすめ【シニア夫婦2泊3日体験談】感動した琉球の総集編」
「福岡の屋台おすすめ「夫婦体験談」初心者が博多の味と人情を楽しむ」
こちらに、まとめましたので興味のある方はご覧ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ご縁をいただきました貴方様のお幸せを願わさせていただきます。
See you(^^♪
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